第4話  クォーツテール編

朝日が昇る、ブラッセの別邸は本邸からはずいぶん離れた場所にある。

その裏庭で一人、巨木を蹴る青年が汗だくになりながら、黒い髪をゆらす。

そう。シャウロッテだ。

上着を枝にかけ、Yシャツにネクタイという、執事によく似合うその姿と行動はかけはなれているようにも見える。

樹は蹴られている部分だけが削れている。

汗を拭い、朝日を見れば、もう半分以上が空にあがっていた。

ふと、何かの気配を察知し、後ろを蹴りあげる。

バシッと音をたてて足をとらえたのは、

「っ!…リオン殿?」

「頑張ってんなぁ。シャウ。」

先には嬉しそうな笑みを満面にするリオンがいた。

「……あっ…何故このようなところから?…」

呆然としていたシャウロッテがハッと我に返り、茂みから現れたリオンに問いかけた。

リオンの髪には木の葉や小枝が引っ掛かっている。

「いや…門から入るとレオに追い返されると思ってな」

バサバサと頭を振れば、木の葉は一度宙に浮いて、落ちていく。

ウォルステール街の任務から、まだ二週間だ。

テロリストの爆破事件と名を変えて、堂々と誌面に取り上げられたその件の後始末が残っているはずだ。

「マスターなら、自室にいらっしゃるかと…ここ数日、あまり外に出て来られません」

シャウロッテが心配そうに視線をあげる。

先には邸の窓がある。

「ああ……お前も来いよ、次の仕事だから」

リオンの言葉に振り向くシャウロッテは真剣な眼で真偽を確かめると

「まだ、前回のペナルティが残っているのですが…」

と呟いた。


無数の書類が散らばっていた。

ウォルステール街の一件で政府から届いた被害総額の書類だ。

それをわしづかみにすると、暖炉に丸めて放り投げた。

ソファーに座り、体重をあずける。

この1週間、面倒な手続きに追われ、まともに睡眠をとっていない。

「…ぁぁ……」

限りなくため息に近い声が漏れる。

ようやく全てが片付いた。

このまま眠ってしまおうかと、目を閉じる。

それだけでも、疲れきった体には心地好い。

大きい息を吸い、自然に任せて吐き出すと、一瞬、無重力空間にいるような感覚に陥る。

うとうとと夢との境をさ迷っていると。

遠慮がちなノックがレオバルトを現実に引き戻す。

当然の如く、レオバルトの表情は不機嫌なものにとなり、起き上がりテーブルから一冊の本を手にとった。

「入れ」

と、応答する。

「失礼します……Σっあぅ…」

恐る恐る入ってきたシャウロッテを分厚い書物が迎える。

それはもう、すごい衝撃で、シャウロッテは後ろに倒れた。

「危ねぇ…シャウ、大丈夫か?

