第46話 恋に恋して恋い焦がれ臆病恋乙女の告白でエロい

「すみません、通してください! すみません、すみません!」


 そして動き出す電車。

 ホームに佇む相沢に別れを告げる間も惜しんで僕たちはその中を移動する。天道寺さんと杉田が居る先頭車両に、なんとかして僕たちも行かなくてはいけない。


 時間は残り少ない。


 車内の人々に謝り倒し、それでも嫌な顔を向けられながら、人一人通るのもしんどいスペースをなんとか割って進む。

 どうにかして車両の連結部にたどり着いたが、それだけで身体はへとへとだった。


 いよいよ本格的に走り出した車両が激しく揺れる。

 安定していない連結部はことさらに揺れた。


 時刻は16:42。

 連結部から天道寺さんたちが居る車両中央までは扉の数にして二つ。

 頑張れば三分で到達できない距離ではない。だが、問題は走行中だということだ。静かな運転の阪急電車だが、それでも走行中に移動するのは困難だ。


 既に電車は大宮に入っている。

 事件が起こったのは桂駅の手前くらいだろう。急がなければ。


「あーちゃぁーん、ちょっとぉー、待ってぇー」


「千帆! 無理しないで!」


 こういう狭い場所を通るとき、体格の差が如実に効いてくる。

 ヒョロガリチビの僕の身体が、今日という日ほどありがたかったことはない。一方で、千帆のその高校生離れした完成した肉体を不憫に思ったのもはじめてだった。

 僕が大人達の腕の下や背中をすり抜ける一方で、千帆はいちいち謝って場所を譲って貰わねばならない。当然、僕よりも移動は遅くなる。まだ彼女は連結部に近づくどころか、入り口の前からも移動出来ていなかった。


 大人達に交じって苦悶の表情を上げる千帆。


 その時だ、彼女の身体が一瞬だが霞んで消えたように見えた。

 目の錯覚かと掌で瞼をこすれば、やはり、彼女の身体が少し薄くなっている。


 これはいったいどういうことだ――。


 いや、これに似た現象を僕はよく知っている。


 まるで当たり判定がバグったみたいに、人混みをすり抜けて移動してきた僕の妻は、けれどもあきらかにその移動の疲れ以外の色をその薄い横顔に浮かべていた。

 千帆、もしかして君は。


「なにぃー、なんかぁー、一気に移動出来たぁー、あははぁー」


「……千帆、もしかして、どこか調子が悪くないか?」


「あれぇー、バレちゃったぁー?」


「バレちゃったって!」


 また、千帆の身体が歪んでそして一瞬消える。間違いない。


 ここに来て、この土壇場で、そしてまた、理由不明ではあるが、再び彼女はこの世界から消えようとしていた。タイムリープとは異なるのか、あるいはやはり関係があるのか、彼女の身体は蜃気楼のように僕の前でおぼろげに揺れていた。


 夢でも見ているんじゃないかと思った。

 悪い夢なら覚めて欲しかった。

 どうしてこんな大事な所で。


 いや、それよりも、千帆の身体のことが心配だ。


「大丈夫か千帆! 頑張ってくれ、もう少し、あと少しなんだ!」


「んー、ちょっとぉー、もぉー、無理かもぉー」


「無理かもって!」


「こっちの世界にぃー、戻って来てからぁー、ずっとぉー、吐き気がするのぉー。お腹が痛くてぇー、目眩がしてぇー、立ってられないのよぉー。いろいろぉー、我慢できないかぁー、試したんだけれどぉー、もうー、限界かなぁー」


「そんな! 君が居なくなったら、僕はいったいどうしたらいいんだ! 君のいない未来に戻って、どうしろって言うんだよ!」


「そんなぁー、心配しなくてもぉー、大丈夫だよぉー」


「大丈夫なもんか! 大丈夫な訳ないだろう! バカなことを言うなよ千帆!」


 今やその輪郭がモザイクのように怪しく揺れる手を、そっと僕の頬に当てて千帆が微笑んだ。けれども、今やその顔すらおぼろげではっきりとしない。

 僕の頭の中にある彼女の面影をそこに強く重ね合わせなければ途端に彼女を見失ってしまいそうだ。彼女がこの世界から居なくなるかもしれないという恐怖に、成さねばならない目的も忘れて、僕はその場に立ち止まっていた。


 どうして、本当にどうしてこんなタイミングで。

 なんとか彼女を、この場所に繋ぎ止めることはできないのか。

 あと、もう少しなのに。


 天道寺さんのウィッグと、志野さんのノートを握りしめたまま、僕は千帆の身体を抱きしめる。どうか、消えないでくれという想いと共に抱いた彼女の身体は、その優しい温もりも男の心を刺激せずにはいられない肉感も得られず、あぁこれから消えてしまうのだという空虚さと悲しみしかなかった。

