あべこべ世界の女騎士
マキシム
あべこべ世界の女騎士
※下ネタ注意
「捕まえたぞ!この!」
「おい、こいつ、敵の兵士だぞ!」
「ちっ。」
私の名はイメルダ、職業は女騎士だ。現在、我が国と敵国は戦争こそしていないが対立中である。私はというと母国の対応に不満を持ち、私は母国の命を待たずに単身で敵国に乗り込んだ結果、警備兵に捕まり、こうして牢に繋がれている。そこには男の敵兵たちが私を監視している
「くっ、殺せ!」
私は手足を鋼鉄の鎖で繋がれた状態にいた。私は敵兵を前に女騎士のお決まりの台詞を言った。しかし敵兵は・・・・
「やれやれ、スケベ根性丸出しだな。」
「これだから女は。」
「おい、近づくな、精を搾り取られるぞ!」
「くわばら、くわばら。」
敵兵たちは私に近寄らなかった。むしろ警戒された。なぜだ、なぜ近寄らない!私はピチピチで胸も大きいんだぞ!男なら喜んで犯しに来るはずなのに、なぜだ、この台詞を言えば、どんな女騎士でも問答無用に襲いかかるのに!するとイメルダは敵兵に挑発をした
「どうした!怖じ気づいたのか!私は処女だぞ!さぁ、来いや!来いや!」
「喧しい!好き好んで近づくバカがいるか!女は狼なんだぞ!」
「「「「「そうだ、そうだ!」」」」」
「処女丸出しなら、尚更危険だ!」
「くっ!」
皆さんはどことなく違和感があるだろう、女騎士イメルダが住んでいる世界は実は貞操観念が逆転した世界で、女の性欲が半端なく強く、男たちから警戒されていたのだ。イメルダが敵国に乗り込んだのは男を拉致して、犯すためである。自国でも男が少ないため、国に大事に扱われ、やむを得ず敵国で男を奪いに来たのである
「(おかしい、この台詞を言えば、犯してもらえるって本に書いてあったのに。)」
「何かぶつぶつ言ってるぞ、あのおばさん。」
「処女拗らせて、頭がおかしくなったんじゃねえのか。」
ちなみにイメルダが読んでいる本は勿論、エロ本であり、この台詞を言えば、男たちに犯されるという話になるのである。しかしここは貞操観念が逆転した世界であり、全くの逆効果である。もはや後がないと気付いたイメルダは・・・・
「くそ!こうなったら、こっちから行ってやる!最初から、そこにいる敵兵どもを犯せば良かったんだ!見れば若い男だらけじゃない!」
イメルダはよだれを垂らしながら、敵兵たちを見定めた。敵兵たちは背筋がこおり、後ろへ後退りした
するとイメルダは鋼鉄の鎖を引きちぎり始めた。鋼鉄の鎖が引きちぎられる場面を見た敵兵たちはあわてふためいた
「ヤバイぞ!鋼鉄の鎖が引きちぎられるぞ!」
「おい、早く麻酔銃を持って来い!」
敵兵たちは急ぎ、麻酔銃の準備をしていると、イメルダはあっという間に鋼鉄の鎖を全て引きちぎり、血走った目で敵兵たちは向かって走り出した
「犯させろ!お前らの精を寄越せ!」
「「「「「ウワアアアアア!」」」」」
イメルダが敵兵たちはあと一歩のところで近づいた瞬間、ブスッ!
「くっ!あと、少しだったのに・・・・」
そのままイメルダはバタリと倒れ込んだ。背中には吹き矢が刺さっていた。すると背後から二人組の兵士たちが出てきた
「この腐れ外道が!」
「ざまぁみやがれ!」
その後、イメルダは厳重な監視下の下、身動きが取れず、悶々とした日々を送った。その後、人質交換と賠償金を支払うことで合意し、イメルダは、そのまま母国へと帰還することになったのだ。イメルダは鋼鉄の牢獄馬車に繋がれ、母国に入り、衆人環視の下、城へと帰還した
「バカモーーーーーーーン!!」
イメルダは上司である女騎士団長のウルスラの叱責を受けていた。イメルダは独断で事をおこした事が判明し、おかげで人質交換と賠償金を支払う羽目になってしまったのである。おかげで母国でのイメルダの立場が危うくなっているが、当の本人はというと・・・・全く反省の色が全くなかった。むしろ処女を捨てられなかったことを後悔していたのである
「あぁ~、もう少しで処女喪失できると思ったのに!」
「聞いてんのか!こらぁ!」
「いいじゃないですか、敵国なんだから。」
「いくら敵国でも、攻めるにも、それなりの時期ってもんがあるだろ!」
「ふん、何が時期ですか。そんなんだから万年処女なんですよ!」
「しょ、処女ちゃうわ!ひとし君に毎日可愛がってもらってるんだから!!」
「ぷっ、ひとし君って、あれは、あんたのお気に入りのダッチメン(ダッチワイフの男バージョン)じゃないですか。そんなもんノーカンですよ!」
「うるさい!今年で三十路になる処女に言われたかないわ!」
「なっ!」
イメルダ、職業は女騎士、今年で30歳のピチピチな女の子(笑)です。年中、発情期です!ピチピチの若い男を募集中です!
「チクショオオオオオ!男が欲しい!!」
「私は処女じゃない、私は処女じゃない・・・・」
その後、母国と敵国は停戦条約が結ばれ、同時に不可侵条約が結ばれた。再度、敵国に侵入しようと考えたイメルダの野望はついに潰えたのである
「チクショオオオオオ!国の裏切り者!」
「ウルセエエエエ!ガタガタ言うな!」
イメルダはというと、裁判にかけられ、終身刑に処せられ、この国で一番厳しい女刑務所に入獄され、監視が厳しい独居房に入れられたのである
「うう、なんでや、私はただ、処女捨てたいだけなのに・・・・」
「おい、騎士団長ウルスラ様からの差し入れだ。」
騎士団長ウルスラから差し入れられたのは、ダッチメンだった
「これで慰めろってか、トホホ。」
その後、イメルダは刑務所にて心臓麻痺にてこの世を去った。刑務官の証言によると、ダッチメンをオカズに夜な夜な自分を慰めていたため、やり過ぎたのかもしれないとのこと・・・・
「男、寄越せ!」
その後、刑務所内にて夜な夜なイメルダの亡霊が現れ、男を寄越せと言い出すのである。刑務官は男の裸像を配置した結果、イメルダの亡霊が現れなかったという。なぜか知らないが、男の裸像のアソコが水浸しになっていたらしい
「ぐへへへ!男、最高!」
あべこべ世界の女騎士 マキシム @maxim2020
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます