　――あーもー、めんどくさい。

　――ん。そろそろ臨月呪母をメンテナンスに出さなきゃなのよ。

　――別に異常なんて無いけど。てか、その異常を未然に防ぐための定期整備。

　――特に最近は、青木ヶ原だのスカイツリーだの都庁だの、立て続けの高難度ダンジョン攻略で手荒く使ったし。

　――は？　メンテついで、作らせて欲しいものがある？

　――何これ。さっぱり用途が分からないわ。何に使う気？

　――秘密？　つまりロクな目的じゃないワケね。

　――勿体ぶってないで、さっさと白状しなさい。

　――ふーん。そういう態度に出るなら、私にも考えがあるわ。

　――言わないとアンタの個人情報、ネットにバラ撒くわよ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい