第5話 一華の日常

○一華の日常 (インサート)


   それからも神出鬼没の怪獣。

   一華(18)が朝の支度をしていると怪獣サイレン。


一華「もーまだ着替えてないのに!」


    ×     ×     ×


   夜。部屋で勉強中に怪獣サイレン。


一華「あー(うんざり)」


    ×     ×     ×


   朝。トイレから出て来る一華。

   お腹を抑えて調子悪そう。怪獣サイレン。


一華「マジか……」

 

   ×     ×     ×


   休日。ベッドに寝転んでいる一華。

   タブレットに釘付けになって恋愛リアリティショー(恋リア)を見ている。

   高校生達の恋愛模様にキュンキュンしてる。


   これから告白!のタイミングで怪獣サイレン。


一華「うぅー!(悶絶)」


○町の遠景


   遠くに見える怪獣。

   怪獣にビームが直撃し、やがて消えて行く。


○八幡坂(夕方)


   怪獣を倒して帰宅中の一華。

   自転車を押して坂道を登っていると、

   子供達がビームごっこをしているのが見える。

   と、子供達が一華に気づく。


子供1「あ、一華ちゃんだ!」

子供2「すっげえ本物だ!」


   一華に気づいて喜ぶ子供達。

   そんな子供達に向かって一華がビームのポーズ。

   大喜びの子供達。一華も笑っている。

   が、その顔は少し寂しそうに見える。


○高校・体育館(日替り)


   全校集会。

   名前を呼ばれ壇上に上がる一華。

   校長から表彰状を受け取る(市民賞的な物)

   その様子を誇らしげに見ている詩歌。

   そんな詩歌とは違い、周りの生徒達はどこか冷ややか。

   一華を見ながらヒソヒソと話をしている。


詩歌「……」


   そんな反応が気になる詩歌。

   詩歌が気にしている反対側に、とある女子生徒。

   大人びた容姿とスタイルで周りの生徒とは雰囲気からして異なる。

   レベチなJK。万代茜ばんだい あかね(18)である。

   上着のポケットに手を突っ込んで退屈そうに欠伸をしている。

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