第19話 帰国後、またハメられた!
2018年8月19日の夜の飛行機のチケットがとれたので、その後はスムーズに帰国できた。そして、まもなく仕事にも復帰できましたとさ、めでたしめでたし。とは行かないところが、事実が小説より奇なるところである。
帰国後は日本の病院にかかれとのことだったから、糖尿病専門のクリニックに予約をとり、週末までの3日間は妻の実家でのんびりと過ごした。そして金曜日に予約したクリニックに赴いたのだが、そこで血液検査を受けたり、英文の紹介状を見せたりしたところ、医師は非常に険しい顔で、「ウチで面倒見れる状態ではないよ、君、紹介状をあげるからすぐに大きな病院に行きなさい」と。で、またタクシー乗って東京T病院という確かに大きな病院へ行き、私はそのまま入院となった。
またしてもハメられた!あれほど毛嫌いしていた病院に、またもや入院させられてしまったのだ。実際、そのときの入院は「ハメられた」という言葉がぴったりであった。確かに血糖値は高かったが、普通に歩けるし、ラジオ体操もできたのだから。そもそもなぜ病院というところは私の自由を奪おうとするのだろう。どんなに一度帰って準備してから来ると言っても、帰らせてくれなかった。
通常の糖尿病の教育入院なら2週間らしいが、私の場合は他の要因も考えられたのだろう、一ヶ月に渡って検査の日々が続いた。確かに、当初は自分でもすい臓癌だろうと考えていたくらいだから、医者もそれを疑ったようだ。ただ、残念ながら、どんなにCTだの超音波だのやっても、癌は見つからなかった。ちなみに、父も母も癌の血筋ではない。
退院してやっと仕事に復帰できたのは1ヶ月後9月の末だ。個室代(そうでないとPCを持ち込んで仕事ができなかった)と検査費で、私の小遣いは吹き飛んだ。私がそれまでアマゾンの「ほしいものリスト」入れて我慢していたものを全部買ったとしても、その10分の1くらいだ。ちなみに、治療費とか上限である1日5000円までの入院費は、後日保険からおりた。こういった保険は、私のような医者嫌いの者でも入っておくことを強く勧める。
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