第七話 私の名前は・・・
「私の名前?
私の名前は・・・」
なぜか緊張する
それは、風斗も同じのようで顔が固まっている
「琥珀
「よろしく
琥珀ちゃん」
と私が言う
「琥珀さん
よろしくお願いします」
と風斗がペコリとお辞儀をする
「良い子みたいだね
内緒だけど、私、ここから出たいの
本当は、あなた達と同じ十二歳
でも、誰も信じてくれない
年上の人に嘘じゃない?と言われた時は、悲しかった
あなた達は、良い子だから、助けてくれるよね?
お願い!
もう、私は、こんな生活が嫌なの!」
「悲しかったんだね
私で良ければ助けるよ
どうすればいいの?」
と私が言う
「僕も手伝う
嫌なんでしょ?
僕も辛い生活だったら、嫌になります
手伝えることは、やります!」
と風斗が大きな声で言う
「ありがとう
えーっと・・・」
あー
私達の名前言ってないんだっけ
「私の名前は、亜空
隣にいる男子が風斗」
「亜空ちゃんと風斗くん
ありがとう
だけど、私以外にここから、出たいという人がいるの
いい?」
「いいよ」
「じゃあ、まずやる事は、今日のこのゲームを終わりにして、麗華さんに助けを求めて
お願い」
「わかった」
ん?
今、麗華さんの名が出てこなかった?
なぜ知ってるの?
私達、教えてないのに
「では、このゲームの説明をします」
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