─── 2 ───

 茫漠と、青い空間が広がっている。

 空の青や海の碧、透明な水がほんの少し色付いて見えるだけの青。ほんの少し緑がかっている青や、暗い紫を孕んだ青───無数の青が、薄い紗幕のように幾重にも重なって、彼女の周囲を覆っている。どれも同じ青。だが、どれ一つとして同じ色ではない、空間の広さも奥行きも曖昧な青い───青い世界。

 この場所を、彼女は知っている。幾度かも判らないほど、繰り返し繰り返し夢に見ていた。

 手足に触れる確たるものは何もなく、ただ浮いているのか、あるいは漂っているだけなのかすら判らない。

 これはあの夢の続きだろうか?

 それとも、自分はずっとここに居て、旅をする夢を見ていたのだろうか?

 温かくも冷たくもない青いだけの場所に居ると、時間の経過も、思考すら曖昧になっていく。けれども───。

 腕に、肩に、背中に、あの人が触れた温もりが残っていた。それから、唇にも……。

 すべてが夢だったわけがない。この温もりが、曖昧な記憶のよすがになってくれている。確かに、自分の傍に居てくれた人がいた筈だ。咄嗟に思い出せないその人に、ただ無性に会いたい。そして───自分の心の奥底の遥か遠いところに、その気持ちに同調してくれるの存在を感じていた。



 ティルダールが起こった出来事を話し終わると、食堂兼居間に集った老若の男三人の間には、重い沈黙が残された。

「……シルヴ、海に連れて行かれたの? 息ができなくて死んじゃうよ」

 アルフェスが、父親の腕の中で、まだ涙の残る声で云う。

「その心配は、おそらくない。あの声の主は、『娘を返してもらった』といっていた。それならば、死なせることはないだろう」

 息子を優しく揺すりながら、ティルダールは自分にも確認するように云った。

「金属のような光沢を持つ、藍色の鱗の巨大な海蛇かいだやったとな?」

「はい、海蛇を見るのは初めてですが、話に聞いていたよりも遥かに巨大な」

「それは、ルーナ・ティアル薄暮の母の海蛇やな。この南海にむ、海の民すべての母とされとう御方くさ。海の民と海蛇は常に共生しとる。人間でいうところの、馬や犬のようなものなんよ。異種族の友であり、移動手段などの労働力でもあるとさ」

「では、そのルーナ・ティアルが、シルヴを連れ去ったのですね」

「おそらく」

 これまで全く無かった手掛かりの一端を得て、すぐにでも立ち上がろうとするティルダールを、サイト老は手の動きで制した。

「このまま行けば、ワイズ殿は海上を彷徨さまようだけなんと違うか? わしに手助け出来ることがあるというたのは、冗談でも嘘でもなかとよ。多少の準備の時間をくれんか。その間にワイズ殿は、坊とせなならん話があるやろ」

 その通りだった。

 状況の急な変化に焦りばかりが先立っていたが、本当に行くのならば、まず何よりもアルフェスと話をしなければならない。

 何らかの準備の為にサイト老が席を外すと、ティルダールは息子を抱き上げたまま、昨夜は自分とシルヴィアが休み、昼間にはアルフェスとシルヴィアが友好を深めていた寝椅子に移動して、息子を座らせた。そして彼自身は、アルフェスときちんと視線を合わせる為に、正面の床に座り、その小さな両手を取る。

「……アルフ」

「シルヴをたすけに行くんだね」

 父親の肩越しに、食卓の上に並べられた武器や防具を見ながら、何かを云われる前にアルフェスが口を開く。

「そうだ」

「僕も行く」

 ティルダールと視線を合わせた雪解け水の色をした双眸は、どこまでも澄み切っていて、子供なりの必死の決意を湛えていた。

 アルフェスの気持ちは、充分過ぎるほど判っている。だからこそ、その瞳の真摯しんしさが胸に痛い。だがそれでも、云わなければならないことがあるのだ。

「連れては行けない」

「嫌だよ。一緒に行く。シルヴは僕の友達だよ。それに───母さまなんでしょう?」

「シルヴがエリィであることは、まず間違いない。それでも、絶対に駄目だ」

「…どうして……?」

 堪え切れなかった涙が、大きな瞳からぽろぽろと零れ落ちる。しかし、どんなに懇願されても、今度ばかりは連れて行くわけにはいかないのだ。

 ティルダールはその理由を、誤魔化しや真綿に包むような言葉で告げる気はなかった。今、この時こそ、本当の言葉で伝えなければならないことだからだ。

「無事に───生きて、無事に帰れる可能性が少ないからだ」

 子供らしい、アルフェスのふっくらとした唇が、何かを云おうとして果たせない。年齢よりさといアルフェスが、どこかで予測し、恐れていた言葉───だからこそ、何が何でも共に行くつもりだったのだから。

