第6話 お勉強
来年には小学校に入るから、お受験の為に少し勉強をすることになった。”お受験”と言っても難しい物では無く、足し算引き算、それと平仮名が出来ればOKらしい。まぁ小学校の入学試験だからね。受ける小学校は芸能関係にも理解のある所で、専門クラスが用意されている。
名前は確か・・・白薔薇(しろばら)聖女学園付属小学校。エスカレーター式の学園で小学校は共学だけど、中学と高校は女子校なんだって。
男子はどこの中学に行くんだろうね、と思ったら姉妹校の男子校があった。
前世だと、とてもじゃ無いけど通えない学校だけど、今世はボクが結構稼げているから良いところに行ける。まだ会えてないけど祖父母は富豪っぽいし、ボクはお嬢様の範疇なのかもしれない。そんな育て方されてないけどね!
さて、お小遣いもあるからお勉強用の教材を買おうかな。お母さんに近所のデパートまで連れて来て貰ってるから、ここの書店で探そう。
前世ではここでよく漫画を買っていたっけ。
お母さんはお母さんで服を見てくるそうなので、ボクは一人で書店に行くことにする。
自分の稼ぎでスマホを入手しているので、ボクの用事が終わったらスマホで連絡をすればいいからね。
前世では懐かしい漫画が今では1巻が新作として並べられてるのは凄く変な感じがするね。
漫画雑誌をパラパラめくって確認するけど、前世と内容が変わってたりはしてない。もし内容が少し変わってたら此処がパラレルワールドだという説が強くなるんだけどね。
教材コーナーでいくつか教本を見てみた。小一のはもちろん余裕で理解できる。
掛け算は前世ではちょっと怪しかったな。記憶力も無かったから。今の記憶力ならば余裕で覚えられそうだ。
九九の一覧をざっと流し見てみるとスルスルと頭の中に入ってくる。面白くなってきたのでドンドン読み進める。
☆
しまった・・・。気がついたら一通り読破してしまった。結構時間掛かっちゃったかな?スマホスマホ・・・あれ?15分しか経ってないぞ?体感では2時間ほど経っていると思ったんだけど。
これが速読ってやつなのか?!また新たな才能に目覚めてしまった。
んー。それなら実用書もいくつか読んでみよう。イラストの書き方とか漫画の描き方、手芸もやってみたいな。前世では出来なかったけどやりたい事がいっぱいあるいんだ!
ふむふむ。なるほどね。ページを見ただけで完全記憶出来るし、基本を知ると応用がいくつも思い浮かぶ。どうなってるんだこの身体のスペックは・・・
一を聞いて十を知る・・・どころか百を知れてる気がする。
そろそろお母さんと合流しよう。多分婦人服コーナーに居るはずだ。スマホで電話してみたら予想通りの場所に居た。
あ、本は幾つか買った。流石に立ち読みだけで知識だけ貰うのはダメだと思う。そこそこ稼いでるしね。ちなみに買ったのはプログラミングの本。
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