第31話 吸血鬼○○○の流浪8
字の授業が始まってしばらく経った。ところで街の人によると今は『物を加熱する月』だとか。ちょっと安直すぎない?なら冬は『寒い月』か?
女 「おっちゃん。出物は?」
今日は市に食料を買いに来たのだ。なじみの屋台のおじさんと話しながら今朝の品揃えを眺める。
店主 「おう。今日は瓜があるぜ!2個で10ショケルだが、特別に1個6シュケルでいいぜ」
女 「余計高いじゃん」
おっちゃんがくしゃくしゃ顔で笑う
店主 「ガハハ!算術はちゃんとわかってるみてえだな。しっかし金も取らずに筆記も算術も教えるたァお前ェんトコのあるじはどんなお人好しなんだ?なんか裏があるんじゃねェのか?」
女 「そんなことない。良くしてもらってる」
店主 「気ィつけろよ。特に最近は物騒だ。知ってるか?通り魔の話」
もちろんそれくらい知ってる
女 「服も荷物も盗らずに人間だけ消えるってやつでしょ?死体どころか骨も残らないっていう」
店主 「危なくなったらすぐ俺んトコ来な。今のお前ェさんならいくらでも働き口はあるからよ」
女 「ありがと。でも仕えるところはもうあるから」
店主 「そうか・・・・・・帰り気ィつけな。」
その店はそれで終わり。他にもいくつか店を回ってすぐ帰路についた。
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