【十二】容疑者たち
多古島の提案で、分かりやすく、自己紹介と同じ順番で話そうということになり、まずは万知が話し始めた。
引き続き、進行役は多古島が行う。
「十七時半頃っていうと、あれだね。僕は部屋の移動をしていたねえ」
「お部屋の移動、ですか?」
「僕の部屋は元々、一階の左手前、トイレと浴槽の隣の部屋だったんだけどね。ちょっと壁が薄いのかな、トイレを流す音がよく聞こえてきたんだよ。それがちょっと、良くないと思ってね。ほら、女性の方もいるだろう?」
砂金が声を鳴らして笑った。霊山は顔を赤くして俯いている。
「くく。なるほど、確かにそれは恥ずかしいな」
「それで部屋を変えたいと椎菜君にお願いしたんだ。確か十六時過ぎだったかな。部屋の用意が済んだら連絡しますと言われて、しばらく待っていたんだ」
「空き部屋は昨晩、芽々さんが使っておられました。お掃除が必要でしたので、少しお時間をいただいたんです。万知さんにご連絡したのは、十七時二十五分頃だったかと思います」
「そうそう。椎菜君が部屋まで来てくれたんだよ。それで、移動の準備を整えて、一階の部屋から出たのが、十七時半過ぎ。鐘の音が鳴ってから、少し経った頃だったかな」
「移動中、誰か見かけたりはしませんでしたか?」
「そういえば、浴室に入っていく霊山君を見かけたな。僕には気づいてなかったみたいだけど」
「浴室ですか?」
「うん。トイレじゃなくて、浴室の方の扉だったと思う。僕も変だなとは思ったんだけどねえ。声をかける前に見えなくなったから、理由は分からず終いだよ」
霊山があわてて声をあげる。
「あ、あの、今、弁解した方がいいですか?」
「とりあえず、順番にお聞きしようと思います。心配しなくても大丈夫ですよ」
多古島が優しく声をかけると、霊山は少しほっとしたような表情を浮かべて、頷いた。
万知が続ける。
「それで、二階の部屋に移ってからは荷物を広げて、夕飯の時間になるまで本を読み始めたんだ。だけど、しばらくしたらお腹が空いてきてしまってねえ。少し早めに部屋を出たんだよ。夕飯が始まる十分くらい前くらいだったかな? そしたら階段のところで砂金君と椎菜君に会ってね。十八時までは立ち話をしていたよ」
「砂金さんと椎菜さんが……。なるほど、ありがとうございます。お二人にはまた後程お話を聞きますね。情報が錯綜するといけないので」
椎菜は頷き、砂金は軽く手を挙げて、それぞれ了解の意を示した。
「では万知さん、ありがとうございました。大変参考になりました」
「なんのなんの。犯人を見つける一助になればいいんだけどねえ。……ああ、椎菜君。キッチンに行くなら、ついでにコーヒーのお代わりをもらえるかな。たくさん喋ったから、口の中がからからになっちゃったよ」
かしこまりました、と椎菜は言って、ポットをもってキッチンへと向かった。どうやら中身が空になっていたらしい。
「では次に絵上さん、お願いします」
「はい。……と言っても、俺、ずっと庭で絵を描いてたんっすよね。この辺でスケッチに良さそうなところを探してたら、椎菜さんに外のスイセンが今は見ごろです、って教えてもらったんで。で、実際に庭に出てみたら本当に綺麗だったので、十六時過ぎくらいからかな、庭の色んな所で、ずっと描いてました」
鮎葉は自分の部屋から見えた、見事なスイセンの花を思い出した。確かにあれは、写真であれ絵であれ、記録に残したくなるのも頷ける。
「ということは、誰かを見たりはしてないですよね?」
「あー、いや。十七時半頃っすよね。ちょうどそれくらいに、玄関の方から舞花さんが出てきたのを見ましたよ。木の陰からチラッと見えただけなので、舞花さんは俺のこと見えてないと思いますけど」
「舞花さんはどんな様子でしたか?」
「あのあたり、周りが静かだからか、結構音が響くんっすよね。で、玄関の扉が開いて、閉まった音がしたかと思ったら、声がして。誰かと思って見てみたら、舞花さんだったって話です」
舞花はうんうんと頷いている。
「で、その数分後にまた扉が開いて、閉じる音がしました。俺が知ってるのは、これくらいっすね」
「ありがとうございます。因みにそれって、時計の鐘の音が鳴った後でしたか?」
「それが、外にいるとさすがに鐘の音は聞こえなくて。ただ、夕飯に遅れるとまずいと思って、スマホのアラームは定期的に鳴らしてたんっすよね。半のアラームがなってからそんなに経ってなかったのは、間違いないっす」
舞花が玄関から外に出たのが十七時半過ぎのこと。万知が一階の部屋を出た時に舞花の姿を目撃していないということは、ちょうど入れ替わるような形ですれ違っていたのだろうか。
