第17話

6月17日月曜日


 あれから、2か月位経った。バイトを見事にクビになり、ゆったりとした時を借宿で過ごしていたがウイルスはワクチンによってその危険性は通常のインフル並まで下がり、遂に明日から学校が始まる。退屈だが女子高生を堂々と眺められるのは高校生ならではの特権だ。女子達の何気ない仕草や動作で俺のゴットアイは胸元や太もも、スラッとした脚、程よく着崩した夏服の制服に吸い寄せられる筈だ!





6月18日火曜日になり、学校に登校すると俺は驚愕した……


「何…だと…⁉︎」


 全員、夏服では無いのとマスク美人やマスクイケメンで溢れていたからだ。見れる部分は少ないがその分、少し見える生の部分がエロい。あんまり見すぎてバレてしまうとゴミを見る様な目で見られるから注意だ。その他にも忘れては行けないのは期末試験だ。これを赤点を獲らずに回避するのも学生ならではである。中間試験でやらかしても、期末で平均点取れば逃げ切れる可能性が…普段の提出物の態度次第であたかも知れない。



 時々学校を恐ろしいと感じる事がある。それは、私服姿のクラスの女子を見てめっちゃ可愛い!って思うからだ。制服姿が可愛いと私服姿も最高…



 今月の俺の頭はどうかしてしまったのかも知れない……





 フワッとした優しい匂いが流れて来る。美優だ。


「久しぶり、元気にしてた?」


「……元気。」


「まさか、泣いてるの?」


 言われてから気付く、一筋の涙が流れていた。さりげなく涙を拭いて誤魔化す。美優の表情はとても柔かかった。暖かな陽が教室に差し込む。


「泣いてなんか、無い……!」


 


 俺は泣いていた笑笑

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