「だが、死ぬつもりで行くわけではない。アルフと三人でこれからを生きる為に、どんな手段を使ってでも、シルヴと共に生きて帰って来ようと思っている。しかし、おまえを連れて行けば、俺もシルヴもおまえの無事を最優先にするだろう。当然、全員が無事である確率は低くなる。それは解るな?」

「うん……」

「もしも、俺もシルヴも戻らなかった時は───」

「テュールっ!」

 とがめる息子の叫びを、ティルダールは両手で頬を柔らかく包み込むことで遮った。

「聞くんだ。もしも二人とも戻らなかった時は、コ・ルース・リィンに行け。その段取りはサイト老に頼んでおく。コ・ルース・リィンに行けば、おまえの祖父である義父上ちちうえや叔父に当たるシェンがいる。おまえを見れば、俺達の息子だとすぐに判ってくれて、おまえを家族として迎えてくれる」

「……テュール、もしも僕がもっと大人で、テュールやシルヴと同じぐらいに戦えるようになっていたら、一緒に連れて行ってくれた?」

「いや、それでも駄目だ」

「だって、どうして?」

 シルヴィアが連れて行かれて、切羽詰まった厳しい眼光を放っていたティルダールの瞳が、包み込むような優しいものに変わり、アルフェスに頬を寄せ、そっと額を合わせる。

「アルフ、おまえを愛している。おまえは俺の最愛の息子で、俺の誇りだ。エリィを失った日々を、俺はおまえが居なければ、生きて行くことすら出来なかっただろう。そして、エリィもシルヴもおまえを愛していて、大切に想ってくれている」

「うん……」

「それでも、おまえは俺達のではない」

 思い掛けないことを告げられて、アルフェスは何を云われたのか判らなかった。

「エリィ───シルヴでもいい。あいつは俺のものだ。そして、俺もまたあいつのものなんだ。だからこそ、命を賭けられる。お互いを失ってしまえば、生きて行くことにさえ意味がないからだ」

 そう、自分達はそれでいい。一生という時間を費やしても、代償に死を求められても、お互いに自分の半身に対して、それだけの価値を見出しているのだから。

 しかし、アルフェスは違う。

 例え実の両親のことであっても、生命を捧げていいわけがない。

 アルフェスのは、まだ始まったばかりなのだ。今回のことで、このまま両親を一度に失ったとしても、その先の長い時間がアルフェスにはある。時の先々で出会う、まだ見知らぬ人々が彼を待っている。

 かつて、家族を失い、生まれ故郷を追われ、幼い身ひとつで生き延びたティルダールがそうだったように───未来で起こる多くの出来事と多くの人々との出会いが、アルフェスには存在しているのだ。

「両親である俺達は、俺達の宝であるおまえのだ。けれども、おまえは俺達のじゃない。アルフ、おまえはまだ、おまえ自身だけのだ。それでも、今までおまえは、俺達の旅に付き合ってくれていた。今度の事で、もしも俺達が戻らなかった時は、おまえはおまえ自身の旅を始めなければならない。どこかに居る、大切な誰かに出会う為に───判るか?」

 七歳の子供には、難しい話なのだと判っている。それでも、伝えておかなければならない。大事な言葉を、二度と伝えられなくなった時の為に。

 せめて、長じたアルフェスが、いつの日か思い出すことが出来るように。

「判るよ、僕……」

 苦しそうに息を継ぎながら、ぽつりとアルフェスが応えた。

 ティルダールを見詰める母親似の水色の瞳に、大粒の涙が溜まっている。嗚咽おえつを堪え、涙を零すまいとするあまり、アルフェスはすぐに次の言葉を云うことが出来ない。今、この時に、懸命に伝えようとしているのは、アルフェスもまた同じなのだ。

「テュールにとってのエリィを、シルヴにとってのテュールを、僕もさがすんだね。テュールより、エリィより、シルヴより、もっとずっとずっと大好きな人を」

 長い旅の中で、子供は子供なりに理解していた。父親の生き様を、その在り様を、大切なものとは何かを───最も近くで見て、学んでいたのだ。

「そうだ」

「うん、きっとそうする。僕の旅をする。───でも、帰って来てね。僕、テュールとシルヴと、まだずっと一緒にいたい。シルヴも大好きだけど、テュールのことは、もっともっともっと、本当に大好きだよ」

