第10話 初めてのお友達
無事受験に合格し
組分けはSクラスからDクラスまである。(S・A・B・C・D)これは能力順で分けているのだけど、Sクラスだけは特別で、何かの特別な才能が有る者はSクラスになるのだ。運動でも勉強でも芸術でも飛び抜けた才能があれば良いから、とても個性的(変)な生徒が集まるクラスになるのだ。
そしてボクもSクラスになった。さっきの説明だとまるでボクも変人みたいじゃない?ボク普通だと思うんだけどな。
白聖小の学年ごとのSクラスは上の学年に行く毎に変人度がますそうで、「低学年のSクラスはまだ可愛い方」とか先生方が話していた。
さて、一年Sクラスの入学初日。入学式のあと、教室で自己紹介をすることになった。Sクラスの生徒は5人。飛び抜けた才能が無いと選ばれないから5人でも多い方なんだって。
「今年は豊作ですね。俺は田淵です、君たちの担任ですよろしくお願いします。ではそちらから自己紹介してください」
5人しか居ないから机が横並びだった。前とか後ろとか無い。残念。後ろの窓際とかが良かったのに。
「おれは
如何にもスポーツ出来ますって感じの丸坊主の男の子が元気よく自己紹介をした。そういえば姉妹校の
白聖は女子高だけど、付属の小学校は共学なんだよね。
中学から白薔薇と赤薔薇で別れるようになっている。
「僕は
黒縁メガネに七三分けというキャラ付けなのかな?と思う格好をしている。そしてやたら上から目線。大分生意気だけどこの子は勉強の才能でSクラスに入ったのかな?
「俺は
なんて名前だよ!それに小1は自分のこと平凡とか言わない!こいつも僕と同じ逆行者とかじゃないだろうな・・・もしくは転生者。
「わたくし~
ツヤツヤの黒髪で着物が似合いそうな美幼女だ。立ったり座ったりする所作がとても美しい!・・・参考にしよ。それと友達になりたい!あ、次ボクの番だ。
「ボクは
なぜか教室がザワっとした。なにごと?
「え?ユリちゃん?!本物?」
「まじかよ!さ、サインくれ・・・ください!」
「き、君たち、落ち着きたまえ!まずはサイン色紙を買いにいかなくては!」
「あら~わたくしラッキーですわ~♡」
あれ?そこまで知名度あったのかボク・・・
サインは後日書く約束をして、スマホを持っている子と連絡先の交換をした。ミヤビちゃんと公太朗だ。ミヤビちゃんはお金持ちそうだしスマホ持っていてもおかしくないけど、公太朗はホントに何者なんだろうか?中身が高校生くらいな感じがする。
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