第3話 冒険者になる前に
俺が住む街、ユラシルは商業都市として栄えているため、冒険者ギルドも大きい。
なので、最初の試験ではステータス審査の他に実技試験も選べる。
今すぐにでもギルドに登録することができるが、俺はしばらくは自分を鍛えることに費やし、一年ほどしたら冒険者登録しようと思っている。
GランクからDランクまでの最速ランクアップ記録は、特殊なもの(功績を挙げて一気にランクアップするなど)を除けば1年と3ヶ月である。平均では3年ほどなので、自分もそれくらいを予定しておいた方がいいだろう。
なにせ、最速ランクアップは現Sランク冒険者の1人、《紅刃》のイグニスであるからだ。
自分がそれと同等以上だとは過信していない。ゆえに、一年後に登録した時にEランクでも問題はない。あわよくばDランク以上を狙うつもりでいる。
俺が最初に始めたのは、魔物ではなく、森の動物を倒すことだ。最弱の魔物であるゴブリンとかなら、今の俺でも十分倒せるかもしれない。
むしろ猪などの動物の方が強いまである。
だが、現在の俺は冒険者ではない、ただの1人の子供だ。ゴブリンを狩ったところでお金にならないが、猪などを倒せば肉や皮は売れるし、自分たちで食べることもできる。
要は、レベルアップついでに稼ぎも得ようということだ。
この1年間に関しては特に面白いことがないので割愛するが、1つだけ、とても大事なことがあった。
エクストラスキルの発現だ。
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