 とうとう堪え切れなくなった涙が、次から次へと零れ落ちる。そんなアルフェスを、ティルダールは強く抱きしめてやることしか出来なかった。

「約束は出来ない。だが、帰って来る為に全力を尽くすと誓う。そして、無事に帰って来られたら、三人でコ・ルース・リィンに帰ろう。帰り着くまでの間に、アルフにも馬術を教えなければな。おまえの相棒になれる若駒を手に入れよう。剣技や体術は俺が教えられるが、弓はエリィでシルヴに教わった方がいい。狩りの腕は、あいつの方が優れている」

「うん、教えてほしいよ。僕、待っているから」

 生還することが前提の、空手形に近い約束だった。

 この最愛の息子と、もっと一緒に居たい。教えてやりたいことも、教えなければならないことも、数えれば切りがないほどにある。だが、それが叶わなくなったとしても、何も心配してはいない。何故ならこの自慢の息子は、自分とその相棒の血を引いているのだから。

「坊との話は済んだとか、ワイズ殿」

 腕の中に居る息子を心ゆくまで泣かせていたティルダールに、背後から見守っていたサイト老が、ひっそりと声を掛ける。

「はい───一応は……」

「では、わしが用意出来る手段の話をせなな。軽食と香草茶を用意してきたけん、食べながら聞いてくれんか」



 ティルダールの武具・防具が山積みになった食卓に、三人分の香草茶と二人分の軽食、そして一つの小箱と呼子笛のような物が並べられた。『腹が減っては戦は出来ぬ』というのは真理で、そのことをよく判っているティルダールは、遠慮をすることなく心尽くしの食事に手を付ける。

「わしの持つ手段は、この二つやけん」

 父子が食事をし始めたのを見計らって、サイト老は古びた小箱の蓋を開けた。その中に収められていたのは、真綿に包まれた、一見真珠にも見える人差し指の先程の珠だった。

 けれども、本物の真珠を見た事がある者には、それが真珠ではないことはすぐに判る。真珠にしては半透明なその珠は、むしろ月光石ムーンストーンに近い光沢があった。そしてティルダールは、本物の真珠を見たことがある数少ない一人なのだ。

「これは、月光石のように見えますが……?」

「そう見えるやろうな。これは、『メロウの涙』と呼ばれる希石や。聖玉に数えられることはないが、普通の鉱山で手に入るもんやなか。メロウが流した涙がこの希石となり、この球を体内に取り入れた者は、メロウと同じように水中で生きることが出来るといわれとる」

 それが真実であるなら、海底に連れ去られたシルヴィアを追う為の、最大の問題は解消される。だが───。

「老を疑うわけではありませんが、それは本当ですか? それとも伝承のたぐいで?」

「本来は伝承やけど、わしにとっては伝聞やな。長く生きると妙なところにえにしを持つこともあるとさ。坊どころか、ワイズ殿も産まれていないような昔に、とあるメロウから直接貰った物やけん、本物の『メロウの涙』には違いなか。人間がこの希石を体内に取り入れると、水の中で生きられるというんも、そのメロウに聞いた。ただし、それを実行した人間の話はついぞ知らん」

 まあ、それはそうかもしれない。自分の生命を賭け金にする勢いで実行に及んだ者が、そう簡単に陸に帰って来ることはないだろう。

「そんな希少な物を、いただいてもよろしいのですか?」

「使う予定のない物やけん、戸棚の中に眠っとるより、有効利用してもろうた方がよかくさ」

「では、ありがたく」

 深く頭を下げて、ティルダールは古い小箱を大切に受け取り、懐に収めた。

「そして、もう一つ」

 指し示したのは、掌に納まる大きさの呼子笛である。通常の呼子笛は木や竹で作るものだが、よく見ると見慣れない材質で作られていた。おそらく、作られた当初は白かったのだと推察出来たが、今は年月と共に黄色味を帯びている。この材質感は、まるで何かの生き物の骨のような……。

「これもまた、その時のメロウに貰うたもんさ。海蛇の歯で作られとうと聞いた。岬の下の海際の岩場で、迎えが欲しい時に使うようにと」

「なるほど、すると何かが迎えに来るのですね」

「おそらく。あとは、必要な武器なんやけど、ワイズ殿の武具の中に変わった気配のものがあるな。それを見せてくれんか」

 現在ティルダールが所有している武器・防具は、旅の折々に、通りすがりの市で買い求めた物ばかりだ。その中にあって、唯一出自の違う物といえば───通りすがりの戦士に貰った一振りの直剣しかないだろう。古びた、やや短い剣にしか見えないその直剣は、魔力や人外のものを切ることが出来るのである。

「おそらく、この剣のことだと───昔、旅の方にいただいたものです」

「なるほど、これは……」

 剣を受け取ったサイト老が、束の間、言葉に詰まる。魔術や魔力に携わる多少の技を持つサイト老にしてみても、これまで見て来たどんな物とも違うほど、その直剣は不思議な物だった。

 剣という武器である以上、その本質は他者を傷付けるものだ。しかし、この古い剣に籠められた力は“祝福”───この剣を持つ者に、この剣と係わった者に、幸い有れと願うその力。物の本質と相反するとても強い力が、剣に籠められている。どれほどの力を持つ者が、この矛盾した“祝福”を与えたのか?

