ちょっと言い方は悪いかもですが、中二病的な設定がベースで、片目に特殊な力があるとか、悪魔の存在だとか、悪魔祓いだとか、全体的に黒い色が似合うという世界観です。そういうのが苦手な人には向かないけど、好きな人には猛烈に刺さるかと。
とにかく時間の表現が猛烈にうまい。
15秒先が見えているのと、それを生かしての攻防が随所にあるのですが、未来の風景なのか現在の風景なのか、読者に混乱させない見事な表現力。しかも結構違うパターンで表現されるので、同じ能力の活用なのに単調さもないという。
そしてそれを活用した頭脳戦が随所にあって、緊張感があって読めるシーンが満載。同級生とのやり取りも秀逸で、キャラの設定も明快で登場人物は多いけど混乱はありません。