第45話 強盗の悪夢

「どうしてこうなった?」


 こんにちは、ボクは今、絶賛人質中です☆


 何故こんな状況なったかと言うと、話せば長くはならないので話します。


 そう、あれはボクがお忍びでオタク街へ遊びに行こうとした事が始まりでした・・・


 そう言えば前回の人生ではオタクでありながら、お金が無くてオタクなグッズを買い集める事が出来なかったのが悔しかった!

でも今回はお小遣いも潤沢にあるし!大人になってからだと入手困難なグッズも今なら買えるし!

そんな訳でこっそりとお忍びでオタク街へ!


 んで、オタク街へ来たのは良いけど普段からお金を持ち歩かないので銀行へ行ったのが運の尽き・・・お仕事中の強盗さんと鉢合わせ☆

即人質として選ばれましたー!いやー!!


「というわけなんです!」


「黙ってろ人質ぃ!!」


「はーい」


 銀行の中はオラつく強盗さんが三人、怯える銀行職員とお客さん達・・・

ここはボクが何とかするしかない!


***


 クックック!

全くジャパンはポリスが温くてイージーだぜ!人質を取っちまえばポリスはハンドもレッグもアウトプットできないYO!!


「ヘイボリス!マネーは集まったか?!」


「イェー任せろブラザー!もうすぐDA・ZE!」


「ウヒョヒョ!ぜ~んぶワタシのアル!!」


 ボリスはノープロブレムだが、急遽入れたチャイニーズはマネーを持ち逃げしそうでデンジャーだ。これがけイージーなら入れなくても良かったYO!


「イェス!ブラザー!もうバッグがパンパンDA・ZE!!」


「ナイスボリス!おいチャイニーズ!そっちはどうだ?!・・・チャイニーズ?!」


 チャイニーズが・・・居ない?!まさかエスケープしたのかYO?

チッ!これだからチャイニーズはバッドだYO!!


「ブ、ブラザー!」


「どうしたボリス?」


「俺のベレッタM92Fが・・・」


 ボリスの愛銃であるベレッタM92Fがハーフカットされている。

まるでウォーターカッターで切ったかのようなシャープさだ!何が起こっているんだYO!?


「おい!ブラザーのフランキ・スパス12もカットされてるんDA・ZE!!」


 な、なんだと?!・・・俺が苦労してジャパンに持ち込んだフランキ・スパス12が!!OMG!!(オーマイガー!!)


「わーーぉ?!ブ、ブラザー!!マネーを詰め込んだバッグが失くなってる!!」


「気をつけろボリス!どうやら目には見えないエネミーがいるみたいだYO!!」


 俺はすぐさま机をバリケード代わりにカバースタイルになった。シット!銃がなくちゃバトル出来ないYO!


「おいボリス!まだ無事か?!・・・ボリス?」


 クソッ!!ボリスがダウンしたか?!何処だ?エネミーは何処にいる?!


***


「はい、おしまい!」


 強盗さんにはパニック映画みたいな幻を見てもらってます。夢の中でね!

現実での強盗さん達は突然昏倒してそのまま動かなくなりました。

そこでモタモタしていた警察がやっと動き出して制圧・・・ていうか捕獲。という流れだよ。


 今でも夢の中で銀行を舞台にチャイニーズさんはゾンビパニック、ボリスさんはモンスターパニック、ブラザーさんは見えない謎のエネミーと丸腰で追い詰められる悪夢を見ているよ☆


 ボクはその様子をテレパシーで観察中。しかしブラザーさんはなんでこんなオカシナ日本語を使っているんだろう?ちょっと笑いそうになったYO!あ、移っちゃった!


 その後は警察からの事情聴取とやらがあったらしいけど、ボクはお子様だから免除された!証言できる大人が沢山いるんだからそうだよね!




 さてと・・・アニメグッズ買うぞー!!!

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