第16話 帰還



その後、俺にしがみつくようにして眠ってしまった


起こそうとも思ったが気持ち良さそうに

寝息をたてている様子を見て、

起こすのもかわいそうだと思い直し、

ベッドまで運んで布団をかけてあげた


さて、イリアは寝てしまった

また今日もお泊まりコースだ


イリアが起きるまで何をして時間を潰そうか

と思ったが時計をみるともう9時だ


最近は夜中までイリアと遊んでいたが

等の本人はベッドのなかだ

すこし早いが俺も寝ることにしよう


今ではもうダブルベッドといっても

いいぐらい近くなったベッドに寝転んだ


寝るギリギリまで話したいからといわれたためだ

最初はドキドキしたが、今はもう慣れてしまった






・・・


朝起きると、いつものようにイリアが先に起きていた


ニコニコしながら隣のベッドに座って俺を見ている


「おはよう」


「うん、おはよう」


「俺の顔なんか見てて面白い?」


「ううん、べつに」


じゃあなんで見てたんだよ


と言ってもいいがせっかく機嫌がいいから

水を差すのはかわいそうだ

やめておこう


ベッドから起き上がり布団を畳んだ後、

先に席に着いていたイリアの正面の椅子に座った



一緒にご飯を食べた後、

昨日の続きをイリアと話し合った


さみしそうな顔をしていたが、今回は俺の言葉を遮ることなく

最後まで俺が帰ることについて話すことができた


まず、神界の規則についてだ

神様の世界では、普通の人間の世界のように

コミュニティーが形成されている

で、そのコミュニティーごとに世界のあらゆるものを管理している


例えば、イリアの場合エリアスの魔力、魔法について管理する

ところの代表者だそうだ、他にも戦闘の神や植物の神、

虫の神なんかもいるんだとか

といってもイリアの場合はそんなにやることもなく、

ずっと暇しているらしい

ちなみに、これはあくまで神界で生まれた神様の話で

人から神になった者は希望者以外基本的に自由らしい


本題に戻るのだが、

長年人間を観察しているせいか、神の中にもやっぱり

人間に直接会いたくなる者がでてきた

神界しか知らないから人間にあこがれているとか

熱心な信徒に報いてあげたいだとか、

気に入ったからだとか、様々な理由があるが


とにかく神の力を使って強引に人間を呼び出す神が

年々増加していったらしい


そして、ある時あまりに過度に干渉しすぎて

滅びてしまった世界が出てきてしまった


流石にそれは、看過できなかった当時の神様が

人間と話せる機会を制限したのだとか

そんなこともあり、今では創造神と輪廻神を省いた最高神もしくは

その直属の部下しか世界に降りることはできず、

また自分のところに呼び寄せるのも1年に1回一人だけとなってしまった


イリアもその例に漏れず、今俺を送り返したら会えるのは

1年後になるため、なりふり構わず引き止めようとしたらしい


まあ、引き止め方にどことなく甘さを感じたが

本人はあれが精一杯だったのだろう


それはさておき困ったな、今帰れば一年後か


うーん、そういえばこれは聞いてなかったな


「ちなみに、神界に俺一人で来ることってできる?」


イリアはすこし考えた後に言った


「あるにはあるけど、むずかしいよ?それでもいいなら」


「おねがい」


「・・・わかった」


「神界に入る条件は、最初に訪れるときに

他の神界にすんでいる人から招待を受けること」


これは、イリアがいるから大丈夫だろう


「もうひとつは・・・」









・・・


体が光に包まれ、エリアスに戻ってきた


俺が上で修行していた大きな石や洞窟が目に入る

イリアのところにいた時間のほうが長かったはずなのに

この場所がひどく懐かしく感じる


誰かと一緒にいるのも好きだがやっぱり、

一人のほうが気楽でいいや


そんな風に考えながら辺りを見回す

が何かがおかしい気がする


ああ、そうだこの辺りはそんなに木が密集していなかったはずだ

森初心者な俺でも簡単に歩けるぐらい浅い森だった


そのはずなのに、いまでは明かりなしで探索するのも困難なくらい

深い森になっている


俺がいない間に何があったのだろうか


ま、いっか


今の俺に不都合があるわけでもあるまいし


そんなことよりも、早く森に入ろう

これから膨大な魔物を討伐しなければならない






神になるために







第16話の最終ステータス


_________________________

       

 【名前】カイヤ

 【年齢】18

 【種族】人族【亜種】

 【Lv】   62

 【HP】 640 / 640

 【MP】 970 / 970

  ー【能力値】

    【筋力】 840+6000

    【魔力】 980+6000

    【知力】 1010+6000

   【幸運】  1000+1000

    【防御力】 800+6000

    【精密性】 780+6000

    【敏捷性】 920+6000

  ー【スキル】

       中級蹴術Lv5

       初級蹴技Lv6

       初級基礎能力強化Lv6

        身体強化Lv5

       探索Lv5

       精神統一Lv10(max) 

       明鏡止水Lv10(max) 

    ー【ユニーク】

       魔人Lv2

   幸運

       解放

       異常進化

       融合

       分解

       早熟Lv3

       慧眼Lv1

       大器

       調教

       掌握

       教祖Lv1

       作成Lv1

       魔力覚醒 

       魔力支配 

       魔力回帰 


       エリアス創造神の加護

       運命神の寵愛

       地球創造神の加護


 【称号】亜種 進化の系譜 転移者 魔王 教祖 運命の覇者

 【言語】神位魔法言語

 【能力開放】 魔術 魔法

 【職業】修練者 初級万魔導師

 _________________________


・・豆知識・・



神にも階級がある


最高神

高位神

準高位神

中位神

準中位神

下位神

準下位神

亜神


これはあくまで神々が決めたもので

ステータスとは全く関係ない

そのため、ひとえに最高神といっても

ピンからキリまでいる



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