第5話 インタビュー with the ミナ

ミナ 「どうだ?静かで星明かりもある良いとこだろ?」


ピラミッドの頂上につれてこられた僕。金のキャップストーン(ピラミッド頂上用の石。金貼りや色石などで派手に作る)はとっくに盗まれており頂上なのに少し平らなペースがあった。もちろん逃げ場は無い。少女の横顔を見る。銀髪ロン毛ロリ美少女。しかもどうみても俺のオリキャラにクリソツだぜ!それが生きてる。動いてる。喋ってる。完璧に理解したぜ神。この世界に生まれた理由をよ!!


ミナ 「で?誰だよてめーは」


この人、口悪すぎないか?


サアム「わたくしはこの町で書記見習いをしております、サアムウトと申します。あなたの事はなんと呼べばよいでしょうか?」


落ち着けよ俺。下手に興奮しても瞬殺されて終わりだ。俺はなんとしてもこいつと仲良くなりてえんだ


ミナ 「・・・・・・・・・・・・ミナと呼べ」


サアム「ではミナ様。先ほど見ましたがミナ様はやはりヒトを食べるのですか?」


ミナ 「気が向いたらな。普段は眠らせて血だけいただく。殺しは後が面倒だしな」


吸血鬼確定!吸血鬼確定です!!!銀髪金眼吸血鬼ロリ!!!


サアム「狩るなら立て札や死体晒しは余計かと思いますが」


ミナ 「墓荒らし狩りとメシの狩りは別だ。別にメシの調達はどうとでもなる。それとは別に墓荒らしは絶滅させる。」


サアム「なぜ墓荒らしを狩るのです?」


ミナ 「気に入らんからだ」


フムン・・・


サアム「では、ここ数年何度かあった事件、攻めてきた外国軍が一晩たつと消えてる事件はなにか知ってますか?」


ミナ 「アレは私だ。エジプトを守るという盟約だからな」


盟約ねえ・・・?


サアム「なんです?それ?」


ミナ 「我が彼氏ダンナの願いだよ」

サアム「ふむ・・・ところで外から来る侵略だけ相手すればエジプトは守られてる、と思ってます?」

ミナ 「エジプト内の事はエジプト人同士でやれよ。私には関係ない」

サアム「だいたい侵略も撃退しきれてないじゃないですか。東も西も南も取られてますよ」

ミナ 「そこまで手ぇ回らねえよ・・・私だってあの頃の思い出が消えていくのは耐えがたいが・・・・・・どうしろってんだよ」


だんだんこのロリの欲しいモノが見えてきたな。これなら合意

の余地はある


サアム「ところで、ミナ様は吸血衝動があって日光に弱いのでは?」


瞬間。僕は空中にいた。

この身長差でどうやっているのか首を掴まれて吊されている。


ミナ 「てめえ私の何を知ってる?全て答えろ!私の正体はなんなんだ!」


サアム「まずは身の安全を保証してもらえませんと・・・」


喉を掴まれてるので全く発声にならなかったがミナには聞こえたらしい。下ろされた。ゲホゲホ


ミナ 「で?何を知ってる?」


サアム「・・・・・その情報があなたの一番欲しいモノですか?」


ミナ 「・・・・・・・・・」


サアム「それそのものを今は持っておりませんが、ミナ様の欲しいモノ・知りたいモノまでの道案内ならできると思います」


ミナ 「・・・お前の望みは?」


来た


サアム「エジプトを救うのに協力をお願いします」



合意に至った

ミナ側

要求:エジプトの存続・守護への協力

  :ミナの出自・正体の情報

対価・義務:サアムウトの身柄の庇護・協力


サアムウト側

要求:サアムウトの身柄の庇護

  :サアムウトの要求への協力

対価・義務:ミナの出自情報の入手or発見

     :ミナの要求への協力

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