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目次
「ヒロイン」
例えば私が映画を書いたなら
最大級に地味なお話になると思う
そこそこのヒロインとまずまずのヒーロー
スムーズに進む恋の順序
欲張りではないし欲しがらない
絶世の美女にもならなくていい
そんな話があってもいいと思う
スクリーン眺めて私は呟いた
いいとこなしの私でも
躍らない心を躍らせに行こう
そう決めたなら すぐに
ちょっといい靴を 無理して買って
いつもの服で 街を歩くんだ
私はここに いるよと誰も
見てないけれど強く示すんだ
いいことひとつなくても
夢は見てた方が楽しいしね
華やいだ世界じゃなくても
ちょっといい方に変えていくんだ
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