第7話黒蛇王は浄化され神となり、同級生が追加される。

 僕たちは犬塚神社の社内にいた。

 神官の資格をもつ椿の祖父である清正さんが祭りの儀式を行っていた。

 僕はその様子を傍らで見守っていた。


 まず中心に黒沼巳香子が白い着物をきて座っている。

 彼女の目の前にほんの数日前まで肩に生えていた蛇が箱に納められている。

 その巳香子の周囲を三人の美少女たちがそれぞれ神器をもって舞っている。

 椿は黄金の刀を梅は白銀の槍を桜は青銅の弓矢をもって華やかに踊っていた。


 黒蛇王の二匹の蛇を祭りによって奉り、神にかえる儀式だと清正さんは言った。


 そして僕は目撃した。

 その箱から二匹の蛇の霊が空中に浮かび、やがて混じりあった。

 その蛇たちは一度ぐちゃぐちゃに混じりあい、やがて人の姿に変化した。

 黒髪が美しい女神へと変化したのだ。

 神格を得た黒蛇王は神となった。


「また辛き日は我にたよるがよい」

 そう巳香子に言い、黒蛇王は天に旅だった。

 その神の名前をつけるように清正さんに頼まれたので僕は黒蛇王に黒鱗大神くろうろこのおおかみという名前をつけた。

 名前を新たにつけることにより、その祟り神は女性の守護神となった。

 僕たちがそのように信じることによって新しい神は神通力をえるのだと清正さんは説明した。



 ある日の放課後、僕が帰り道に一人の少女とであった。

 黒沼巳香子はすっかり明るくなり、僕と友人になっていた。

 黒髪の美しい美少女へと変化していた。

「明彦くん、ありがとうね。明彦くんと友達になれて毎日がたのしいわ」

 そう言うとぐっと巳香子は僕の左腕をつかみ、自分の胸にあてた。

 あれ、おもったより胸があるぞ。

 張りのある良い柔らかさだ。

「友達以上になってもいいんだよ」

 巳香子は黒目がちな瞳で僕を見る。

「アッキーまた新しい女つくって‼️」

 どこからともなく梅があらわれて、僕の右腕に抱きついた。

 その巨大なマシュマロおっぱいをすりつける。

「お兄、こんなところにいたんだ」

 今度は桜が僕の首に抱きついた。

 さわり心地のよい頬をすりつけた。

「いけないな、明彦くん、私もまぜてくれないか」

 最後に椿があらわれ、僕の背中にだきついた。

 椿の体からはものすごくいい匂いがした。



 義妹と幼なじみとマドンナと同級生は僕を愛するために転生したのです。



 

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義妹と幼なじみとマドンナは僕を守るために生まれかわったのです。 白鷺雨月 @sirasagiugethu

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