 彼女の身体に、触れているのに触れていないというこの名状しがたい感触に、僕はもう、涙を堪えられない。


 千帆。

 どうして君ばっかり、こんなかわいそうな目に遭わなくちゃいけないんだ。

 消えるべきは、どうでもいい僕のような男だろう。


 君のような美しく強い女性が、どうして世界から消されなくっちゃならない。


 もう君の笑顔を見ることはできないのか。

 もう君の身体に触れることができないのか。

 抱き合って、お互いの形を確認することはできないのか。

 意識さえも溶け合うように、激しく愛し合うこともできなくなるのか。


 そんな、そんな未来なんて、僕は嫌だ。

 僕は君の居ない未来なんて考えられない――。


「……そうだ、君が消えてしまったら、きっと一緒に天道寺さんも消えてしまう! 他にも多くの人が消えてしまうんだ! だから、千帆! お願いだ!」


「そっかぁー。そうなんだぁー。私が消えるとぉー、皆、消えちゃうんだぁー」


「そうだよだから!」


「だったらぁー、丁度良いかもしれないねぇー」


 何を言うんだ、そう思った僕の胸を、千帆の腕が突き飛ばした。

 拒絶ではない。彼女は何か僕に託して僕の胸を突いた。まるで、私の代わりに行ってきてというような感じで、彼女は消えかけた身体で口元だけで笑うと、僕を先頭車両に向かって突き飛ばしたのだ。


 その桃色の唇が、音を伴わずに弾かれる。

 いつも彼女と一緒に居た僕には、彼女の可憐な声がなくても、その唇が紡いだ言葉を聞き取ることができた。


 唇の動きで。

 彼女の身体の仕草で。

 背負った雰囲気で。


 僕はそれを感じることができた。


 妻は僕に言った。 


「未来でぇー、待ってるからぁー」


 おかしい、と、感じたのは千帆が消えたまさしくその瞬間だ。


 あれほど人で満ちていた先頭車両に、僕は突き飛ばされたのに、背中にはまったく痛みがない。どころか、僕の身体は何者に遮られることもなく後ろに向かって転がると、だだっ広い車内を電車の先頭に向かって行った。


 どうして――。


 そうか、千帆が消えたことで車内の人間も一緒に消えたのだ。

 千帆は自分が消えることで僕に道を開いたんだ。


 あっけにとられる間もなく、続いて急ブレーキが車体を襲う。

 慣性の法則に絡め取られた僕の身体は、そのまま人がいきなり居なくなった電車の中を転げ回って、一気に電車内中央まで移動した。


 何かにぶつかって僕の身体が止まる。

 背中を襲う激痛に身悶えながら、なんとか目を開く。

 大丈夫だ、なんとか生きてる。打ち所が悪いとかそういうこともなさそうだ。


 停止した電車。差し込むホームの灯り。窓の外の景色には見覚えがある。


 ここは阪急電鉄西院駅。

 京都市内に伸びた阪神電鉄路線の最初にして最後の地下駅だ。

 そして、特急列車が通過する駅でもある。


 なぜこんな所で、停車するのか。


『えー、ご乗車の皆様にご連絡申し上げます。ただいま、進行方向西京極方面の信号が赤から切り替わらなかったため、電車を緊急停止いたしました。ただいま原因を調査中です。お急ぎの所申し訳ございませんが、運行再開までしばしお待ちください』


 その停車の理由を知らせる、アナウンスが流れる。

 なるほど信号が切り替わらなかったのか。安全に配慮して停止するのは仕方ない。何かを引いてしまったり、それこそ衝突するよりはましだ。


 だが、それにしても随分と乱暴な停車だ。

 これでは中に居た乗客達はひとたまりもないだろう。

 それこそ、僕のように体勢を崩す人間も――。


 あっ、と、僕の喉から声が抜けた。


 そうか、これもたぶん過去にあったことなんだ。杉田と天道寺さんの身に起こった事実なんだ。天道寺さんの近くに居たのは柄の悪そうな中学生三人組だったが、それでもなんの切っ掛けもなしに人をおちょくるようなことはしないだろう。


