第3話 あなたのお家

まこは目が覚めた。



あたり一面真っ白な壁、少し奥に黒色の棚、そして綺麗に帽子が壁に並んである。

清潔感に溢れている部屋でほのかにバニラの匂いがした。


水・・・・・


まこはここはどこかわかっていない。まだ夢の中だと思っているのか。重い目を

こっすって部屋を出た。


長い廊下の奥には、大きい扉の向こうにオレンジの光がある部屋があった。

耳を澄ますと休日の微笑ましい男と女の笑い声が聞こえる。


まこ「うわーーーーーーーーーー」

女「きゃ」


そこには裸姿の布団を被ったわかい男と、女がお茶を沸かしていた。

男「なに何なに❗️」

女「新しいお手伝いさんなの」

まこ「ええええええええ・え・え」


ガチャ

 

はち「邪魔すんでー」

はちはリビングに入ってくる。まこと目があった。

はち「うわーーーーーーーー。」

まこの顔はきのうのメイクがいい具合に落ちて、怪物化していた。

まこ「ぎゃーーーーーーーーーおっさんーーー。」

男「大丈夫」

男は上半身裸でまこにきいた

まこ「うわーーーーーーーーーーーーーーー」

まこ「ドユコトドユコトここどこ」

まこ「・・・・」

はち「おい怪物。どした何・・黙ってる」

まこはゆっくりと女を指さした。

まこ「かたや かすみ」

はち「おい呼び捨て呼び捨て」

かすみ「知ってくれてるんですね」

男「・・・そそそお手伝いさんで来てもらってるから」

かすみ「・・やぱっりそうなんだ・・何歳❓」

まこ「19・・です」

男「じゅじゅジュジュ19❓」

まこ「はい」

男「ほんとに」

はち「やべ」

はちは小声でいった

はち「このこと世間にバレたらやばいですって。この女のこ❓が外でベラベラ今日のこと話したら・・・」

男「・・・」

男はまこを見つめ言った。

男はまこの手を引いた。そして耳元で

男「・・・君昨日のこと覚えてる❓」

まこ「・・・❗️」

まこ「きのう、、、」

男「思い出したくないかもしれないけど。悪いことしたよね」

まこ「・・・それは」

男「今日あったことを誰にも話さないでいてくれたらその人にも黙っとくよ」

まこ「・・・はい話しません」

男「偉い偉い」

男は一安心ついた様子で、

「はちに家まで送れるか聞いてみるよ」

まこ「・・・はい」


リビングへと向かう男の背中はとても寂しそうに見えた。


まこ「わっわ・・」


男は眉を上げてまこの方に振り返る


「私のあなたを助けますっ・・・・」







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