頭を抱えるシャウロッテを支えながらリオンも部屋に入る。

二人目の来客にレオバルトの眉間のシワが増す。

「そんな嫌な顔するなよ。…っと、ずいぶんお疲れのようだな」

ヘラヘラと笑うリオンの話をソファーに座りながら聞くレオバルトが書類の一部を差し出した。

「誰のせいだと思っている?被害報告はほぼ武器庫周辺。賠償金はお前がなんとかしろよ」

「……Σうっ…なぁ、半分くらいもってくれねぇか?俺の給料じゃ払えねぇよ」

請求先にリオンの名が書かれている。

「知るか。派手な行動は避けろと忠告はしたはずだ。それを勝手に破ったんだから、お前の責任だろ」

全く聞く耳を持たないレオバルトにリオンは肩を落とす。

レオバルトは睡魔が抜けないようで、体重の全てをソファーに預けていた。

「で?お前の用件はなんだ?ろくな事じゃないと思うが…」

「あ、あぁ、何か、急用らしくてよ。直ぐにでも飛んで欲しいらしいが…大丈夫か?」

差し出された黒い封筒をザクザクと開く。

中には手紙とチケットが二枚入っていた。

「…遠いな…」

「海がきれいらしいぞ?シャウ、お前、海は初めてだろ?」

突然話をふられて戸惑ったシャウロッテだが、リオンのいうとおり、海をその目で見たことがない。

内陸の山地で産まれ育ったシャウロッテは一度も波の音を聞いたことも、潮風を感じたこともなかった。

「…うみ……ですか?」

「南部はまだ暖かい…休養をとれと言いたいのか、ただ単に面倒事を押し付けられただけなのか…」

疑いの念を払いきれないが、前回同様、断れない仕事だ。

急用と言われては、休んでいるわけにもいかない。

「立て続けに黒紙か。何かありそうだな…」

テーブルに放り出されたチケットに書かれた街の名は

『クォーツテール』

南部に位置する温暖で、珊瑚礁の広がるエメラルドグリーンの海で有名な街だ。

リゾート地として多くの観光客がこの時期訪れる。

「暗殺関係ではなさそうだが…」

気だるそうに手紙を読むと、そこには予想通り、暗殺以外の要求が記されていた。

「……シャウロッテ、直ぐに仕度をしろ」

「はい。」

重い体を起こして、チケットを掴む。

それは、一見、普段通りに思われるが、どこか足元がふらつくようで、直ぐに壁に手をついた。

「…レオ?…大丈夫か?」

リオンが心配し手を差しのべるが、翡翠の瞳がギラリと睨む。

「あ…いや……何でもねぇよ…」

とっさに手を引っ込めて、何も無かったかのように笑った。


真昼の空の下、銀のコートをなびかせて天を仰ぐ。

すぐ後ろにはもちろんシャウロッテが控えている。

「移動中、俺は寝る。わかったな?」

睡眠不足でいつもよりイラついた声に、もちろん、シャウロッテの答えは「はい」のみだ。

リオンと別れてからほぼ無言の二人は、駅についてからもそれは変わらず、まれにレオバルトが愚痴を吐く程度だ。

不機嫌なレオバルトは上を向き、今にも閉じてしまいそうな目蓋に集中していた。

ピクリ

シャウロッテが線路の向こうに目を向ける。

遠くから機関車の音と蒸気を上げて走る黒い車体がガタンゴトンとリズムを刻む。

最小限にまとめた荷物を持ち、見つめる。

彼が列車に乗るのは三度目だ。

鉄の乗り物は、直ぐに馴染めるものではない。

それが、大きな音とスピードを持っているのならなおさらのことだった。

長い旅路の個室に座ると、単調なリズムにレオバルトは直ぐに眠ってしまった。

シャウロッテは車窓を眺め、少し緊張しているようだった。

発展と共に訪れた異変は自然に複雑に働きかけた。

その一つが、『獣人』[ワイルダー]と呼ばれる突然変異種だ。

シャウロッテ、リオンもその影響を受けた者だった。

狼として雪山で産まれたシャウロッテは成長と共に人へと姿を変えた。

原因は、わかっていない。

研究の材料として連れて行かれる際に、レオバルトに拾われた。

もともと、獣人が全くいなかったわけではない。

何十年に一匹だった獣人が、近年、急増しているのだ。

山で、森で、海で…

今回の目的は、クォーツテールで見つかった獣人の保護だ。