 サイト老には、それを読み解くことは出来なかった。しかし、今のティルダールには、この“祝福”こそが勝機となるだろう。

「愛しい人を求める若人わこうどに幸い有れ」

 つい口にした言葉は、魔法でも何でもないただの祈りだ。けれども、そんな普通の祈りこそが、この剣には相応しいと思えた。

「確かに、この剣は力になってくれるだろうて」

 そう云って差し出された剣を受け取ろうとして、手を伸ばし───突然ティルダールの体がかしいだ。体を支えようと食卓に手をつくが、叶わず肘が折れる。

「テュールっ?!」

 すぐ側に座っていたアルフェスが、何が起こっているのか判らないまま、父親の大きな体を支えようとする。

 その時にはもう、岬の主人は父子のすぐ側まで来ていた。音も気配もさせないままに。

「…サイト老……何を…?」

「たいしたことじゃなか。ワイズ殿の香草茶に、少しな。最後にもう一つ、海に出たらフィーリアというメロウを探すとぞ。力になってくれる。そして、ルーナ・ティアルは───」

 成すすべもなく食卓に突っ伏すティルダールの耳元で、サイト老が囁いた言葉を、近くに居たアルフェスは聞き取ることが出来なかった。

「おじいさん、テュールに何をしたの?」

「なに、香草茶に、少しばかり眠くなる効能を加えただけやけん、ただ眠っただけたい。坊の父上は、昨日から働き過ぎやけん、少しは休まな、出来ることも出来んごとなる。この後は、大仕事やけんな」

「───うん……」

 答えながらも、アルフェスは考えていた。

 子供でも判ることだ。ティルダールほど意志の強い人間を昏倒させるほどの効能を、『少し』といってもいいのだろうか?

 けれども、父親に休息が必要なことも判っていたので、敢えてそこは追及しないことにする。

「さて、手伝とうてくれんか。坊とわしとでワイズ殿を寝台に移すのは無理やから、寝具をいくらか運んで、床で寝てもらわんと」


 体を冷やすのは、それだけで消耗するから───と、サイト老は、暖炉の火を小さく保ち、長雨の湿気で冷たく重い空気から、旅の父子を守ってくれた。

 ティルダールは、心尽くしの毛布に包まれて、ピクリともせずに眠っている。アルフェスは、どれだけ疲れていても不思議ではない父親の強制された眠りを、ほんの少しでも損ないたくなくて、うっかりにでも触れない距離を取って床に座っていた。サイト老は、少しでも傍に居たい子供の気持ちを判ってくれて、「木の床は冷えるけん」とクッション代わりに枕をくれ、膝掛けを掛けてくれた。そして、他にはすることもないのだからと、椅子を移動してアルフェスの近くに座り、温かい飲み物と甘い菓子を渡してくれる。

 陽が落ちて外も暗くなり、灯りを控えた薄暗い部屋の中で、アルフェスは父親が眠っている塊を不思議な気持ちで見ていた。

 勿論、長い父子の旅路で、ティルダールが眠っている姿を見たことは普通にある。だが、アルフェスが目を覚ましたり、ましてや動いたりすれば、すぐに気付いて目を覚ます。こんなふうに、側で動いていたり、サイト老と話しをしていても起きないティルダールの姿は、それだけで不思議なものに見えるのだ。

「おじいさんは───」

 子供なりの気遣いで、アルフェスが囁くように話し掛けた。

「ん?」

「おじいさんは、知っているメロウの人がいるの?」

「いるなぁ、一人だけ」

「さっきのフィーリアっていう人? どうして知っているの?」

 見上げて来るアルフェスの、水色の瞳に他意はない。子供らしく、単に不思議に思ったから聞いたのだろう。あるいは、これから起こることを考えたくなくて、無意識に別の話題を求めていたのかもしれない。

 自然、アルフェスを見るサイト老の眼差しは柔らかくなった。自分の幼い孫を見詰めるように。

「昔な───坊もリューインも、坊の父上も産まれていないずっと昔は、今の坊の父上よりわしも若かったとよ。そして、坊の父上と母上と同じように、大切な人と出会ったとさ」

 求められるまま、サイト老はお伽噺にも似た出来事を語った。

 今はもう夢のようにも思える、遠い遠い物語を───。

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