第2話 「ER」の緊迫感と人間像

 色々、あれこれ、頭に浮かんだのですが取り敢えず、第一弾で紹介するつもりだった発言してしまったので紹介します。

 ERは私が高校生頃にNHKで始まった医療ドラマでした。

 私の海外ドラマデビューはビバリーヒルズ高校白書!明るくお洒落な若い子達が繰り広げる日常に心ときめかせた一方で、なんとなく見つけて、なんとなく見始めたドラマがERでした…が、緊張感を感じさせるグルグルと廻るカメラワークと、飛び交う医療用語、次々起こる展開に視聴者置いてけぼり。

 ながら見のつもりがグイグイと画面に惹きつけられて、気が付くと45分があっという間に終わっていました。

 ドラマの時間がこんなに短いと思った事はありません。それ位、次々と新しい問題が起こるんです!!なんたって緊急救命室ですから。しかもアメリカ。銃撃戦とか若いギャングの殴り合いとか、あるあるな訳ですよ!!

 それだけならアメリカの話だなぁ…と思うのですが、痴呆で自分が何者か判らない老人が運ばれてきたり、運ばれてきた子供が泣いてどうにもならないとか、日本でもきっと起こり得る事象もある訳です。

 そして、アメリカならではの、医療費が高過ぎて貧しい人はまともな医療を受けられないリアル。日本でもガンの治療薬は物凄く高額で、貧しい人はそんなに効きもしない…というランクの薬しか処方されないと聞きました。私はガンセンターの中にあるコンビニでバイトをしていた事があるのですがそういう悩みを患者さんから打ち明けられた事もありました。お金がない、というのは精神的にだけでなくこういう形でクルんだなぁ…とボンヤリ思いました。

 ERの中では、新人、カーターくんがベラボウに金持ちで、貧しい人が無料で医療を受けられる様に奮闘したりしてました。

 結局無料になったのか安くなる制度を導入したのか忘れてしまいましたが最後は病院名にカーターくんの名前を取ったはずなのでなんかしら行動をおこしてくれたハズ。

 そういう、たった一人のドクターの一存で貧困に悩む人を救えるなんてそこはドラマならではのご都合主義だと思いますが、医者の不養生で主人公だと思っていたドクターが亡くなってしまったりめちゃくちゃ嫌味なヤツが上司にのし上がったり、訳の判らない人がいきなり現れて、今日から部長です!と紹介されて古株と衝突したり人間らしい生臭さが凄くクセになりました。

 偉そうに言うだけあって腕は一流。人を動かすのも上手い。どんどん視聴者自身も受け入れざるを得なくなるんです。

 そして、そのキャラクターが皆に馴染んだ頃、また誰かが居なくなる…結構その繰り返し。当時はまだ海外ドラマのそう言う、キャラクター入れ替えあるあるに馴染めなくて、もう二度と好きなキャラクターを作るもんか!って思った程です。

 シリーズが続くと、中には飽きたとか、他の仕事が忙しくなったんで〜、とかそういう理由でキャストが降板していくのは本当に寂しかったです。この作品にジョージ・クルーニーが出ていたのはファンならご存知かと思いますが、多分、彼も「いやぁ、ワーナー兄弟から誘いがあってさぁ、あっちのがめちゃくちゃ金が良いんだよね。ERでは勉強させてもらったわ、ホント、ありがとね!じゃあ映画頑張ってくるね!ほんならバ〜イ!」と言う形で居なくなったのではないかと思います。だって、彼が居なくなって暫くして結構映画に出だしましたからね!

 私、アメリカは映画俳優はドラマはやらないんだと思っていたので衝撃的でした!!

 でも、同時にやはりジョージ・クルーニーを追い掛けましたねぇ!ERでの存在感の強さ!!温和な眼差しでとっかえひっかえ女を乗り変える様は「なんだ!?こいつ!!」というより「スマート!!」。多機能トイレの如く上手く使いこなしていたのにそれでもファンを失わなかったのは彼(ジョージ・クルーニー演じたダグ)のキャラとジョージ・クルーニーの人徳かと…。

 ドクターとナースのムフフな関係なんかはお前等仕事しろよ…とも思うけど忙しくて外で相手を探してる暇無いんだろ〜なぁという切ない事情が見え隠れしてたり…だけど個人的に面白かったのはドクターvsナースでした。

 ドクターは偉そうなのが主流でした(日本もむかしはそうだったと思います。パワハラと言う言葉が横行しだして日本でもだいぶ変わったと思いますが…。)ナースに偉そうなドクター達に腹を立てたナース陣が、「注射も打てないくせに!」「ナンタラが何処にしまってあるかも知らないくせに!」とデモを起こすんです。

 ナースに「おい!」なんて言ってたドクターが必死にあちこち引っ掻き回して物を探す様はスカッとしました。

 それから凄い大変な急患が来て喧嘩はオシマイ…そんな感じだった気がします。

 色んな国の人が居て、病院は多国籍なんだなぁ…と感心もしました。

 日本でも、時々韓国か中国かのドクターを見掛けますが日本もERみたいになってくのかなぁ〜なんて思ったりする私です。

 

 ERはERと言う名前の独立した病院なのかと私は思ってのですが、キチンと他の科もあって、ERで緊急オペとかするとその科のドクターが怒ってやって来るんですよ。

 こっちはオペ室で準備してんのにER勝手やってんじゃない!!みたいな風に。

 むかしは理解出来なくて、「オペやってくれて良かったじゃん。なんで怒るの?仲悪いのかな…」位にしか思ってなかったのですが、ERはあくまで緊急救命室であって、応急処置はしても、それ以上は専門の科に引き渡すのが通常、と言う事が大人になって理解出来ました。

 実は一昨年、ERのDVDBOXを購入しました。好き過ぎて、どうしても何度も観たくなるからそれなら買うか…!と。

 改めて観ても面白い!

 30年近く前にやっていた物が未だに色褪せない…医療技術も、ああ!そんな治療法なんか最近行った病院で耳にしたなぁ…とアメリカの医療技術の進み具合、日本の遅れ具合を改めて知ったり、病院と福祉、児童施設なんかがキチンと連携出来てる足並みの良さには圧巻でした。

 日本でももっと里親制度を推進していくべきだな、と思ったり。

 こんな病気があるの?って思ったり、ドクターは薬やってもアル中でも復帰出来るんだぁ…さすがアメリカ!とか(笑)

 いや、反社会行動を起こしてもセラピーを受けて立派に復帰する機会を与えると言う意味ではアメリカ寛大ですよ!

 ドクターが何人も入れ代わり、主人公がどんどん入れ替わりつつもそれでもシーズン14まで続いたのはストーリーの深みとリアルさ、ドクターの生々しい人間くささを上手くクローズアップしたからじゃないか、と思います。

 未だに私はERを超えるドラマにであえてません。

 海ドラは結構観るんですけどね。

 何か面白い作品があったら是非教えてください。語り合えたら最高です!!でも韓流は観ないんです〜!!!

 次回は、オイオイ、そりゃアレのパクリだろ(笑)まぁ観てみようか…と試し観したら本家より面白いんじゃないの!?と言う作品を紹介出来たらと思います。

 結構あるのにタイトル忘れてしまった物が多いです。年齢には勝てません。ショッキング!!

 

 

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