「ステレオヘッドフォン」

エルとアールの音波が少し違って

それに慣れない耳がくすぐったいなぁ

右耳はビートを刻んで、左耳には休符が続く

その間に流れる一定のリズムの低音


「それ、何聴いているの?」って君の言葉が

僕の全てを知りたがっていた気がして

耳から外して欠片を君に分けた

臆病な僕でも、君への想いは出さずを得なかった


喜びを歌おう この日々を味わえる喜びを

一緒に手を繋ごう 2人の波長を合わせるように



愛とか恋とか野暮だったし

そんなことより走りたかった

自分勝手に気持ちよくダッシュして

その自由に浸っていたいなってさ


でも君の鼓動のスピードを知ったときに

一緒に歩いていきたくなった

それで手を取ったんだ

そして君を守るために進むんだ



喜びを歌おう この日々を味わえる喜びを

一緒に手を上げよう この高まりを誰かと分かつように


エルとアールの音波が少し違って

それに慣れた耳が次の何かを求めていた

右耳はビートを刻んで、左耳には休符が続く

その間に流れる一定のリズムの低音

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