─── 2 ───

 誰かに呼ばれたような気がして、ふとシルヴィアは目が覚めた。どうやら、いつの間にかうたた寝をしていたらしい。

 誰が呼んだのだろう?

 ようやく温まった体と半端な眠りのせいで、頭がぼんやりしている。目覚めと同時に忘れてしまったが、珍しく何かの夢を見ていたようだ。不安と恐怖ばかりあおるいつもの青い夢ではない、何かの夢を───夢の中で感じていたものが、じんわりと胸の奥に残っていて……何か、とても懐かしい、哀しい夢を見ていた気がする。

 武骨な壁に寄り掛かり、寝台に座ったまま、腕の中にやんわりとかかえていた温かいものが小さく震え、シルヴィアは眠りの残滓ざんしを振り払った。

「アルフ、寒いのか?」

 辺りをはばかる囁きに返事はない。

 薄い毛布ごと横抱きにしていたアルフェスは、赤子のように体を丸めている。そうっと顔を覗き込むと、いとけない子供もまた眠ったままだった。なのに、小さな体は小刻みに震えていた。

「アルフ?」

 顔に掛かる父親似の黒い癖毛を、眠りを妨げないように指先で除ける。そして、微かに触れた指先が、額が不自然に熱いことを感じ取った。

 これはと思い、今度はしっかりと掌を額に当てて、自分のそれと比べた。

「シルヴ……?」

 さすがに目を覚ましたアルフェスが、不思議そうに訊く。細く開かれた目は、発熱の為に潤んでいた。

「少し熱が出ているようだな。どこか辛かったり痛かったりはしていないか?」

「平気だよ。ちょっとだけ寒いけど。でも、それよりお腹が空いたな。───シルヴは平気?」

 アルフェスはゆっくりと体を起こしながら、シルヴィアの目を真っ直ぐに見詰めながら訊く。大人でも難儀な道を越えて来たばかりで、小さな子供にはさぞかし辛かっただろうに……。それなのにこの子は、他の人の身を気遣うことを忘れないのだ。

 その言葉を聞いたとたんに、シルヴィアの内にアルフェスへの愛しさが溢れた。

 もうとうにこの子供に愛情を抱いていたが、今は腕の中に抱き締めたいほどに、優しく温かな感情が滔々とうとうと湧き上がって来る。その想いは、愛というより慈しみに近いものだ。

 そしてシルヴィアは、己の心が望むままにそれを実行した。

「シルヴ?」

 戸惑った声が、突然の行為の意味が判らずに呼び掛ける。それでもアルフェスは抵抗をすることはなく、抱き寄せられるまま、父親のものとは違う温かな胸に頬を寄せた。

 甘やかな香りと、包み込む温もり。

 髪を撫でる優しい手。

「シルヴは、いい匂いがするね」

「そうか?」

 アルフェスは、男と女の本質的な違いが理解出来る年齢ではない。だから、些細ささいな化粧もせず、香も使っていないシルヴィアから香る匂いが何に起因するものなのか、どうして父親と違うふうに感じるのか、よく判ってはいなかった。───もしくは、最も深い部分で本能的に判っていた。

 雨に閉ざされた宿の狭い一室で、互いに与え合うのはただ温もりだけ───それだけなのに、ひどく懐かしく、優しく、切ないほどに胸が痛い。

 どのくらいそうしていただろう。シルヴィアの腕の中で、アルフェスが再びうとうとし始めた頃、薄い木のドアがほとほとと低く叩かれた。

 シルヴィアが、誰何すいかしたものかどうか迷う間もなく、辺りを憚る低い声がする。

「俺だ。開けてくれ」

「テュール・シン?」

 待ち兼ねた声に、アルフェスも眠い目を擦りながら起き上がる。

 内鍵を落とした上に、部屋にあった小卓を扉の前に置いて塞いでいた戸を急いで開けると、頭からずぶ濡れになったままのティルダールが立っていた。

「土産だ」

 疲れているのか、言葉少なに隠しの中から包みを取り出す。そして、受け取るシルヴィアには目もくれず、寝台に座ったままの息子に歩み寄った。

「少しは温かくなったか?」

「うん」

「食べ物を買って来た。二人とも、食べられるなら食べておいた方がいい」

 それだけを云うと、今度は壁に向かって濡れた服を脱ぎ、黙々と体を拭き始める。

 元々愛想のある方ではないが、それにしても様子がおかしい。シルヴィアは土産の包みを開けて、中に入っていた肉饅頭をアルフェスと分かち合いながら、筋肉が盛り上がった背中をじっと見詰めた。

