第五話 溺愛したいほど
ふぅー
はぁー
私は、緊張したから、深呼吸をする
「緊張しないで
僕がついてるから、大丈夫だからね」
「うん
ありがとう」
優しい
風斗がいるから、緊張しないよ
「ヘッドホンをつけて、目を瞑って下さい」
日奈子ちゃんが言う
「僕が手を繋いであげようか?」
風斗が聞いてくる
緊張をほぐそうとしている?
やっぱり、優しい
「お願い」
と言いにっこり笑う
そしたら、風斗の顔が赤くなった
たぶん、私の顔も赤い
なぜなら、顔が熱いからだ
「いい?」
「オーケー」
と許可を得て、手を繋ぐ
これが、あの、カップルがやっている、手を繋ぐ
私は、さっきより顔が熱くなった
風斗もさっきより顔が赤くなった
「可愛い」
「亜空もね
可愛いよ」
と風斗が言う
何この空気
恥ずかしいよ
「恥ずかしい
でも、嬉しい
ありがとう、風斗
やっぱり優しいね!」
「亜空も僕に優しいし、可愛い
溺愛したいほど」
「帰ってきたらね
いいよ」
「ほら、そこイチャイチャしない
やるんだったら、部屋でやって」
とレンが言う
「本当は、俺もやりたい」
と本音を漏らす
「ふふふ、いいよ
レン」
「えっ!」
とレンが驚く
「目を瞑ってね
三、二、一、零!」
私は、眠りについた
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