続いて、多古島が砂金に声をかける。
「では、続いて砂金さん、お願いします」
「……」
「砂金さん?」
多古島の声に反応せず、静かにテーブルの上を見つめている砂金に、奇異の視線が集まる。
数拍の後、そっと絵上が肩を叩いた。
「ん? どうかしたかい、絵上君?」
「いや、どうしたっていうか……次、砂金さんの番ですよ?」
「……ああ、なるほど。すまない。私の番か。どうも君の証言あたりから、補聴器の調子がおかしくてね……。少し待ってくれ」
砂金は滑らかな黒髪に右手を入れ、ごそごそと動かした。やがて「よし、これでいい」と満足げに呟き、顔を上げる。
「いや、申し訳ない。たまに調子が悪くなるものでね。高い買い物をしているのだから、もっと性能が良くてもいいと思うのだけどね……もう大丈夫だ。
さて、なんだったかな、十七時半頃の私のアリバイについて、だったか。ふむ、そうだな。私は見ての通りこの足なのでね、あまり自分の部屋からは出てなかったんだが……ふと窓の外を眺めた時に、絵上君の姿は見たよ。あれはなんの木なのかな……ぱっと見はトネリコに見えたが、とにかく庭に生えている大きな常緑樹にもたれかかって、スケッチをしていたようだったな」
「それは何時頃の話か、覚えていますか?」
「時計の鐘が鳴っている時だったからよく覚えているよ。十七時半、ちょうどだったな。中々に絵になる光景だったが、とはいえずっと眺めているのも悪いと思ってね。その後はベッドに横になって、読みかけの本に目を通していたよ」
「砂金さんのお部屋は確か、二階の左奥でしたよね? 失礼ですが、足が悪いのであれば一階のお部屋の方がよかったのでは?」
「もっともな質問だね。論理的な理由をお返しできないのが心苦しいが、単純に、二階の方が景色が良いからお願いしたんだ。高いところが好きでね」
「なるほど、ありがとうございます。不躾な質問、すみませんでした」
「なに、構わないさ。……ああ、ありがとう椎菜さん。君の淹れるコーヒーは実にうまいね」
いつの間にかキッチンから戻ってきていた椎菜が、コーヒーを淹れて回っていた。砂金はティーカップに口をつけ、一つ息をついた。
「因みに、夕飯前はどうして椎菜さんと一緒にいたんですか?」
「ああ、そのことも話さなければならないね。どうもここのところ、足の調子が悪くてね。椎菜さんに階段を下りるのを手伝ってもらっていたんだよ。まったく、こんなことなら素直に一階の部屋にしておくべきだったと思ったよ」
「椎菜さんを呼んだのは、いつ頃ですか?」
「さて何時頃だったかな。移動に時間がかかると思ったから、少し早めに連絡は入れたはずだが……。五十分くらいじゃないかな? それからしばらくして椎菜さんが来て、階段付近まで移動したところで、万知さんと会ったというわけだよ」
万知の証言とも一致する。問題はなさそうだった。
「次は霊山さんですね。お願いします」
「は、はい……。その、私は最初、ずっと部屋にいたんですけど……。あ、部屋は二階の左手前、砂金さんの隣です……。それで、十七時頃に舞花ちゃんが来て……。か、髪の毛をセットしてあげるって言われて……」
「髪の毛、ですか?」
「その、私、あまり髪のケアとかしないんですけど、そしたら舞花ちゃんが『あり得ない!』って……」
「だって、折角のたっぷりゆったり黒髪なのに、もったいないなと思って」
舞花が口を挟む。
「だから、あたしが持ってきた流さないトリートメントとかパックとか色々使って、ケアしてあげようと思ったんです」
「わ、私はいいって言ったんですけど、絶対やるって聞いてくれなくて……。それで舞花ちゃんが自分の部屋に取りに行った時に部屋を抜け出して――」
「もしかして、それからずっと逃げてたんですか?」
「……はい」
「そんなに嫌がらなくてもいいのに。ちょっとショック」
舞花が唇を尖らせながら言った。
「だ、だって、いきなり私がオシャレなんかしたら、絶対白い目で見られるから……それに……」
「それに?」
「……途中から、ちょっと楽しくなってきちゃって」
「……なんで?」
「ほ、ほら。映画とかでよくあるじゃないですか。絶対に見つかっちゃダメなタイプの怨霊とか、噛まれたら感染するゾンビとかを相手に、屋敷の中を逃げ回るの。ここの屋敷、雰囲気あるし、自分が主人公になったみたいな気がして楽しくて、つい……」
「え、あたし怨霊とかゾンビだと思われてたの?」
舞花の反応に、思わず周囲が苦笑した。少し雰囲気が和らいだ気がした。
