『孤剣 ~幕末妖刀異聞~』あとがきと補足への応援コメント
たいへん含蓄深いあとがきでした。勉強になります。
一口に妖刀と称されるものにも、様々な個性があるのですね。
全11話で全体のバランスが取れているので、あまり特定の事柄にこだわるのは難しいところだったのかもしれませんが、孤月蒼正比良がなぜ妖刀となったのか、妖刀たるゆえんを掘り下げてみるのも面白いと思いました。このあたりは文中でも述べられている堀田さんが主人公であったなら、もっとクローズアップしやすかったかもしれませんね。
最後の文章に続編を期待しつつ、お疲れさまでした。
作者からの返信
お読み頂きありがとうございます!
孤月蒼正比良の掘り下げは確かに悩みました。文吉という岡っ引きの手下による語りだけだったので、いささかあっさりし過ぎた感がありますね。
物語のメインが現在起きている事件の解決なので、なかなかそこは描き切れなかったと反省しています。
実は今日、続編の核となるアイデアが浮かんだんですが「さて、これを実現するとなるとエラいことだぞ」ってなってます笑
気長にお待ちください。
青木さんにはいつも感想コメント頂いて励みになりました。
本当にありがとうございました!
編集済
終幕 孤 剣への応援コメント
素晴らしかったです。
第九幕からの興奮のまま、ラストまできました。堀田との死闘場面の描写は特に迫力があり、実写を見るようでした。息遣いも匂いも感じるほどの臨場感があり、文章だけでここまで体感させるのは稀技です。
『友達を失くした』という言葉は個人的にツボでして、「テロリストのパラソル」(藤原伊織)の主人公の最後の姿を思い出させてくれました。
終幕の、孤月蒼正比良を手にした兵悟の独白も、むしろこれから物語がはじまるようで、勝手に高ぶってしまいました。ここまで書き切る力量、いえ精神力が、孤剣の志で突かれたように胸に響きました。
おつかれさまでした。そしてまた、兵悟に会いたいと願いつつ、この物語に出会えたことに感謝いたします。
作者からの返信
お読み頂きありがとうございます!
堀田との死闘はとにかく迫力ある撃剣シーンを書きたかったので、そう言って貰えると本当に嬉しいです。
「テロリストのパラソル」、小説は読んだことないんですが、ドラマは観たことあります。友人でありながら命懸けで対立するのはハードボイルドの王道ですね。
実は続編や番外編も考えています。内容はまったくの白紙ですが笑
感想を頂けて本当に書いて良かったと思います。
ありがとうございました!
終幕 孤 剣への応援コメント
時代劇、たっぷりと堪能しました。素晴らしい作品をありがとうございました。
私の勝手な思い込みだったのですが、九幕の死闘を読みながら「おっ、これはきっと長丁場の超大作になるな~」と感じたのですが、今回で終幕とのことでちょっと意外でした。 時代劇っていいですね、とても読みごたえがありました。お疲れ様でした。😊
作者からの返信
お読み頂きありがとうございました!
初めての時代劇でしたが、なんとか書き切ることが出来ました。
そうですね。このあと兵悟は浪士組に入って京へ行く訳ですが、そこから先の話も続けようと思えば続けられたかも知れませんね。
今回のお話はここで終わりですが、実は続編や番外編も頭の隅にあります。具体的なストーリーなどはまったくの白紙ですが。
応援やコメントも励みになりました。
本当にありがとうございました!
第六幕 孤月蒼正比良への応援コメント
序盤の登場人物たちの何気ないやり取りが意味を持ち始め、舞台が整ってきた感がありますね。役者は揃った!という感じです。
ここから彼らがどんな立ち回りを見せるのか、楽しみです。
作者からの返信
いつもありがとうございます!
色々と伏線を張っていましたが、それが今後どんどん回収されて行くと思います。
いずれタイトルの意味も明らかになるのでお楽しみに!
第五幕 天のさだむるところへの応援コメント
戦いのシーンが、死ぬほど物凄いカッコいいです!!!!!
前半パートで死亡フラグ(?)を立てた兵悟殿の未来と物語の結末が激しく気になりました。
盛右衛門殿の話をかじりつく形で読んでました。
これからも更新を楽しみにお待ちしてます( ゚∀゚)ノシ
作者からの返信
ありがとうございます!
撃剣シーンは時代劇の華なので、かなり力を入れて書いています。そう言って頂けると凄く嬉しいです!
