第31話 ゲームがお仕事に?子役なんですが?
お仕事でゲームをする事になって、長時間プレイになりそうなアクションゲームなどもやることになった。役者なんだけどな・・・と言っても、デビュー当時からモデルやら歌やらやらされたから今更だったね。マネージャーの雪子さんが最近作ってくれた名刺(必要なのかは謎である)にはマルチタレントと明記されていた。まぁ良いけどね。
そろそろ夏休みが終わりそうなんだけど、白聖は芸能関係に理解の有る学校なので仕事優先で良いらしい。なので雪子さんはレギュラーのお仕事も取ってきている。
というわけでお仕事です。今日は色々なゲームを紹介する番組のお仕事ですが。何故か準レギュラーというか、ボクのミニコーナーが出来ていた。その名も【姫宮ユリの苦手なゲームを探そう】のコーナー。なんじゃそれ!
「今回からスタートしました【姫宮ユリの苦手なゲームを探そう】のコーナーです!司会はわたくし
ゲーム好きを公表している現役アイドルグループの鬼川さんは、今回ボクと一緒に起用されたことに喜んでいて、とてもテンションが高い。テレパシー情報でもゲームに関する仕事ができて嬉しい!と思っている。
「はい、知ってます。eスポーツの大会で盛り上がってるタイトルですよね。」
「そうなんです!今、プロゲーマー達が最も参加している旬のゲームなんです!」
ヘブンオアヘルはFPSとパンデミックを合わせた作品で、アウトブレイクした街で生き残る為に武器弾薬と食料と水のリソースを奪い合ったり、ゾンビを陣地に侵入させないように動き回る必要のあるゲームだ。割とやることが多いので純粋なFPS好きには不評だけど、単純なFPSに飽きた人達には好評らしい。
拠点の防御を怠るとゾンビに襲撃されて相手チームが何もしなくても自滅したりするし、ゾンビばかりに集中すると相手チームにリソースを奪われる。最大100人対100人のチーム戦なので、纏まりが無いと本当にゴチャゴチャした乱戦になる。そこが面白いという人も多い。
「ーと言った感じのゲームになります!チーム戦のゲームなので、今回の勝敗はリザルトの貢献度がマイナスになったら負けになります!」
「わかりました。」
貢献度は相手チームをキルしたり、的確なバリケードを設置すれば手に入るポイントだ。キルされたり、無駄なバリケードの設置はマイナスポイントになる。特にゾンビの侵入をさせてしまうようなミスはでっかいマイナスが付く。ちなみにやる人は居ないけど、ゾンビを全滅させるととんでもない貢献ポイントが貰えるらしい。ゲーム開発者のイタズラみたいな仕様だが、誰も達成した人は居ない。一応高台からゾンビを狙い撃ちに出来るからやってやれないことはない。
さぁ始めようとなったタイミングでカンペが出て『ユリちゃん魅せプレイよろしく』と指示が出ちゃったから、やった。前代未聞のゾンビ全滅。貢献度ポイント100万だった。ついでに相手チームも全滅させた。
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