「彼岸と仏像のモーヨヨヨンヨ」とその循環小品
ジブラルタル冬休み
…
やや怪しい列車に乗る。
「飲む風の戯論」
アルバムリリースおめでとうございます!という喚き声の聞こえる口角炎に錦鯉がじわじわと曲がる。
「いていです。いていです。」
曲がった錦鯉はうねる。
「マーガレット」
気にせず、臆せず、モンドセレクション最高金賞受賞の水上麻衣さんの加えた蘭奢待。
HEAT-UPする、金平糖の匂い。
「Jackson4 作りましょうよ」
いぐのあーぷりーず、「六十代の女性」
排他的経済水域なんて、僕の家より狭いのである。
三角錐に登るベッカーズ夫妻の周りを、コウモリの脇腹に似たセロリの遺伝子が囲む。
「熱湯甲子園」
湯気が出る球場。水膨れまみれの手でボールを捕まえる坊主の若者。カップ麺がすぐにできるよ。
ン?もう遅かった。緊急事態発生のサイレンが流れている。ミ、ソ、ラ♯、ド♯、ファ。あゝ、いと気持ち悪し。
隕石がハリウッド目掛け冬眠を開始した。線香を上げた若者の埋もれた肺も、今では生きんばかりの奇行種。
「ムンーンーンー」
カタツムリ手の甲族というのは、私の地元の田舎のヤンキー集団。いつも、「ムンーンーンー」「ムンーンーンー」とバイクを泣かせている。
「ピン峰」
あてどもなくあくせくひーこらやっているオーボエとは違い、天竺鼠を南方に向ける会会長胡崎まりもも、お疲れ様という意味の悲鳴をあげたりと忙しない。彼女は同じ高校に通う街の野鳥にバカにされた時とエンリオ・モリコーネが死んだ時だけ泣きます。
手の先悴む、あん馬の水かき。
「ごっきーげえんななあめはぁーまーあっすぐーにぃ」
「そんなこと親にも言われたことナイツ塙」
先鋒のモー娘。は、甘美な鉄パイプと仲良く練り梅をシリコンでいっぱいにする。
「天然ボケ!!!」
貧困の翼で翻す白骨化モーション。魔王はいつでもはたらいているものだろう。はたらいているモノタロウ?いえいえナンセンスな。弦も切れちまう。
飛行機で整形手術を敢行した印旛沼の河童。本能寺の変の時にもカレー粉舐めていた西武線のホームレスは、今ではすっかり月餅ファン。全国様々なフィブリンを集めて練馬で梳いている。
「コートジボワールの香味野菜にあげるよ、希望的観測晴れ模様の秋でもあるのだから」
ソース煮ありがとう。
さて、これまでの様々な飽和水蒸気量についていかなる苦情も申し受けないが、たこなる苦情は申し受けます。さあ、どうぞ。
①
Q.あなたはM-1グランプリの読後感に引っ張られていますね?
A.知らねえなぁ、知らねえ。
Q.本当は見たんだろ?
A.知らねえ。
Q.グッバイサンデー、ほら来たマンデー、休憩チューズデー。
A.知らんわぁぁぁぁあ!!!!!約束が違うやろ!!
Q.こっちこそ、約束が違う。見てないんだろ?
A.見ました。錦鯉とおいでやすこがが好きです。
Q.蘭奢待出てきてるじゃん。敗者復活戦も見たろ。
A.ウン。
②
Q.金平糖の匂いってどんなの?
A.内閣府っぽい。
Q.バンドマンとして恥ずべき。
A.すまんな。
③
Q.僕のお父さんは?
A.外国航路の船長。
④
Q.六十代の女性になんの恨み?
A.私怨ですわよ。
Q.具体的には?
A.問答無用で斬りかかってくるところ。
Q.今、西暦何年?
A.…せいれき?とは?
⑤
Q.野球好き?
A.あんまり知らない。筒香選手だけ知ってる。
Q.でも下の名前までは出てこないんだね。
A.ごめんなさい。
⑦
Q.ムンーンーンー
A.変な顔している分心が綺麗、日本海で獲れた魚は身が引き締まってる。
Q.神様が見ているね。
A.ウン。
Q.けい
A.快慶の金剛力士像。
⑧
Q.ゆっくりブダペストの朝日が登りたい。
A.モーションがないからね。
J.めんどくさい。
A.お前誰っ。
Q.おまこれ、おまこれマリカーだと思ったらまぁむりかーじゃねえか!
⑨
Q.カッパの顔見せろよ。
A.・々・
J.変顔だね。
A.帰れや!
さて、以上の(押し問答ならぬ)引き問答の末、我々はここに一つの銭湯もの周りを得た。以下は、その血糖値の繊維グラフを小品化したものである。
「君の未来は三角州の約束」
時間は経つ。涙をタピオカ用ストローで余さずスパルタに尊く変わる。
「さて、もう女の子が産まれるよ」
「私のking値は5が限界値なのよォッ」
女子女の子は帰った。
カエルの鳴き声でいっぱいになった毛穴という毛穴から進化論を集める、執行猶予じいさん。
「執行猶予じいさんの豆知識コーナー、もう閉めるの?」
「ああ、ワシも歳でなぃ」
一人食べられずに済んだ男の子が言葉のチョウを飛ばす。執行猶予じいさんの恋のような頭にそれが張り付く。血を吸う、ちうちうと。これ、倒置法。
「執行猶予じいさんはどこに行くの?」
「なに、町のパン屋さんじゃよなも」
「たぬきちよ去れ」
狐憑きが狸に化けて憑いたやつが抜けた。
芳香をあげる真夏の讃美歌が、乾坤一擲と相関図を貪る。あぁ、灼夜が来る。来る…。
そしてそれ以降、半分に折れた針のような居住地では、一周年アニバーサリーの赤ん坊ほども宗教がなくなってしまった。
(おわりです)
「彼岸と仏像のモーヨヨヨンヨ」とその循環小品 ジブラルタル冬休み @gib_fuyu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます