第2話混浴は義妹と添い寝は幼なじみ

 お風呂の用意ができているということなので、僕は一番風呂をいただくことにした。

 熱いシャワーで髪と体を洗い、湯船に浸かると今日一日の疲れが吹き飛ぶような気がした。

 思わず鼻歌などを歌いたくなるというものだ。

 僕が好きなアニソンを歌っていると突如ガラガラと風呂の扉がひらき、何者かが侵入してきた。


 もしや。


 湯けむりの中、最初その正体は確認することができなかった。ぼんやりとしたその人物はいきなり、どぼんと湯船に飛び込んだ。


 水しぶきが風呂場に舞いちり、お湯が目にはいり、視界が真っ暗になった。

 顔をこすり、目を開けるとそこには桜の可愛らしい顔があった。


 えっ、桜さん、何をしているのですか?


 僕が文字通りキョトンとしていると桜はにっこりと微笑んだ。

 ゆっくりと視線を下げるとそこには形のいい胸の谷間がひかえていた。

 湯けむりで見えにくかったが、凝視するとそこはやはり、きっちりと水着をつけていた。


 ビキニの。


 なんだ、てっきり真っ裸だと思ったがさすがにそれはないか。

「なにじっと見てるんだよ、お兄のエッチ‼️」

 そう言いながら、桜は僕の足の上に座った。

 はりのある、それでいて柔らかなお尻が僕の爪先に乗っていた。

「さすがに裸じゃこないよ」

 にひひと桜は笑った。

「急にどうした?」

 冷静を装いながら僕はきいた。

 いやあ、それにしてもお尻の感触がたまりません。

 僕の下半身が反応しつつあるが、入浴剤をいれておいてよかった。

 桜にばれずにすむよ。


「お兄に報告があります‼️」

 と桜は言った。

「なんだよ」

 僕はきいた。

 冷静を保つのはつらいな。

 ほんの少し手を伸ばせばそこには、お椀のように形の良いおっぱいがあるんだから。

 血はつながっていないとはいえ、妹だ。

 理性をたもて、僕。

 まあ、妹といっても誕生日は三ヶ月しか離れていないので、同級生の高校三年生なのである。


 桜はその形いい、はりのあるおっぱいをすくうように持ち上げた。

 おお、上手にてのひらに乗っている。

 奇妙な感動を僕は覚えた。

「今日ね、お母さんとブラジャーを買いに言ったらついにCカップになりました‼️」

 えへんというと今度は胸のしたで腕をくんだ。

その腕の上にちょこんとおっぱいが乗っていた。

「おおー‼️」

 僕は思わず感嘆の声をもらした。

 去年、陽菜さんと一緒に家に来たときはやせっぽちだったのに見事に成長している。


 ぐいっと桜はその愛らしい顔を僕に近づけた。

 鼻先がふれあい、熱い吐息が皮膚にかかる。

「お母さんにきいたら、お母さんも私と同じぐらいのときに胸が急に大きくなったって。ちなみにお母さんはGカップだよ」

 桜は言った。

 陽菜さん、スタイルがいいと思ったらそんなにあるのか。

 僕は素直に感心した。

 うんうん。

「もっと大きくなったら、お兄結婚してよ。だってお兄胸の大きな人好きだろ。お兄のクローゼットのDVDそんなのばっかりじゃない」

 にやにやと桜は言った。

 何故、桜がそれを知っているんだ。

 動揺が脳内を駆け巡る。 

 いつも部屋には鍵をかけてるのに。

「あー考えといてやるよ」

 せいぜいの強がりを僕は言った。

「覚えといてよ」

 ばしゃんと僕の顔にお湯をかけて、桜は風呂をでていった。



 食事を終えた僕は、つかれていたので早めに寝ることにした。

 寝る前に桜のビキニ姿が頭から離れなかったので、僕は悪いとは思いつつ、思い出しながらついついことにおよんでしまいました。

 

 ごめん、桜。

 気持ち良かったです。


 そのせいもあって僕はより疲れ、深い眠りに落ちた。



 あれ、妙な感触があるぞ。

 柔らかい。

 ほんとに柔らかい。

 これは極上の柔らかさだ。

 例えるなら超極大のマシュマロに顔を挟まれているようだ。

 顔面をおおうその超大型のマシュマロはさらに僕の顔に圧迫をかけた。

 柔らかく気持ちいいのだが、さすがに息苦しい。

「く、苦しい」

 思わず僕は言った。

「お早う、アッキー」

 そのかん高い声は幼なじみの雉野梅きじのうめだった。




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