霊山の証言で、万知や絵上の証言にようやく合点がいった。霊山は舞花に捕まらないよう、屋敷の中を移動しながら隠れていたのだ。
「逃げていた経緯はいったん置いておくとして……。霊山さんはその分だと、あんまり時計を見る余裕とかは、なかったですか?」
「そ、そうですね……。舞花ちゃんが部屋を出て行ったのが十七時二十分くらいだったのは覚えてるんですが……。でも、浴室にはそんなに長く隠れてなかったと思います。五、六分くらいじゃないかな……」
「どうしてですか?」
「ほ、ホラー映画とかだと、浴室での死亡率が高いことに気が付いて……」
ずいぶん役とシチュエーションにのめり込んでいたようだ。
「それで、ダイニングに移動しようとした時に、正面の部屋から声を聞きました。鮎葉さんと、多古島さんの声だったと思います。えーっと、タコが可愛い、みたいな話をしていたような……」
ああ、あれか……。と鮎葉は思い出す。
森野の部屋を出て、鮎葉は自分の部屋に戻った――のだが、物の数分で、多古島が部屋に押しかけて来たのだ。
曰く。
『見てください、先輩! 折り紙が置いてありました! タコの形してますよ! すごくないですか⁉』
確かに鮎葉の部屋のベッドの上にも、折り鶴が置いてあった。どうやら、椎菜がベッドメイクの時に置いていってくれたものらしい。多古島の場合、昼にタコが好きだと熱弁したので、椎菜が気を利かせてタコの形に折ってくれたようだった。
多古島はそれがいたく気に入ったらしく、この折りタコは○○という種類に似ている。椎菜さんは手先が器用で素晴らしい。そもそもタコという生物の神秘的なところは、あの独特のフォルムにあって――と、長い長いタコトークを聞かされる羽目になったのだった。それが夕飯の時間になるまで延々と続いたから、霊山の証言に間違いはないように思える。
「――と、いうわけなんですよ」
気が付くと、いつの間にか多古島の番が終わっていた。鮎葉は問題になっている時間帯、ずっと多古島と一緒にいたので、これ以上話す必要はなさそうだった。
「残るは舞花さんと、椎菜さんですね」
「あたしはもう皆さんご存じの通り、水木ちゃんを追って屋敷内をさ迷ってました。インカムで姉さんに相談したら、お庭の方は見てみたの? って言われたので、確認しに行ったりして。絵上さんに見られたのは、多分その時ですね。他には……ああそうだ。玄関から戻ってきたとき、二階の部屋に入っていく万知さんを見ましたね。その後はダイニングホールに移動しました。お皿の準備とかしなくちゃいけなかったので。しばらくしたら姉さんからインカムで連絡が入ったので、厨房に移動しました」
「その辺りの時間って分かりますか?」
「うーん、すみません。さすがに時間までは……。姉さんなら覚えてるかもです」
舞花に話を振られ、椎菜が口を開く。
「えっと……私の話は、あまりお役に立たないかもしれないです……」
「というと?」
「万知さんのお部屋を訪ねた後、そのまま一階のキッチンに行って、お夕飯の仕上げに取り掛かっていたんです。ですのでしばらくの間、誰もお見掛けしていませんし、逆に誰も私の姿を見ていないと思います。夕飯が始まる少し前に、舞花を呼び出して火の番をお願いして、私は砂金さんの部屋に向かいました。時間は、五十分頃だったと思います。以降は、万知さんと、砂金さんがおっしゃる通りです」
「なるほど、おひとりで……」
「まあ、いいんじゃないかな? 椎菜君は嘘をつけないんだし、椎菜ちゃんが厨房にいたというなら、そうなんだろう」
万知の言葉に、異を唱える者はいなかった。
「それもそうですね。椎菜さんからは、他に何かありますか?」
「階段付近で万知さんと砂金さんと喋っている時、絵上さんが外から帰ってこられるのを見ました。自分のお部屋に戻られて、その後、荷物を置いてまた出てこられました。霊山さんも同じ頃、お部屋から出てこられて、各々ダイニングホールに向かわれました」
絵上は夕飯の時間ギリギリまで外にいて、霊山は舞花から逃げた後は、そのまま自分の部屋に戻っていたようだ。
「さて、これで全員の証言が出そろいましたね」
「さすがに八人分となると、中々の情報量だねえ。一応、それぞれが誰かを目撃していたみたいだから、その時間のアリバイは立証されそうなものだけど。しかし確認するのは骨が折れそうだ」
「いえ、そうでもないですよ」
多古島はメモの上を人差し指で撫でながら言った。
「十七時半以降の皆さんの行動は、概ね明らかになったと思います」
「も、もうまとめたんっすか⁉ すごいっすね……」
