第17話 前回でのもう一人の友達

 ダイゴとの別れで、もう一人の友達の事を思い出した。たしか名前は太一たいち、名字は何だったか思い出せない。何故なら彼と友達になったのは小学5年生から。つまり今回はまだ出会っていない。


 ダイゴとは腐れ縁だけど、タイチとは気の合う友達だった。タイチとはゲームをよくしたり、タイチの父がアウトドア好きなので、川に釣りに連れて行ってくれたりした。


 タイチとも小学卒業と同時にボクが遠くに引っ越してしまった為に疎遠になってしまうのだけど。それは良いとして、タイチと近いうちに接触しなくてはならない。何故ならば、タイチが小6の時、タイチの父が脳梗塞で亡くなってしまうのだ。なので一度会って、タイチ父に事前に病院で検診を受けるように言わなければ!


 でもいきなり会って話しても信用されないかもしれない。そうだ、手紙を出してっみよう!遊びに行っていたから住所は知っているからね。



 何通か手紙を送ってみたけれど、特に返事は無い。これは読まれてない可能性もあるね。やはり直接会って話さないとダメかな?でも会ってすぐ言ってもやっぱり信じられないよね。となると、今回もタイチと友達になるのが一番良い方法だと思う。


 でも、最近お仕事も忙しいからちょっと難しいかもしれない。まぁやるだけやってみよう。学校が違うと出会うのも難しいけどね。


 


 タイチとはアッサリ出会うことが出来た。前回タイチに教えて貰った昔ながらの駄菓子屋さんに行ったら普通に居た。タイチはコミュ力がある人だから向こうから話しかけてきて、おすすめの駄菓子を紹介してもらった。


 話の流れでタイチの家でゲームをすることになった。ニャンテンドーの古い機種で対戦系を沢山持っていたので一緒に遊んで、仕事から帰ってきたタイチ父(名前不明)とも挨拶をした。よし、なんとか顔見知りになったぞ!


 タイチ父の死を回避させたくて此処に来たけれど、やっぱりタイチと遊ぶのは楽しい。クラスメイト達とも仲が良いけれど、ちょっと個性的過ぎて普通の遊びが出来ないからね。


 今回のボクは女子になっているけど、まだ小1で性差が無いせいかタイチの反応も前回と差はない。普通の友達だ。大きくなったら分からないけど、このままこの関係で行けると良いな。


 

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