盛右衛門の話は仏教の教えなどを参考に、かなり悩みながら書きました。人に寄っては煩わしく感じるかも知れませんが、そう言って頂けてホッとしました笑
兵悟がどんな運命を辿るか、どうぞ最後まで見届けてやってください!
第四幕 竹光浪人への応援コメント
—馬鹿か、このオヤジ
からの、文章の圧というか密度というか、凄まじいですね。
兵悟と一緒に私も間合いを詰められた気分です。左側面から首筋に突き付けられたとき、私の左胸鎖乳突筋はつりそうになりました。
直後にへらりと笑ってみせる緩急のつけ方、只者ではありません。魅力的なキャラが出てきました。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
読者の身体に反応を引き起こすほどの密度ある文章が書けているなら、作者としてこれほど嬉しいことはありません笑
武術の技も緩急が大事なので、そういう静と動の演出は意識しました。
主人公の運命に関わる重要キャラなので、今後の展開を楽しみにお待ちください。
第一幕 その男、用心棒につきへの応援コメント
いよいよ始まりましたね時代劇! さすがは月浦さん、お見事です。続きが楽しみで仕方ありませんな。同田貫を持っていた堀田さんは北辰一刀流なんですね、水鴎流じゃないんですね(TVの見過ぎか?)(笑)(笑)。犬廻さんは何流なんでしょうね? 今後のストーリーのキャラクターの誰かに馬庭念流の使い手も入れて欲しいなぁ~!(笑) いずれにしろ月浦作品の本領発揮ですね。楽しみでワクワクします。😊
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます!
やっぱり同田貫といえば「子連れ狼」ですよね笑
主人公が学んだ流派はいずれ明らかになります。
すでに結末まで書いてしまっているので、今から新しいキャラや設定の追加はちょっと難しいですね~笑
「妖刀」がテーマですが、全体にハードボイルド色の強い作品になると思います。最後まで楽しんで頂けたら幸いです!
第一幕 その男、用心棒につきへの応援コメント
序幕から一転、会話が多くテンポが良いですね。色合いが鮮やかになり、物語が動き出した感があります。序幕の行灯の火だけの暗い部屋の中、二人だけという限定された状況から全てが正反対、まさに静から動へ、といった印象です。
伏線が随所に張られているような気がして、気が抜けません。次が待ち遠しいです。
作者からの返信
さっそくありがとうございます!
仰る通り「静から動」を意識しまきた。伏線も色々と張っています笑
明日もよろしければお読みください!
序幕 妖 刀への応援コメント
静謐な雰囲気の中、刀の只ならぬ雰囲気がビンビン伝わってきます。余計な物音をたてぬよう姿勢を正してしまいます。
身幅や重ねの仕様、直刃など、一対一で人を斬るために余計な飾りを捨てて実用性を追求する、刀工のストイックさを感じます。
となると、妖刀であるのは刀工の意思なのか、それとも打たれた後に妖刀に転じるエピソードがあるのか。今後の展開が気になるところです。
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます!
物語の導入部として重要な場面なので、とにかく雰囲気作りを大切にしました。
「折れず曲がらず良く斬れる」日本刀は、まさに日本を代表する武器であり、美術品としての価値も高いですね。
妖刀の曰わくについては徐々に明らかになるので、どうぞ最後までお付き合いください!
第九幕 死 闘への応援コメント
先日、某時代小説を読んで、『青(正)眼 』と『八相』の構えが出てきまして、すぐに、この「死闘」の場面を思い出しました。
改めて読んでますが、流石です。緊迫感ありますし、情景がわかるように書いてくれているのだと思い直しました。
加えて、盛右衛門の言葉、『天命は決まっている。だがそれでも人は自由なのだ』も、とても深い~。
時代小説は疎い自分ですが、用語とか知るたびに嬉しくなりますね。あと、人情味とか粋な生き方とかも、しみじみします。
作者からの返信
拙作を思い出して再びコメント頂けるとは、作者冥利に尽きます。ありがとうございます!
読者の脳内に情景が分かりやすく思い浮かぶことを心掛けているので、そう言って頂けると本当に嬉しいです。
「天命は決まっているが自由だ」とは、ある武術家の言葉が元ネタになっているのですが、命のやり取りを前提にした武術は、突き詰めると仏教の悟りにも似た境地にたどり着くのかも知れませんね。
時代劇は現代を舞台にしては成立出来ない話が書けるので、書いてて非常に面白かったです。
いずれまたチャレンジしてみたいですね。