二年生編

第100話 新しい年の始まり【二年生編】

 新しい年度。

 新しい学年。

 新しい制服。

 新しい日々。

 新しいクラス。


 四月はそんな月。 

 俺たちは明日には高校二年生になる。

 今日が高校一年生最後の日。


「いよいよ。二年生か〜」

「そうだね」

「同じクラスになれるかな」

「それは、わかんないな。先生次第だろ」

「そうだけど〜。なれるって言ってよ〜。寂しいな〜」


 今更、言うことでもないけど俺と俺の恋人の琴美は去年の夏から同棲をしている。

 なんで、そんなことになったかは、いずれ話すとして、俺たちは朝食を食べながらそんな話をしていた。


「何百分の一だからな。そりゃあ、一緒になれたら嬉しいけど、運次第だろ」

「現実を言わないでよー。違うクラスになったら悲しいじゃん」

「いいだろ別に。一緒に住んでるんだから。それにずっと、会えないわけじゃないし」

「ぶぅー。私はずっと一緒にいたいの!」


 子供みたいに頬を膨らませる琴美。

 それでも、顔は怒ってるというより、俺との話を楽しんでいるという感じだった。

 琴美と出会って一年が経とうとしている。

 初対面はもう少し前だけど、本格的に話すようになってから、そのくらいが経つ。

 琴美は出会った頃とあんまり変わっていない。

 いつも笑顔が素敵で天真爛漫で俺のことが大好き。

 琴美との同棲生活も少しずつ慣れてきた。

 お互いがお互いのことを思い合って生活しているから、特にこれといったケンカもなくここまでやってくることができた。

 それだけ、俺にとって琴美は、琴美にとって俺は大事な存在というわけだ。

 だから、琴美のいうことも分からなくはない。できることなら一緒にいたい。でも、それが叶わない時だってある。

 まぁ、叶うのが一番いいんだけどな。


「明日のお楽しみにしとこう」


 俺はそう言って隣に座っている琴美の頭をポンポン軽く叩いた。


「蒼月君と別のクラスになっても会いに行ってあげないからね」


 あっかんべーっと舌を出す琴美。

 

「それは悲しいな」

「本当にそう思ってるの?」

「もちろん。思ってるよ」

「ふ、ふーん。そうなんだ。じゃあ、会いに行ってあげてもいいよ・・・・・・」

「ありがと。別々のクラスになったら、俺が会いに行くよ」


 なんだかんだ、お互いのことが大事な二人であった。


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ここまで読んでいただきありがとうございます! 


 いよいよ始まります!

 二年生編✨

 楽しみに待っていてくださった方々

 これからもよろしくお願いします!!


 久しぶりに書くからキャラが変わってるかも笑笑


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