 以前にも思ったことだが、濡れて背に張り付いた黒い巻き毛は、日常的に認識しているよりもずっと長く感じる。最初から見知ってはいるのだが、いつも紐で束ねているせいで長いという印象がない。

 髪だけではなく、普段は衣服の下に隠されている肩や背中、首筋に付いた機能的な筋肉の太い線が露わになり、こんなにも男と女の身体は違うのかと改めて思う。

 明確に意識していたわけではないが、何故かティルダールと自分は同様のものだと考えていたようだ。訳ありの流れ者で、剣士崩れで───けれども、男と女の違いだけで、こんなにも身体の造りが違う。シルヴィアも女性としては大柄で、日々鍛錬たんれんしているのだから、平均的な女性よりも鍛えられた身体を持っていると自負していた。だが、彼は子供の頃から正式に剣士の訓練を受けており、旅をする間に戦士の真似事が出来るぐらいの技量を持ち、加えて男なのだからより逞しくて当然なのだ。なのに、何故『同じもの』だと思っていたのか……。

 それに───。

 それに、不機嫌そうに黙々と動くティルダールを見ていると、そういえば最初はこんなふうに不愛想な奴だったなと思い出す。このところ良好な関係が続いていたせいで、最初の印象を忘れかけていたようだ。

 ぼんやりと思いを巡らせていると、突然ティルダールが振り向き、榛色はしばみいろの瞳と正面から視線が重なった。予測していてもいい筈の事態なのに、油断していたシルヴィアの心臓がひとつだけ大きく跳ねる。

「な……何か、あったのか?」

 質問形式の誤魔化しなのだが、顔が赤くなるのはどうしようもなかった。

 無遠慮にじっくり見ておきながら、何を今更照れたりしているのだろう?

 不可解な動揺に、自分でも莫迦ばかしくなる。

「まあな」

「良くない事か?」

「ああ……」

 思いの外重い返事に、シルヴィアは思考を切り替えた。どうやら本当に、笑って済まされる事ではないらしい。

「何が起こっているんだ?」

 ティルダールは、土産の肉饅頭を持った二人を代わる代わるに見詰め、意を決したように口を開く。

「すぐにヴェリヘルを出よう」

「着いたばかりなのに?」

「このままヴェリヘルに居れば、まずい事態になりそうだ」

 ティルダールは、酒場で聞いた話を掻い摘んで語った。話が進むにつれてシルヴィアは蒼褪め、アルフェスも食べるのを止めて話に聞き入った。

「噂だけということもある。だから、海の司神リール・ネ・ネイディスの神殿と領主の館の周辺を回って来た。話は、酒場で聞いたより深刻らしい。海の恵みが途絶えているとなると、無理もないが」

 つまり、より悪いということである。

「けれど無茶だ。アルフは熱があるのに」

「そうなのか?」

 ティルダールは寝台に歩み寄り、息子の額に掌を当てた。

「少しあるようだな。頭は痛くないか?」

「平気だよ」

 笑みを浮かべながら、健気けなげにアルフェスが答える。顔色を見ても、必ずしも痩せ我慢ではなさそうだ。───これから更に雨に打たれれば、どうなるかは判らないが。

 お互いを気遣う仲の良い父子の様子に、シルヴィア一つの決意を固め、きっぱりと云う。

「では、こうしよう。わたしが今から街を出る。だから二人は、アルフの体調が戻るまでここに逗留した方がいい」

「それも一応考えた」

 あまりにもあっさり、何でもないことのようにティルダールに云われて、刺し込むようにきりりと胸が痛んだ。自分で云い出したことだというのに……。

 この感情は何なのだろう?

 何時の日か、道を別つ連れだと判っていた筈なのに、いざ離れるとなると、息苦しいほどの淋しさが込み上げて来る。

 離れたくない。

 この父子と、離れたくはない。

 それ以外の言葉を忘れてしまったように、ひとつの望みだけが頭の中を駆け巡る。餓えにも似たその望みの強さに、シルヴィアは表面上の平静さを保つのが精一杯で、次の言葉を継ぐことが出来ない。

「いやだよ、僕っ!」

 意表を突かれる激しさで叫んだのは、アルフェスだった。

「シルヴといっしょでなきゃやだ。僕は平気だから」

「一応考えたといっただけだ。そうするつもりはない」

 寝台から乗り出して取りすがる息子の頭を軽く叩き、ほんの少し表情を和ませながら云う。

「だが、テュール・シン……」

「どうにもこの話は臭い」

 ティルダールは、シルヴィアの言葉を遮って続けた。

「神殿の官が動いていることも気に入らないが、お告げといわれている言葉の真偽はともかく、随分とが良過ぎる。俺達は、今日ヴェリヘルに入ったばかりだ。白い髪の若い女が来ることを、いったい誰が予想する? それに何故、今シルヴをにえに捧げなくてはならないんだ? これまでにも海に、ヴェリヘルに来たことはあるのだろう?」