「証言一つ一つをパズルのピースだと思えば、そんなに難しいことではないですよ。結構ピッタリはまりましたし。読み上げてもいいですか?」
皆が頷いたのを確認して、多古島はメモを見ながら、時系列に沿って話し始めた。
多古島が語った内容は、以下のようなものだった。
十七時二十五分頃、椎菜が万知の部屋を訪れ、別室の準備が整ったことを伝え、その足で厨房へ向かった。
ほぼ同時刻、舞花は自室で霊山に渡すコスメを探していた。十七時半になり、森野から『紅茶を持ってきて欲しい』と通話を受けた。
鐘の音がなった十七時半頃、二階の自室にいた砂金が窓の外を見ると、木に寄り掛かってスケッチをしていた絵上の姿を確認した。砂金はこの後五十分頃まで読書をしていた。
庭でスケッチをしていた絵上は、鐘の音の少し後に、玄関が開閉する音と、舞花さんの声を聞いている。
ほぼ同じ頃、屋敷の中で万知が部屋の移動を始めた。舞花が玄関から出ていった後に、万知が部屋から出て来たと推測される。この際に万知は、浴室に入っていった霊山の姿を目撃している。
万知が二階へ上がり、移動先の部屋に近づいた頃、舞花が玄関から戻り、万知の姿を目撃した。
その後、浴室に隠れていた霊山は外に出て、部屋にいた多古島と鮎葉の声を聞いている。
十七時五十分頃になると、椎菜は舞花を厨房に呼び出し、砂金の部屋に向かった。砂金と合流し、階段付近まで移動したところで、万知と会い、しばらく雑談をした。
この頃、絵上が庭から自室に戻り、その後霊山らと共にダイニングホールに向かった。
多古島の話を聞き終わると、万知が口を開いた。
「意外と目撃者が多くいたみたいだねえ。誰が誰を目撃していたのか、紙にまとめてくれると助かるな」
「もうまとめてあります。こちらです」
そう言って多古島は、万知にメモを回した。メモは絵上に回り、砂金は「私は結構だ」と言ったので、霊山に回り、舞花、椎菜を経て、最後に鮎葉のもとに回ってきた。
整理整頓が苦手な多古島にしては、綺麗にまとまっていた。内容は以下の通りだ。
椎菜(一階厨房)(十七時半前~十七時五十分頃まで)
多古島・鮎葉(鮎葉自室)(十七時~十八時まで)
以降時系列順。ただし詳しい時間は不明。
砂金(二階自室)→絵上(一階庭)
絵上(一階庭)→舞花(一階玄関)
万知(一階旧自室前)→霊山(一階浴室前)
舞花(一階玄関)→万知(二階新自室前)
霊山(一階ダイニングホール前)→多古島・鮎葉(一階鮎葉自室)※声のみ
椎菜・舞花合流(厨房)
砂金・椎菜合流(二階砂金自室)※十七時五十分頃
砂金・椎菜・万知合流(二階階段前)
砂金・椎菜・万知・絵上・霊山合流(二階階段前)
「右から時系列順に並べました。矢印の方向が、目撃した人を示しています。私と先輩は十七時からずっと一緒にいましたので、そこは省かせてもらっています」
「こうやって見てみると、みんなにアリバイがあるように見えてくるねえ。特に僕と砂金君と椎菜君が合流した後は、お互いに目撃している人が多いし」
「そうっすね。ただ気になるのは――」
「序盤の方で誰にも目撃されてないのは……椎菜さんと、砂金さんだけ……なんですね」
「だけど、椎菜君は嘘をつけない。一階の厨房にいたのは確定だ。だとすると――」
全員の視線が、砂金に向いた。
「ふむ」
七人の視線を受け、静かに臙脂色のステッキの柄の部分を指で撫でながら、砂金は呟くように言う。
「消去法でいくと、私が犯人になる、と」
砂金がさっきメモを受け取らなかったのは……話を聞いている中で、こういう流れになることが分かっていたからなのだろう。砂金は焦る様子もなく、むしろ口元にはかすかに笑みをたたえていた。
「もちろん、確信があって言っているわけじゃないさ。だけど十七時半以降、椎菜君を呼び出すまでの間、君だけが誰にも目撃されていないんだ。多少疑いの目を持つのも、仕方のないことだと思ってもらいたい」
「なに、気にすることはないさ。限られた情報から最適解を導き出そうとするのは、決して悪いことじゃないからね。それに――」
大理石の床を、ステッキが叩いた。
「あながち間違っているという訳でもない」
鮎葉は息を飲んだ。
それは……つまり、そういうことなのか?
「もったいぶらずに教えて欲しいっすね。砂金さん。あなたは犯人なんっすか?」
砂金の答えを、全員が固唾を飲んで見守っていた。
息をすることすら躊躇われるような静寂。
やがて砂金は口角を上げて、堂々と言った。
「ああ、私が犯人だ」
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