不法侵入のゆっくり一家を制裁するゾ

@Darkmattervoid

不法侵入のゆっくり一家を制裁するゾ

今日は仕事が休みなので、こたつに入って先日買ったゲームをやると決めたのだが、さっきから縁側の方から何か聞こえるので見てみることにした。


「今日も寒いなあ……」


そう悪態をつきつつ、庭を見るとサッカーボールほどの物体と、2匹の小さい何かが居た。


「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ふほうしんにゅうはゆっくりできないよ!」


赤いリボンをつけた奴が喚く。不法侵入?何を言っているのだこいつは……小さい方を見ると、頬(?)を膨らませている。これで威嚇したつもりなのか?


「しゃざいとばいっしょうのいをこめてあまあまとどげざをもとめるよっ!」


何が悲しくてこいつらに頭下げなきゃならんのか……


「れいむはしんぐるまざーさんなんだよ!それにおちびちゃんだっておなかをすかせてるんだよ!かわいそうだとおもわないの?」


そう言ってもみ上げで小さいリボンをつけた奴を持ち上げる。「あみゃあみゃ!」ってうるさいので、そいつを手に取る。


「おちょら~」


間の抜けた声を出すおちびとやら、自分の末路を知らないのだろうな……だが慈悲はかけない。


「死ね」


冷酷に吐き捨て、地面に勢い良く投げつける。ベチャッと音を立てて粉々に砕け散る。


「おちびちゃん……?」


何が起こったのか分からないと言う顔をするれいむ、それを無視して金髪の方も持ち上げる。


「流石に地面に投げてばかりだとマンネリ化しそうだな。ここは趣向を凝らしてみようかな」


そう言ってキッチンに向かって果物ナイフを持って戻る。


「はなすのじぇ!まりちゃはつよいのじぇ!」


「ぴーぴー喚くなよ、うっかり貫いちまうだろ?」


そう言ってリンゴの皮を剥くみたいに皮を剥いていく。


「いちゃいのじぇ!ぎらぎらしゃんはまりちゃをいじめちゃめっ!なのじぇ!」


手の中で暴れるまりちゃ、怪我をするのを防ぐため皮を剥くのをやめる。


「くしょどれいはやっちょまりちゃのおそろしさにきづいたのじぇ?」


少し下手に出ればすぐに図に乗りやがる……


「気が変わったわ、ぶっ殺そっと」


そう言って次に十字の切れ目を幾つか入れる。そしてここでナイフは用済みなので、ナイフをキッチンに置いて爪楊枝を取り出すと、また縁側に戻る。


「よーく見とけよ、お前のおちびの最期をな」


そう言って、先ほど皮を剥いた場所、餡子が剥き出しになっている部分へ爪楊枝を浅く刺す。その後ゆっくりとかき混ぜていく。


「ゆ゙っ゙……ゆ゙っ゙……」


白目を剥いて、手の中で面白おかしい声を出すまりちゃ、だがまだ足りない。


「うーん、何かが足りないな……」


まりちゃの全体を見てみる。何が足りないかという答えを得るために……


「そうか、これが要らないな」


そう言って、黒と白の帽子を取り、片手でぐちゃぐちゃにする。そして先ほどの爪楊枝を引き抜き、代わりに丸めた帽子を埋め込んでやる。そしてまた爪楊枝を刺して奥に埋める。空いた部分は周りの餡を土で埋める要領で被せる。それを1通り終えたあと、別の場所へ爪楊枝を浅く刺す。


「これでよし……と」


「ゆ゙ゔび……ゆ゙ゔび……」


中に異物感があるのだろうか、また手の中で暴れだす。


「さて、デカい方は……?」


ちらりとれいむを見ると失神していた。おそらく目の前でおちびが惨いことをされているという現実に耐えられないのだろう……


まあ良いか、この芸術もそろそろ完成するし。


そう言って仕上げだと言わんばかりに風車を頭に突き刺す。今度は浅めにではなく、深く突き刺す。暴れてから抜けては困るからだ。その瞬間、まりちゃは口から餡子を吐き出した。小さく震えたあと、止まったため絶命したのだろう。喋ったりする饅頭が生き物と識別されたらの話なのだが……


「おーい、起きろー?」


そう言ってれいむを往復ビンタで無理矢理起こす。


「おちびちゃんをかえしてね!すぐでいいよ!」


ぴーぴー喚き出したので、縁側に置く。


「返してやるよ、こんなもの」


「おちびちゃんどぼぢでぇぇぇぇぇ!」


そうなるのも無理はないと俺も思う。れいむの残ってたおちび……まりちゃは、帽子を埋められ、一部皮を剥かれたり皮に切れ目を入れられたり、爪楊枝を刺されたり、仕上げに脳天を貫くように風車が突き刺さっているのだ。


「どぼぢでこんなことするのぉぉぉぉ!」


「どうして……か、じゃあ何で俺の家なのにここをお前らの家だと言い張った?」


「だって……れいむたちがみつけたばしょなんだよ!」


「それをね、不法侵入って言うんだよ、分かるか?だがお前らは法では裁けないから仕方なく俺が制裁しただけ。おちびから殺ったのはお前がそのもみ上げで持ち上げて取りやすかったのと、生意気だったからだよ」


一くさり説明を終える。


「でもね、まだお前が残ってるんだわ。それと俺はゲームがやりたかったのにお前らが喚くから仕方なく来ただけ。邪魔した分制裁してあげるよ」


そう言って両手で持ち上げると、逃げないように足を摺り下ろす。


「あんよさんがあああ!」


そう言って尻から何かが漏れる。まさかショックで排泄しちゃった?だがそれが次の行動のヒントになった。


「そんじゃあこの緩い穴も破壊してやろう」


そう言って長めの爪楊枝を持ち出し、突き刺す。


「あにゃるっ!」


今度は前の方からも漏れた。とりあえず予備で持ってきていた爪楊枝で前の方も突き刺す。


「まむまむっ!」


「まだ喚くかこのクソ饅頭……なら次はこうだ」


そう言って追加の爪楊枝とキッチン鋏を持ち出す。


「シャベルナァァァァァ!」


某アニメのキャラの真似をしながら、れいむの舌を鋏で切る。


「べろべろしゃん!」


どうやって喋ってんだよこいつら……やっぱ絶命させるしかない?だがその前に……目からも涙が溢れているので、これも塞ごう。


「饅頭風情が泣くな!」


そう言って爪楊枝をれいむの両目に突き刺す。


「ゆ゙っ゙……ゆ゙っ゙……」


全ての器官を破壊され呻くれいむ、これはすごい芸術だな……


「でも邪魔だな、捨てるか」


ごみ袋に最初に投げたちびれいむとれいむ、まりちゃを入れると袋を括る。


「さーて、ゲームでもするか!」


窓を閉め、また炬燵に籠る。


fin



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