「ある。あるどころか、わたしがのは、このすぐ近くだ。───だけど、理由なんてわたしが知るもんか」

 話しながら同じ寝台に三人で座った為、互いの顔に呼吸が触れるほどに近くなっていた。シルヴィアは思わず視線を逸らしながら、吐き捨てるように云う。

 この一児の父親の顔を見ていると、どうしてか空気が薄くなったように息が苦しい。それに、離れるつもりがないと聞いて、不甲斐無くも安堵している自分に酷く腹が立って、まともに顔を合わせていられなかった。何よりも、アルフェスの安全がかかっているというのに……。

 シルヴィアの葛藤に気付いていないのか、ティルダールは無神経なほど冷静に現状を分析し、話を続ける。

「お告げとやらが出たことに関して、考えられる理由は二つある。一つは、俺達全員をこの街から追い出す為───だがこれは、重要とは思えない。追い出すぐらいなら、ヴェリヘルに入れない方が手間はなかっただろうからな。もう一つは、俺達がいつまでも一緒に行動しているから、それを離れさせる為───それならば、わざわざ『白い髪の若い女』を指し示すことの意味も解らなくはない」

「いや、待て、テュール・シン───そもそも、我々が共に行動していることを知っている人間がどれほどいる? イムヘルからこの街に来るまでに出会った相手だけだ。そのすべての人と親しく接したわけじゃない。それならば、我々の行動を知り、そのことを不快に感じているのは、いったいなんだ?」

「誰かは、まだ判らない」

 ほんの束の間、その相手と話をしたことを、ティルダールは口にしなかった。それを説明する為には、シルヴィアが相手にかれていたことを話さなければならない。その上、相手が人ではなく、人外のどんな存在であるかも不明なままなのだ。

 現時点では、説明のしようがなかった。

「判らなくても、敵意を持つ存在する───それならば、アルフの安全が優先だ。やはり、わたしが一人で街を出る。西に街を抜けて、徒歩で半日ほど行った先の岬に、以前わたしを助けてくれた人が居るから、わたしは大丈夫だ。様子をみて、あとでそこで落ち合えばいい」

 離れるつもりがないと云われて安堵したのは事実だが、アルフェスの身を案じる気持ちも本心だ。少しだけ離れることでこの愛しい子供を守れるのなら、シルヴィアの内に在る痛みなど大した問題ではないと思えた。

 それに───相手の名前も姿も、お互いに近い場所に居ることも判っている。それぞれに無事でありさえすれば、またすぐに会うことが出来るのだ。幾分かの心細さ───いや、それが無視出来ないほど大きなものだとしても、感情に流されずに判断・行動し、大切な子供を確実に守ることの方が、今はより重要である筈だ。

「俺達を分断することが目的なら、そこには必ず何か理由がある。わざわざ相手の思惑に乗ってやることはないだろう」

 悲壮なまでのシルヴィアの決意を、ティルダールは淡々と却下した。アルフェスはアルフェスで、自分の意見を云おうと大きく息を吸い込んでいたが、全く口を挟むいとまもなかった。

「相手の利益は、こちらの不利益、相手の不利益は、こちらの利益ということもある。───ついでにいっておくが、シルヴだけが危険を冒すやり方を、アルフは勿論、俺も承諾しない。誰が───例えシルヴがそういおうと、言語道断、真っ平御免だ」

「…どうして……」

 シルヴィアの力のない呟きは、“敵”の思惑と、ティルダールの断固とした拒絶の両方に掛かったものだった。

 判らないことが、あまりにも多過ぎる。自分自身が何者かも知らないシルヴィアに、“敵”が存在するということも、その“敵”が何を狙っているのかも───こんなにも近くに居る人が考えていることさえ判らない。まるで、目隠しをしたまま走ることを強要されているように、彼女を置き去りにしたまま、周囲の状況だけが目紛しく流動している気さえしてしまう。

 寄る辺のない子供のような頼りない問い掛けに、ティルダールが悪戯小僧めいた笑みを浮かべた。何故、彼らを離れさせようとしているか判るか?───と、優しく問うように。

 それは、愛息子の前で取り繕ったものではない、初めてシルヴィア自身に向けてくれた、本当に親しみの籠った笑みだった。

「テュール?」

 大人二人に挟まれた状態のままのアルフェスが、思わぬ父親の変化を感じて、不安そうに呼び掛ける。

 ティルダールはその息子の髪を優しく撫で、淡い水色の瞳と漆黒の瞳を交互に見返し、いっそ楽しそうに胸の内の確信を告白した。

「シルヴと離れないという、俺の判断の理由か? それはつまり───シルヴ、おまえがエリィだからだ」

 『おぬし』が『おまえ』に変わっている。

 最初にシルヴィアの思考に浮かんだのは、そのことだった。あまりに意外な言葉に、すぐには意味が飲み込めないのだ。

 ティルダールの右側に座る子供と女は同じように思考が停止しているらしく、『? って誰だっけ?』と云わんばかりにぽかんと口を開いていた。

 彼らの硬直が解けるまで数拍───ほぼ同時に、悲鳴のような叫びが発せられる。

「「どうしてっ?!」」

 最初にその可能性を否定したのは、ティルダール自身ではなかったか?

