第40話 初詣その2
「ユリちゃん、そろそろお賽銭入れないと後ろから人が来てるわよ。」
「あ、そうだった。」
賽銭箱の前で神様と念話してたけど、のんびり話する場所じゃなかったね。さっさとお参りしてゆっくり話そう。お賽銭の金額は・・・
『な、なんじゃと!い、一万円?!おぬしみたいな幼子が無理するでない!お年玉が無くなってしまうじゃろ!』
『大丈夫、ボク子役のお仕事してるから!』
『それでも幼子から大金を取るのは気が引けるのぅ。・・・そうじゃ!ワシの加護を授けてやろう!ワシが見えるなら加護にも耐えられるじゃろう!』
お参りを済ませたので賽銭箱前から捌けてお母さんに「ちょっと用事あるから車に行ってて」と言ったら。
「寒いから冷えない内に来なさいね。」
と車に向かった。お母さんには神様が見えてないみたいだから、少し離れてもらった。独り言喋る可笑しい子供だと思われたくないよね。
『それで、加護ってなにかな?』
『うむ、加護はワシの力の一部を使えるようになったりするのじゃ!才能が無いと加護を与えても何も出来ないがの、おぬしならば大丈夫じゃろう!神が見えるだけで才能は十分じゃからな!』
『神様の力ってどんな事が出来るの?』
『よくぞ聞いてくれたのじゃ!ワシの力は凄いぞー!葉っぱ变化じゃ!葉っぱを使って変身したり、葉っぱを物に变化させられるのじゃ!凄いじゃろう?』
『おー!狐っぽい!』
『そうじゃろう!そうじゃろう!狐神じゃからのう!ちなみに变化した物はおぬしかワシが解かなければ永続するのじゃ!』
『便利だねぇ。面白そう!』
『うむうむ!もう加護は与えてあるからの!色々試してみると良いのじゃ!葉っぱとイメージさえアレば使えるのじゃ!』
試しに近くに生えていた
『上手なのじゃ!食べ物等は口に入れば变化解除は出来ないから、イタズラには向いてないのじゃ。葉っぱで变化させた服とかなら解除してイタズラ出来るのじゃ!』
『なんでイタズラ前提の説明してるの?』
『ワシはイタズラが大好きなのじゃ!でも幼子や加護を与えた子にはしないから安心するのじゃ。』
『やりすぎると信仰心無くすよ?』
『な、なんじゃと?!・・・・・・イタズラは控えるのじゃ!』
辞めるとは言わないんだね。
☆
あんまりお母さんを待たせるのもあれなので狐神様にバイバイして車に向かった。しかし狐神様、スマホ持ってるんだね。ラインの交換しちゃったよ。さっそく狐のスタンプで「よろしくコン」って来た。ラインだとのじゃのじゃ言わないんだね。・・・コンってなに?
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