第8話 魔力



目をつぶりゆっくりと呼吸しながら

自分の体の内に意識を集中させ

体中を駆け巡ってる血管のなかに魔力が

流れている様子をイメージする





・・・


どれほど時間がたっただろうか


あたりがすっかり暗くなり

空に月が浮かんだころ


熱くどろどろとした魔力?

のようなものが心臓のそばあたりを

起点として身体中にゆっくりと循環している

ことが確認できた



いろいろ試した結果、

どうやらそれは強く意識しながら動かそうと

するとわずかだが干渉することができるようで


試しに、

魔力が循環する速度を速めてみると

全身が少しだけ熱くなり

体の力がわずかに強くなった気がした

しばらくそれを続けていると


『身体強化Lv1を獲得しました』


集中が切れ始めていたところに

頭の奥に聞きなれない声が響いたため

意識がそちらに向き循環を止めてしまった


萎えたような顔したカイヤだったが


魔力を感じるために瞑想?していた時にも

声が聞こえていたことを思い出し

過去のログと一緒に確かめることにした


『瞑想Lv1を獲得しました

瞑想Lv2に上昇しました

瞑想Lv3に上昇しました

瞑想Lv4に上昇しました

瞑想Lv5に上昇しました

瞑想Lv6に上昇しました

魔力自覚Lv1を獲得しました

魔力自覚Lv2に上昇しました

魔力自覚Lv3に上昇しました

魔力自覚Lv4に上昇しました

魔力自覚Lv5に上昇しました

瞑想Lv7に上昇しました

魔力干渉Lv1を獲得しました

魔力干渉Lv2に上昇しました

魔力干渉Lv3に上昇しました

魔力自覚Lv6に上昇しました

魔力循環Lv1を獲得しました

魔力循環Lv2に上昇しました

身体強化Lv1を獲得しました』


多い


どれだけ集中してたんだと

自分の集中力に呆れたカイヤだったが

あたりを見回してふと気づく


もう夜中になっていることに


何の持ち物も食料もなく

あるのは身一つだけ


カイヤはその事実に段々と焦り始めるが


よくよく考えてみると

視界の悪い中、明確な目標も決めず

魔物がいるかもしれない、森をさまよう方が

よっぽど危ないことに気づき

もう寝てしまおうかと考えた


「まあ、これからのことは明日の俺が

なんとかしてくれるだろう」


そんな半分あきらめにも近い独り言と共に

その場に寝転がった


両手を枕にして、目をつぶる



しかし、現代日本に生きてきたカイヤは

固い地面で眠った経験があるはずもなく

うまく寝付けないでいた


がどうせならと目をつぶったまま、

先ほど習得した魔力循環を始めた


一度循環させるとスムーズに流れるようで

ぐるぐると暇をつぶすように魔力を循環させた







洞窟の入り口から入ってくる太陽の光に

照らされ目が覚めた


遊んでいるうちに眠ていたようで

気が付くと朝になっていた


魔物が近くにいなかったのか

無事に一日目の夜を越すことができた


定まらない視界の中、

目をこすりながら起き上がると

体の節々の痛みを感じた


特に首が痛い


慣れない環境と、変な態勢で寝ていたせいで

寝違えたのだろう


一応筋を伸ばしてみたがまだ痛い


しかし、いつまでもうだうだ言ってられないので


洞窟の外に出た


そのまま川のほとりに行き、川の水を飲んだ


昨日も飲んだが腹は壊していないので

大丈夫だろう


そしてそのまま座り込み考え事を始める


まず、決めなきゃいけないことは行動方針だろう


直近の目標として、食料の確保、住処の確保

次点で村探し、ついでにレベル上げもしよう



住居は雨風がしのげればいいので

洞窟でいいだろう、


なので一番の目標は、食料確保だ


食べられそうな果物でもあればいいのだが・・・



そうと決まれば行動に移そう



森を探索するうえで一番怖いのは魔物だ

今のところスライムとしか出会っていないが

きっとほかの魔物もいるのだろう


そのため、武器が必要となってくるが

丸腰のまま転生してきたので

持ち物が衣服以外ない


何かないかとあたりを見回しても

あるのはせいぜい木の棒か石くらいだ


川の向こう岸まで来てみたが何もない


それでもないよりはましかと思い

大きめの石を拾う


よし装備は整った、早速探索開始だ


一抹の不安を抱えつつ森へ入っていった。









第8話の最終ステータス

 _________________________

       

 【名前】カイヤ

 【年齢】18

 【種族】人族【亜種】                         

 【Lv】 18   

 【HP】200 / 200

 【MP】 530 / 530

  ー【能力値】

    【筋力】 220+3000

    【魔力】 560+3000

    【知力】 780+3000

    【幸運】  1000+1000

    【防御力】 240+3000     

    【精密性】 660+3000

    【敏捷性】 210+3000

  ー【スキル】

       初級蹴術Lv4            

       初級基礎能力強化Lv3

        瞑想Lv7(new)       

        魔力自覚Lv8(new)          

        魔力干渉Lv5(new)         

        魔力循環Lv5(new)           

        身体強化Lv1(new)     

    ー【ユニーク】

       魔人Lv1

    幸運

       解放

       異常進化

       融合

       分解

       早熟Lv1

       慧眼Lv1

       大器

       調教

       掌握

       教祖Lv1

       作成Lv1

       エリアス創造神の加護  

       運命神の寵愛

       地球創造神の加護

 【称号】亜種 進化の系譜 転移者 魔王 教祖 運命の覇者

 _________________________


※魔力自覚、魔力干渉、魔力循環の

 レベルは寝る前の遊びで上がった

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