これは、政府とは関係なしに行っている活動の一つで、研究材料として連れて行かれる前に他の施設へ連れて行くのだ。

その理由を、シャウロッテ自身は知らないわけなのだが…

ガタンゴトンと音が続く。

この鉄の塊は、どうして動いているのだろうか…

狼の彼には科学がわからない。

人間の社会で生きるようになってから、自分の感覚と、人との感覚の違いがかなり大きい事に気が付いた。

それが時折、彼を痛めつける。

何故、自分は狼として生きる事が出来なかったのか。

何故、自分は人間になりきる事が出来ないのか…と。

列車は汽笛を鳴らしながら景色を変える。

晩秋の風景が暗いトンネルを抜ける度に変わり、クォーツテールに着く頃には、すっかり南国の景色になっていた。

遠くに海が見える。

水平線の彼方 白いカモメが浮いている。

「……うみ…」

河川が海に流れることは聞いていた。

たくさんの塩水が集まった場所だと聞いた。

そんな想像など比べ物にならないほどに、海は大きかった。

彼の目に映った海はキラキラと輝き、どこまでも青い水で満たされている。

波が打ち寄せる。

潮風が吹き抜ける。

どちらも彼にとっては初めてだった。

大きな海を目の前に、不思議なエネルギーを感じる。

ピシャンと魚が跳ねる。

そのまわりにはサメかイルカか、何かの背鰭が見える。

ピチピチと勢いよく跳ねる魚たちにみいっていると

『次はクォーツテール。クォーツテール』

ハッとしてレオバルトの方を見ると、まだ眠っている。

「マスター、着きました」

肩を軽く叩き、呼び掛ける。

不機嫌な表情で辺りを見渡したレオバルトはゆっくり立ち上がり、一つ、大きな欠伸をした。

「さっさと終わらせて、帰るぞ」

「…はい」

少し観光をしたいという気持ちはあるが、彼にとってはレオバルトの意志が優先される。

一つの文句も言わず荷物を抱えた。




「これはこれは。レオバルト・ブラッセ殿。遠くからわざわざお越しいただき、ありがとうございます」

深々と頭を下げる一人の紳士が出迎えた。

今回のパーティーの主催であるルノアール卿だ。

珍しい物を好み、見せびらかす為のパーティーを開く。

今回、ブラッセにも招待状が届き、レオバルトが赴いたわけだ。

その、『珍しい物』というのが…

「ルノアール卿。お久しぶりです。何でも、人語を完璧に理解するイルカを捕獲したとか?」

ニコリと笑みを見せるレオバルトだが、内心は寝不足やらルノアール卿の無知やらで苛立っている。

それを隠し通すのも彼の仕事の一つだ。

「そうなんですよ。イルカですからね、私は彼女の言葉がわからないが、彼女は私の言葉通りに反応するのです」

嬉しそうに話すルノアール卿に続き、館内に入る。

上流階級の貴族、軍のお偉方…立派なドレスを身にまとう人で溢れている。

ワイングラスを片手に世間話をしているのだろう。

笑い声も聞こえる。

「1週間ほど前なんですよ。そのイルカを見つけたのが。びっくりですよ。私を見ても逃げることをしないで、私に話しかけるかのように鳴くのですから」

目を輝かせて語るルノアール卿は一枚の写真を取り出すとレオバルトに見せつけた。

そこにはルノアール卿と、一頭のイルカが陸にヒレをかけ、ルノアール卿に向かって口を開けている。

写真からは獣人との区別がつかない。

ただの賢いイルカならば保護は必要ない。

とにかく、実際にこのイルカを見なくては結論をくだせない。

「是非とも拝見したいですね」

「えぇ。もちろんですよ」

次に差し出されたのはワイングラスだった。

「ところで、あなたの付き人は…どちらへ?」

シャウロッテの姿はない。

それも、ここにくる前からずっとだ。

「先にホテルに向かわせました。今頃チェックインを終えたのではないでしょうか」

注がれた赤ワインの香りを楽しみながら、レオバルトは笑った。


―ルノアール邸裏口―

断崖絶壁の道をすぎて、ようやくたどり着いた裏口で壁に張り付くように息を潜め、ゆっくりと中に入る。

(…マスター…これは犯罪と言うのでは…)

