第34話 新しいドラマの撮影

 無事変質者を退治したから、翌日すぐに先生から皆に伝えられた。これで一安心だね!


「しかし不思議な事件ですよね。そうです。しかも、どうやって警察署に来たのか覚えてないとか・・・謎すぎます。」

「そうなのかマナブ?もしかしたらスーパーヒーローがやっつけたんじゃないか!!」

変質者へんたい刑務所ぶたばこ入ってぶちこまれて良かったですわ~」


「チラッ」


 学達が話していて気がついたけど、そういえば誰が捕まえたか不明な事態になってるね。そこまで気が回らなかった。某頭脳は大人な少年みたいに表に出る大人がいると楽なんだけどね。


 あ、魔法で大人に変身とか定番だよね。後で試してみよう。



 午後からお仕事なのでマネージャーの雪子さんに迎えに来てもらい現場に向かう。今日のお仕事はドラマの撮影。このドラマは今日から撮影が始まるやつで、夕方から始めたいらしい。シーンが夕日が部屋に差し込む所からボクの役が登場するからね。


 【あさよう!~朝起きたら幼女になっていたオジサン~】というドラマでボクは幼女になった主人公[滝川滝川 龍次郎りゅうじろう]。原作では金髪幼女なのでウィッグとカラーコンタクトで碧眼にする。当初は髪を金髪に染める話も出ていたけど、ドラマのために何度も金髪に染めるのは身体に悪いと雪子さんが拒否したのでウィッグになった。


 お話の内容は、ある日社畜の中年男性である龍次郎が、仕事に出ようとした所で玄関で倒れてしまう。龍次郎は長年の社畜生活での無理がたたり過労死寸前まで追い詰められていた。しかも独身の一人暮らしなので倒れた龍次郎に誰も気がつくこともなく。また、玄関から出る前に倒れた為、他の人に発見もされなかった。


 運が良いことに生きて目をさますことが出来た龍次郎は、周りを見渡して夕方になっている事に『無断欠勤してしまった!』と青ざめ、直ぐに会社に電話をするも会社の人にマトモに取り合って貰えず『小さな女の子のイタズラ扱い』されて、自身が幼女になっていることに気がついた。


 龍次郎は身体の変化に大混乱したが、数時間もすると落ち着き、今後の生活費を稼ぐ方法を考え始める。そこでネットを活用すれば幼女になったことなど関係なく稼げると思いついた龍次郎は、『配信者』として生活費を稼いだり、ライバル達とのバトルや友情を築いたり、可愛がっていた姪っ子の訪問で一悶着あったりのドタバタコメディ    という作品だ。


 ちなみに今のはでの話なのでドラマ版は改変されると思う。なんでドラマって原作を改変したがるんだろうね。殆ど改悪してない?

 

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