第3話 独立
父親と話し合い 大学を卒業したら町にはもどらず都心の会社に就職することを話た 父ははじめは「なぜ・・・」というそぶりを見せたがこれも社会勉強だと思ったのか都心で働くことを快く承諾してくれた。きっと父は社会経験を積んでいずれ稼業をついでくれるための修行と思っていたのだろう。
僕はわりと大きなベンチャー企業に就職した。
地元の町では財閥企業の御曹司でも都心ではたんなる新人サラリーマンだった
社会は厳しかった。仕事は辛くいくら一生懸命に働けど失敗ばかりして給料はとても安いのだ、罵声と罵倒を浴びる日々が2年ほど続いた。大人から真剣に怒られる経験をしたことがあまりなかった自分は戸惑う場面が多く心身ともに疲弊する日々を過ごした、親からの援助を断ち切り自分の給料だけで生活するのはどれも心細いものだった給料日前には小銭しかなくなり毎月のようにギリギリの生活を送るようになっていた。社会人生活は飲み会の付き合いも多くどれもお金のかかる事ばかりで給料だけでは資金が足りずクレジットカードを作りキャッシングするようになっていた
毎月の支払が増えればさらにお金が足りなくなりとてももらっている給料だけで生活するのは厳しい。。。
親に相談すれば一発で全て解決するのだが 僕は自分の中でここだけは折れない意地みたいなものがあった、理由は全然わからないが都会暮らしがつらくなったら地元に帰ってやり直せばいいやっていう考えが1ミリも自分の中では無いのだ。
社会人生活が5年目を向かえた頃 僕は独立をした
数名の仲間とともに1年くらい構想していた会社を立ち上げることにした
僕は小さな会社の社長となった
レールの上外れた景色 @logicpanda88
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