暗殺を行う者に犯罪も何もないということだろうか。

ホテルのチェックインは駅を出てすぐにレオバルトと共に済ませ、大急ぎでルノアール邸に向かった。

目的は例のイルカだ。

先に確認し、獣人ならば連れていけと、命じられた。

とにかく、主の命には逆らえず、イルカのプールがあるであろう部屋を目指す。

通気孔の金網を外すとくらい通路が見える。

黒い狼となったシャウロッテはゆっくりと進んでいく。

地図はいらない。

道は臭いが教えてくれるからだ。

プールは海の近い場所にあるのだろう。

臭いはすぐにつかむことができた。

コポコポと泡があがる音がする。

室内の大きな水槽に、一頭のイルカが悠々と泳いでいる。

人の姿は見当たらない。

水が煌めく。

反射した光によってからだが光る。

水槽を隅まで泳ぐと小さく跳ねる。

同時にできた水しぶきを追いかけて、イルカは遊んでいた。

カタン

何かが外れた音に直ぐ反応したイルカは、音の方へギリギリまで近づいた。

何かの蓋が開いている。

奥は暗く、水槽からはよく見えない。

それでも目を離さずにしていると、黒い生き物がヌッと顔をだした。

イルカは驚き、興味を示す。

左右に移動しながら、その黒い生き物を観察した。

黒い生き物は穴から出ると、ぶるぶる体を振るわせる。

その後だ。

青白い光に包まれたと思ったら、そこにいるのは人間だ。

イルカはじっとその人間を見つめた。

何か、自分と同じものを感じた。

その人間はイルカに気付くと近寄ってくる。

そして、

「あなたが、イルカ…ですか?」

と、問いかけた。

水中では言葉がうまく聞き取れない。

イルカは水面に上がり、高い鳴き声で人間をよぶ。

水槽の上で、人間が再び問いかけた。

「あなたは、この姿になれますか?」

言葉はわかった。

イルカは自分自身に問いかける。

それができるのか?

