感想批評企画から参りました@munenuchuと申します。
茜という女の子のもつ悩みと希望が、一人称「私」の文章でわかりやすく描かれていました。
「運動できないからって、死ぬわけじゃない」と語る茜ですが、その身体の弱さへのコンプレックスはなかなか払拭できないようにみえます。
彼女が、周りの目を過剰に気にするところも授業の描写から痛いほどよく伝わってきます。
そんな彼女と対照的な少女、菊一。
周囲を顧みず己の道を行き、そこには剣道で鍛えた強き身体がある。
菊一は、まさに茜の理想の人間像だったのでしょう。
武道で鍛えて強くなる女に憧れる私としては、茜がどのようになっていくのか非常に楽しみで想像が掻き立てられます。
おはようございます。
この度は『感想&批評企画』に参加いただき、ありがとうございました!
まず、ここまで拝読した感想としては、主人公・茜が「喘息」によってもたらされた閉塞感や、それに伴う自身の中の一種の「逃げ」の感情に立ち向かうことがテーマになるのかなと思いました。
どこか詩的な一人称というのも、この作品の色を顕著に表していて、よくマッチしていると感じました!
個人的に気になった点としては、一点のみです。
それは、テンポの速さです。
現在公開されている話の合計文字数は6千字に満たないという中で、既に話は第一段階に入っているという印象を受けました。
そのテンポの速さ自体は問題ないのですが、その裏で茜の心理描写、容姿、人間関係等が省略されているようにも思いました。
作者様は、特に茜の心理描写を簡潔ながらも丁寧にまとめられていて、私自身見習いたい部分でもあります。
ですが、茜の心境の変化がこの作品の肝となると思うので、彼女について細かく説明してみると、さらに内容が深みを増すのではないでしょうか。
以上、長々と失礼しました。
少しでも今後の執筆の参考になれば、幸いです。