 たぶんこの急ブレーキで、彼女が体勢を崩して彼らにぶつかったんだ。

 そこから因縁をつけられて――この一連のタイムリープに繋がる、彼女たちにとってのトラウマとも言える負の歴史が生まれてしまったのだ。


 すべて合点がいく。

 だとして、僕がすぐに確認しなくてはいけないのは――。


「……天道寺、さん。杉田」


 二人が今、どうなっているのかだ。


 はたして僕は視線を上げる。

 天道寺さんが乗り込んだ、電車中央の扉を僕はとうに通り越した。

 杉田もたしかそちら側に立っていた。

 とすれば、僕がここまで転がってきた先に、彼らの姿はあるだろう。


 鈍く痛む頭で僕が転がってきた二列目の車両を眺める。すると、車内天井から降り注ぐ、まばゆい蛍光灯の光を浴びて、そこに二人の男女が立っていた。


 少年は少女の肩を抱き寄せて、守るように彼女の身体を座席の中央に立ったパイプに押しつけていた。乙女はそんな彼を正面に赤らんだ顔を向けている。大切に育てられた温室のバラのように、頬の紅が複雑かつ繊細に咲き乱れると、乙女はハンチング帽に手を当ててその瞳を輝かせた。


 本来であれば帽子の下に揺れている金色の髪はない。

 少女の姿は遠目に男にも見えた。


 けれども、彼女をそんな現実的な世界には戻さないとばかりに、少年は優しい眼差しを彼女に向かって注いでいる。それは紛れもなく、目の前の女の子を大切に思っている、女性として扱っている男の眼差しだった。


「……大丈夫か? 天道寺?」


「えっ? あの……?」


「俺、俺、同じクラスの杉田。奇遇だな、お前も祇園祭来てたの?」


「杉田くん? えっ、あぁ、そういえば、クラスの後ろの方に……」


「お? 覚えてくれてたんだ、ラッキー。いやぁー、それにしてもびっくりしたよ。いきなり電車が停まるんだもの。しかも、なんか変なのが後ろの車両から転がってくるし。ほんと、あぶねーよな」


「う、うん」


「怪我ないか?」


「……えっと、たぶん、大丈夫かな」


「そっか。よかった。年頃の女の子が怪我したら大変だもんな」


 少し、天道寺さんの顔が曇る。

 彼女は自分が今、どういう格好をしているのか、誰よりも客観的に理解していた。


 そのような言葉が似合わない自分だと、きっと思ってしまったのだろう。

 それこそ、烏丸駅のトイレでウィッグを外した時から、彼女の心は不安で満ちていたのだ。誰かに後ろ指を指されるのではないかと彼女は不安に感じていたのだ。


 乗客がほぼ消えた車内で、彼ら二人が見つめ合う。

 天道寺さんの悲しい視線を受けて、杉田はその心を思いやって少し苦虫を噛んだような顔をした。けれども、そんな顔をすぐに笑顔に戻して、それから、やっぱり真剣な顔に戻すと、彼は悲しみに暮れる少女の手をゆっくりと絡め取った。


 触れられた驚きで天道寺さんの肩が小さく震える。

 彼女の心細さも、悲しみも、そんな驚きも、まるで自分が引き受けようとばかりに杉田がその手を力強く握りしめたのはそれからすぐだった。

 杉田は、目の前の少女の不安を拭い去るために、きっとなんだってするつもりなのだろう。ただ一人、生涯これ彼女だけを愛すると決めたような顔をして、彼女に顔を近づけるとその瞳をのぞき込んだ。


 天道寺さんの頬の紅がますますと鮮やかに広がる。

 乙女であり恋する少女であることを態度と表情で否定していた彼女だったが、それを杉田は許さなかった。彼女が自己憐憫の檻に閉じこもる寸前に、その手を伸ばして彼は、目の前に立っている世界一の少女に向かって優しい言葉を紡いだ。


 おそらく高校生の彼が語ることができる、最大限の愛をそこに込めて。


「そんな顔するなよ。どんな天王寺でも可愛いけれど、そんな顔だけは見たくない」


「……可愛いなんて、そんなの。嘘よ」


「嘘なもんか。いつだって俺はお前のことを目の端で追ってたんだ」


「やめて、それは作り物の私じゃない。こんな姿の私なんて」


「君の栗のようなつぶらな瞳が好きだ。筋の通った形の良い鼻が好きだ。艶やかな薄紅色の唇も、触れれば折れてしまいそうな華奢な腕も。その小ぶりな胸も、細い腰回りも。学校で凜として振る舞う姿も、今みたいにちょっとたじろいで慌てた姿も。全部全部、俺は好きだよ」