不思議と不可能ではないと思った。

そして、願う。

人間の姿になりたい、と

すると、どうだろうか。

同じような光に包まれ、目を開ければヒレが手に変わっている。

「きゃっ。すごい!あなたのおかげかしら?あっ、言葉まで話せるのね!」

イルカは大喜びで水槽の縁に座った。

その姿は白い肌に金の髪、海を映したような蒼い瞳で、海辺に座っていたら、間違いなく人魚と間違えられるだろう。

もちろん、足はあるため人魚とは言えないのだが。

「やはり、獣人でしたか…」

「え?わい…るだぁ…ってなぁに?」

おそらく初めてのトランスで、完璧な人間へと姿を変えたイルカに目を丸くするシャウロッテをよそに、イルカの少女はその話に夢中になっている。

「私や、あなたのような生き物の事です。私はあなたを連れて行く為に来ました。一緒に来て頂けますか?」

上着をイルカにかけた後に差し出された手をじっと見つめるイルカは困ったように問いかけた。

「ルノアールさんには何て言うの?何も言わずについて行くなんて嫌。お礼がしたいわ。私に優しくしてくれたもの」

言いたい事はわかった。

自然の法則に従えない獣人は群から孤立する事が多い。

そんな中で優しくされれば、それは確実に救いの手となるだろう。

「…しかし……」

シャウロッテは悩んでいた。

主の命を果たさねばならない一方で、彼女の意志も尊重したい。

問題はルノアール卿が理解してくれるかどうか。

大抵の人間は獣人に偏見を抱いている。

人でも獣でもないため、化け物のように思っている者、奴隷として仕打ちをする者、研究の材料としかみなさない者等、そして最終的には無惨な殺され方をする。

『人間』として向き合ってくれる人は少ない。

「…わかりました。マスターを通してルノアール卿に掛け合ってみます。それまで、元の姿で待っていて頂けますか?」

「?このままじゃいけないの?せっかくルノアールさんと同じように歩けると思ったのに」

「トランスはいつでも可能です。今はイルカでいた方があなたの為にもなりますから」

「…わかった……えっと、どうやって戻るの?」

やはり初めてのトランスだったのだろう。

彼女はトランスの仕方を知らない。

「元の姿をイメージして、ゆっくり呼吸をし、変化を想像してください」

「…………わかんないよ…」

シャウロッテは首を傾けて考えた。

イルカに戻らなければ水槽には入れない。

「…泳ぎながらの方が…イメージしやすいのでは?」

海と陸の大きな違いは水だ。

水中でならヒレや尾のある泳ぎ方によって、元の姿をイメージしやすいはずだ。

イルカの顔がパッと明るくなり

「そっか。そうだよね。いままでずっと泳いで過ごしてきたんだもんね」

パチンと手を叩くと、シャウロッテがかけた上着を脱いで、水槽に飛び込んだ。

水の粒が舞う。

それに驚き、目を瞑ったシャウロッテが水槽を覗くと、金糸の少女が光を放ちイルカへと戻っていく。

光の屈折により、トランスの輝きが色を変える。

その美しさはまるで天に揺らめくオーロラのようだ。

水槽の中をすいすいと泳ぎ、時折背鰭を水面からのぞかせる。

ぐっと潜水したかと思えば、真っ直ぐ空へ跳ねる。

雫の一つ一つでさえも意志を持つかのように煌めく。

思わず見とれていたシャウロッテは、扉の外の足音により我に返る。

急いで狼へと姿を変え、イルカに頭を下げると、するり、来た道を引き返した。


シャウロッテと入れ換わりで人が部屋に入って来た。

「さぁご覧下さい。この子が例のイルカです。明日、公式に発表する予定ですが、あなた様には先にお見せしたくて」

自慢気に話すルノアール卿の隣に二人の影が見えた。

どちらもイルカは初めて見る顔だった。

近づいてよく観察する。

ルノアール卿は水槽に触れ、ゆっくりとイルカに話しかけた。

「心配しなくていい。私の知り合いだよ。」

優しいルノアール卿の言葉にイルカは首を傾げた。

「あら。可愛い子じゃない。あたし程じゃないけどぉ」

金髪に赤いカチューシャをした女性が人差し指を口に当てて喋っている。

少しつり上がった目が意地悪くみえる。

「セルビーン、口を慎みなさい。貴女はいつでも一言多いですよ」

隣にいたスーツの男性で黒のシルクハットがよく似合う端正な顔立ちだ。

灰色がかった色素の薄い髪の一本にまで紳士的な気品が感じられる。

「はははは。エドワール様、セルビーンは確かに可愛い。そういう素直さも私は良いと思いますよ」

ルノアール卿は笑っている。

イルカは不安を覚えた。

二人の目が気にならない。

セルビーンだけではない。

エドワールもだ。

瞳の奥底に、紳士とはかけはなれた色を持つような気がしてならない。

気を紛らすため泳ぐ。

何周も何周も彼らと目を合わせないように泳ぎ続けた。

「おや?どうしたのかな?何時もはもっとおとなしい子なのに…」

残念ながらイルカの不安にルノアール卿は気付いてやれなかった。

セルビーンは水槽の前に立ちイルカを目で追う。

「まぁイルカにもいろいろな心情があるのでしょうね」

エドワールは笑っている。

「ねぇエド、イルカはお魚なのかしら?」

無邪気な声が訪ねる。

「セルビーン、イルカは私達と同様に哺乳類に属する生き物です。魚ではありません」

「まったく、セルビーンは面白い質問をするんだね」

ルノアール卿も、笑っている。

イルカがふとエドワールの顔をみた。

その時偶然にも視線が合う。

バチッと、音を立てたかのように視線は反発し、反らされた。

「あぁ、ルノアール卿、本題に入りましょう」

ニコリと笑うエドワールの声は静かに響く。

「貴方は『獣人』をご存知ですか?」

言葉と同時にセルビーンの口角が上がった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る