 多少の悶着があったとはいえ、たった一ヶ月半一緒に旅をしただけで、何故真逆の結論に至ったのか、唐突に結論だけを出されても納得出来るわけがない───たった一言の疑問には、そこまでの意味が籠められていた。

「上手く説明は出来ないが、一緒に旅をしていると納得出来た。シルヴはエリィそのものだ」

「一人で勝手に納得するな。わたしは何も聞いていないぞ」

「僕も聞いてない。どんなことでエリィってわかったの?」

 怒りすら籠った二人の畳み掛けに、ティルダールは少し困惑した。喜ぶとまではいかないだろうとは思っていたが、まさか怒らせるとは思っていなかったのだ。

「どんなことといわれても───ちょっとした仕草や癖や、まあ色々だ。髪や瞳の色や、記憶がないことは、これから原因を探らなければならないだろうが、そんなことが判らなくても、おまえはエリィだ。大丈夫、俺がおまえを間違えることはない」

 説明にもなっていないことを、ティルダールは自信を持って答える。

「そんなことって……それをわたしに受け入れろと?」

「テュール、そんなんじゃあ、僕にはわかんないよ」

 二人が口々に訴えることは、実にもっともなことだった。

 感覚的に理解したことを他の人間に判るように説明することは、正直にいってとても難しいことだ。けれども、もしも時間の余裕があるのならば、ティルダールがどんなに口が重いたちだとしても、もう少しきちんと話をしただろう。

 だが、雨が降っている状況にも拘らず、遥か遠くで発生した喧騒が微かに伝わって来るに至って、和らいでいたティルダールの表情が、再び厳しいものに変わった。

「安全を確保したら、二人が納得するまで必ず説明をする。今は脱出の算段が先だ」

 そう云われて、シルヴィアもまた不穏な気配に気付き、不安を抱えた頼りない女性の顔から、剣士の表情に変化する。

「何故、ここが?」

「ここを見つけたわけではあるまい。おそらく、街中を捜し始めたんだ」

「どうする?」

「シルヴは、連中が来る前に馬の準備してくれ。出来れば、宿の者に気付かれない方がいい。アルフは俺が連れて行く。集まって来るのがどのくらいの人数で、どこまでやるつもりか判らない以上、荷は最低限に───少人数の有利は身軽さだ」

「判った」

 大人二人は短く打ち合わせしながらも、すでにこの場を離れる準備を始めていた。アルフェスもまた、怠そうに体を預けていた寝台から離れ、云われるでもなく身支度を始める。旅慣れた大人二人は勿論、アルフェスもまた、父親と共に寄る辺ない旅暮らしをずっと続けて来たのだ。急を要する時に自分が何をするべきか、充分に心得ていた。

「テュール・シン、西に抜けよう」

「さっきいっていたシルヴの知り合いのところか?」

「そうだ。記憶のない行き倒れのわたしを、見返りも求めず助けてくださった方だ。二人を連れて行っても問題ないだろう」

 ティルダールは束の間考えを巡らせたが、すぐに肯いた。

 かつて訪れたことがある都市ではあったが、土地勘があるといえるほどによく知っているわけではない。それに、元々逃げ込める場所の当てもないのだ。

「岬といっていたな。では、万が一はぐれた場合の落ち合い場所も、その岬で」

「判った」

 ティルダールが古く・小さな窓を開けると、未だ止まない霧雨が降り込んで来た。人間が出ることが出来ないほど小さな窓だが、外の気配を探ることは出来る。先程より近くなったとはいえ、喧騒はまだ彼らが居る宿まで辿り着いてはいない。

「多いな───だが、まだ遠い。囲まれる前に出た方が突破し易い。手段を選ぶ必要はないが、あくまでもヴェリヘルを出ることが優先だ」

 夜の闇と雨に紛れて脱出するなら、少しでも早い方が有利だ。

 ティルダールの指示を受けた二人は、緊張はしているものの、おくしてはいない。少人数ながら、肝の据わった良い旅仲間だった。

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