「……な、なに言って」


「気持ち悪いかな。ごめんな。けど、君の髪が作り物だろうがなんだろうが、もう

どうでもいいほどに俺は君のことが恋しいんだ。愛しいんだ」


 嫌なら、俺の手を振りほどいて。

 そう言って杉田は静かに、天道寺さんの返事を待った。


 迷う瞳。

 紅色に染まり尽くす頬。

 沸き立つ湯気。

 そして、杉田の手を握りしめて、わななくその指先。


 突然の告白に唖然として、少女はその場に硬直した。


 焦がれに焦がれた、それは彼女が期待した言葉だったのかもしれない。

 前のループで、天道寺さんが心底欲して、その渇望故に自分の身さえも焼きかねなかった、少女の夢の一つの形だったのかもしれない。


 天道寺さんは迷うように何度も何度も、杉田の顔と身体を交互に見つめた。

 焦れるようにその手を握りしめようとしては何度も指先をこわばらせた。震える唇は言葉を紡ぐことができないようだ。幸福と不安に震えているのか。まだ自分の身に起こっていることが信じられない、受け入れられないという彼女に、杉田は――。


「ごめんな、天道寺。俺、これでも人生で一番か二番目に恥ずかしいこと言ったつもりなんだ」


「ふぇっ?」


「もう充分待ったよな? 嫌じゃないって、ことでいいんだよな?」


 そう言うや、天道寺さんと変わらないくらいに顔を赤らめて、そして彼女の身体に隠れるように、その身体を抱きしめたのだった。


 ちょっと、ちょっとと、声を上げる天道寺さん。

 けれども杉田は離れない。


 そして、彼女もまた、その肩に手を回して、しっかりとその身体を抱き留める、未来の恋人を引き剥がそうとはしない。ようやく、何かを受け入れた感じに表情をほころばせた天道寺さんは、きつく抱きしめてくる情熱的な恋人の肩に、そっとやさしく自分の腕を回したのだった。


 偶然だった。

 本当に、自分でも分からないうちにそれは終わった。

 けれども確かに僕たちは、このタイムリープを発生させたカップルの、そして、心優しき二人が過去に残してきた後悔の瞬間を取り除いてみせた。


 取り除いてなお、彼らはこの日、お互いに心を通わせていたのだ。

 それをこうして証明した。


 僕たちは運命に勝利したのだ。


 きっと、杉田も天道寺さんも、もう迷うことはないだろう。

 あるいは未来において、彼らが結婚する時期が早まることになるかもしれない。過去から忌まわしい事件は取り払われた。彼女たちを縛る物はない。


 もしかすると、僕と杉田が未来で培った友情はここで崩れるのかもしれない。

 けれども友人二人の幸せそうに抱き合う姿を前にしては、そんなことはもう些細なことに思えた。


「……杉田、天道寺さん、幸せにな」


 二人は果たしてここに結ばれたのだ。


 ふと、そのとき、僕は背中で何かがうごめくのを感じた。

 すっかりと杉田と天道寺さんのことに気を取られて、僕は自分の置かれている状況を理解していなかった。そういえば、いったい僕は今、どうなっているのだろうか。

 千帆に突き飛ばされて、車内を転がった所までは覚えている。


 そして、どうして僕はこんな絶好の場所で止まっているのだろう。

 というか本来ならば、天道寺さんと杉田と襲っていた悲劇。あれはいったい、どこに消えてしまったのだろうか。


「……おい? なんだてめぇ?」


「はい、なんていうか、そういうオチかなっておもいましたよ。いやだよね、なんでここですなおにすぱっとおわってくれないのか。ぎゃぐにもっていこうとするのか。ほんといじがわるい。そして、ぼくのこうこうじんせいハードモードなんだから」


 肩が軋んだ。

 あ、痛いイタい。

 めっちゃ握られてるのが分かる。


 そんな猛烈に僕握ってますよアピールしなくても、分かりますって。

 えぇ、そりゃもちろん。


 なんとなーくね、嫌な予感はしてましたよ。

 そしてね、これまでの話の流れ的に読んでいましたよ。

 いい話があった後には、必ずそれをより戻すような、酷い話が待っているって。


 それにつけても、今回のは特別いい話。

 なんと言っても、このタイムリープの根幹。天道寺さんと杉田の心を救う話なのだから。そこに加えて見ているこっちが恥ずかしくなるような、ぶっちぎり青春ムーブかまして告白なんてした日には、とんでもないのが帰ってきますよね。


 知ってました。


 恐る恐ると振り返れば、そこには見た顔が三つ。

 天道寺さんが電車に乗るときに、近くに居たいかつい男子中学生三人だ。


 高校生の僕よりもはるかにでかい彼らは、全員眉間に青筋を立てて僕を睨んでいた。拳は既に握りしめている。


 うぅん、暴力反対。


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【連絡】01/30と01/31はクライマックスにつき三回更新(8:07/12:17/20:07)となります。よろしくお願いいたします。

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