わら けんたろうさま
魔石の哀しい正体。このサタナエル石のなかの魂は、どんな運命を辿ったのでしょう 。これはラステルさんにとってもショックですね。
恋人の魂を抱き続けるシュパルトワさん、自身も骨だけの姿なのがなんともまた切なく感じます。
作者からの返信
菱池ユミカ さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
今回は、サタナエル石の秘密が明らかになりました。
>このサタナエル石のなかの魂は、どんな運命を辿ったのでしょう
そうですね。悲しい運命を匂わせるカンジですね。バッドエンドになってしまいますが、スピンオフで書いてみようかな。
ちなみに、シャシャ商会がサタナエル石を手に入れた経緯については、現在、スピンオフのお話を作成中デス。
大まかなプロットはできておりまして、細部を詰めているところです。
>恋人の魂を抱き続けるシュパルトワさん、自身も骨だけの姿なのがなんともまた切なく感じます。
たとえ骨だけの姿となっても恋人だったエリザベスの魂を抱き続け、クリゾベリル(アレキサンドライトのゴーレム)まで作ってしまいました。彼の深い想いの為せる業だったようです。
引き続き、ご笑覧いただければ幸いです。
サタナエル石の製法ばかりか、シュパルトワの過去も明らかになって、面白かったです。
ではサタナエル石は、どう使うんでしょうか。気になります。
作者からの返信
久坂裕介 さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
また、拙作を丹念に読み込んで下さり、設定に関するご質問までしてくださいましたこと、感謝いたします。
>ではサタナエル石は、どう使うんでしょうか。
サタナエル石も魔石ではあるので、他の魔石と同様のものになりそうです。
コチラの世界でいう「バッテリー」的なイメージです。
そして、サタナエル石は魔力を自然生成する点で他の魔石と異なるというワケです。この点、他の魔石は、包含する魔力を使い切ると、外部から魔力を注入するなどする必要がある、と言う設定デス。
といっても、物語のなかでは魔石の利用について、描写や説明をするタイミングが無かったためほとんど出てきませんね💦
どこかのほのぼの回、ほのぼのシーンでチラチラと入れつつ補いたいと思います。
引き続きご笑覧いただければ、幸いです。
こんばんは、御作を読みました。
サタナエル石がえげつなさ過ぎてどうしようもないですね。
これ、人間を燃料に出来るのだから、放っておいたら世界を滅ぼすまでいけるのでは?▽?
だって材料は生まれてくるのだから。
という恐ろしい世界を幻視しました。
よく止められたなあ。興味深かったです。
作者からの返信
上野文 さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
今回、ついに「サタナエル石」の闇が明らかとなりました。
そして、その原材料も。
>これ、人間を燃料に出来るのだから、放っておいたら世界を滅ぼすまでいけるのでは?▽? だって材料は生まれてくるのだから。
じつは、ヴィラ・ドストとメルヴィス・クィンが登場するまで、この世界はデストピア気味で、あちらこちらで胎児に「ラムダンジュ」を施す儀式が行われていました。そして、生まれて来た赤ん坊を「サタナエル石」にして売りさばく闇商売もあった……、というカンジのウラ設定を構想中デス。
初代ノウム教教祖でもあったメルヴィスが、その製法を『魔導大全』にあえて記さなかったのも「ラムダンジュ」や「ラムドゥデモン」を持つ人間が「資源化」することを防ぐ意図があったのです。
しかし、この辺りはまだまだ謎がありそうな?
引き続きご笑覧いただければ幸いです。
※本文内でも述べましたが、ケチをつけたいわけではありません! 以前の返信で「様々な人の意見を聞き、色々と考えてみるのが好きだ」と仰っておりましたし(真に受けました)、近況ノートでは「どんなコメントが来るのか楽しみだ」と仰っておりましたので(もちろん真に受けました)、このコメントがなんらかの形でわらさんの想像の一助になれば幸いの限りです。ひょっとすると、あれこれと考えたかったのは『(前略)独学ダイアリー』限定の話だったかもしれませんし、楽しみにしていたコメントも特定の人によるものに限った話だったかもしれないので(冗談)、その場合にはそっ閉じをオナシャス! また、コメントがちょっと長くなりすぎてしまったので、そういう意味でもそっ閉じは大歓迎でございます。
*****
魔石刑とサタナエル石……これらは大変重要なキーワードになりそうですね。このコメントを書いているときには気がつきませんでしたが、よく考えると、私は「ラムダンジュ・ラムドゥデモンの不適合者を魔石刑によってサタナエル石にすることができるのか否か」ということを知りませんでした。以下のコメントは、すべて「できる」ということを前提にしておりますので、できない場合には何の役にも立たないコメントが延々とつづきます。申し訳ありません!
