第2話
祝福の儀。
それは、人が神からスキルをもらう日である。
まぁ、うん。
面白そうなんだけどさぁ。
神父の話が長い!!!!
早く終われよぉぉぉぉぉ。
「それでは、クレハ様。ここに手を置いてください」
俺は手を置いた。
するとどういうことだろう。
何かが体に刻み込まれていく感覚がする。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「おい!!大丈夫か!!!しっかりしろ、クレハッ!!!!」
「誰か!!医務室に連れて行って!!!!」
パパとママが何か言ってるが分からない。
ヤバイ。
これは。
もう無理。
そうして意識を失った。
三日後。
私は、目を覚ました。
「あれ?ここはどこ?」
「ん?起きたのか!!クレハッ!!!」
「わっ、パパ?どうしたの?」
「どうしたもこうしたもお前三日も眠っていたんだぞ!!!」
「え?三日!?」
「一時期はどうなるか分からず、ヒヤヒヤしたもんだ」
「なんかごめんなさい」
「いや、いい。で、スキルはどうだったんだ?」
「えっとね、天空神って書いてある」
「天空神?天空神の加護じゃなくて?」
「うん。天空神だよ」
「まぁ、いい。とりあえずお前は休め」
「分かった」
3時間後。
母と7歳の妹が見舞いに来た。
「クレハ、体は大丈夫?」
「うん。もう元気だよ」
「なんか、変ったわね。女の子らしくなったわ」
「?私は女の子だよ?」
「そうね。じゃあぐっすり休んで早く元気になりなさい」
「バイバイ~、ねぇさま」
「うん。バイバイ」
それから三日後。
私は退院した。
結局私が倒れたのは原因不明だったらしい。
う~ん、なんかモヤモヤする。
何かを忘れてしまったような。
(め・・・・・・・・・・ま・・・・・・・・・・)
クラスメートは転移なのに俺だけ転生!?~まさかのお姫様でした~ 寂滅馮河 @hajime051115
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