たしか、教会がラムダンジュを禁止している理由は「不適合だった場合に暴走してしまうから」だったと思います。不適合の確率が低いと思わしきラムドゥデモンまでもが同様の理由で禁忌とされているのかどうかは、ちょっと私には判然としません(単純に私の読み込みが甘いだけですが……笑)。
ラムダンジュに魔石刑を執行する場合、ラムドゥデモンのときと比較してどのくらいの差があるのかはわかりませんが、エリザベスさんが自力で行えているところから考えるに、それほどの大きな差異はないのではないかと思います。そうだとすると、魔石刑はラムダンジュにとっての切り札になるのではないでしょうか。端的に言えば、不適合者の始末は魔石刑によって大幅に易化されると考えられるのです。
もちろん、実際にラムダンジュの儀式を執り行ってから不適合だと発覚するまでには、時間の隔たりがあると思いますので、話はそんなに単純ではないでしょう。しかし、教会側として不適合者に対する切り札を持っておきたいという魅力は捨てがたいと思われます。切り札があれば、積極的にラムダンジュの儀式を行えるようになり、それに対する研究も盛んになるでしょう。
無学ながら、この研究という部分については私も二つの考えが浮かびました。一つは、単純に適合者の確率を高める方向の研究であり、もう一つが今回コメントしたかったものです。それは暴走する時期の研究です。
言わずもがな、ラムダンジュの魅力は超人を生み出せることですが、同じくらい「高確率で不適合者を生み出せる」という点も魅力的だと思います。正規のものよりは劣っているとはいえ(サンドラ事件)、不適合者も十分に強力なはずなので、うまく暴走する時期を把握できれば、敵国に対する時限爆弾のような使い方ができるのではないかと思いました。幸か不幸か、未発現のスキルは鑑定の能力が高くないと発見できないようですし、潜入させておいても見つかる危険は低いでしょう。この場合、肝心な不適合者の後始末に苦慮しそうですが、実際には魔石刑という切り札が存在するので心配はありません。むしろ、魔石刑によってサタナエル石をゲットできるので一石二鳥でしょう。心配なのは敵国に魔石刑の方法が知られてしまい、時限爆弾としての機能が果たせなくなることですが、この点についても魔石刑が解決してくれるような気がします。
魔石刑が執行されなくなった理由は「魔力の消費が多量だから」というものでした。魔石刑によってサタナエル石が作られるにもかかわらず、魔力の消費が多いためにやめたというのはどういうことなのでしょう。ひょっとすると、サタナエル石から得られる魔力というのは魔石刑の執行に際して消費された魔力の一部なのかもしれませんし、総量として得られる魔力はサタナエル石のほうが上だが、一時的にはそれよりも多くの魔力を魔石刑によって消費してしまうのかもしれません。いずれにしろ、瞬間的には敵国に著しい魔力の消費を強いることになるわけですから、魔力というものが重要な資源になっている世界観である以上、国力へのダメージは計り知れないものになると思われます。
サタナエル石についてはラムダンジュなどの儀式から、直接魔石刑を実行できるようにすれば量産に一歩近づけそうですね。ただし、人間側の魂も必要としているような雰囲気がありますので、ひょっとするといずれにせよ量産はできないのかもしれません。量産という部分を無視するならば、ラムダンジュの適合者が死亡した際に魔石刑を実行するという方法は残っていそうです。どうせ死んでしまうのであれば……という血も涙もない方法ですね。倫理的な問題に直面することは免れないと思いますが……。
無論、はじめに述べましたように、御作に対してケチをつけたかったわけではありません。如上のような半ば人間をやめてしまっている方法を平然とはじめることがあれば、物語の世界観に合わないだけでなく、読者としてもドン引きでしょう。やめたほうがいいことは請負です(たぶん)。というか、そもそも私が単に頓珍漢なことを言っているだけの可能性も十分に高いです。
最後になりましたが、心根の優しいラステルさんならばサタナエル石を解除し、元の魂(姿)に戻してあげようとするんじゃないか――なぞという想像をしました。ただ、頭の中にいるもう一人の私が「ラムダンジュの適合者を復活できるなら大幅な戦力アップだ!」とか、「サタナエル石を解除できるなら、ますます魔石刑の心理的なハードルは下がりそうだ!」なぞと、ろくでもないことばかり囁くものですから、全体的に夢のないコメントになってしまった感じは否めません。果たして、これはわらさんの創作のヒントになってくれるのでしょうか?
本来であれば、要所要所でコメントをしていくべきなのでしょうが、中々自分の考えがまとまらないことが多く、このような形になってしまいました。多少の長文であればモチベにつながりそうですが、こんなに長いと却って億劫になるんじゃないかとその点だけが不安です。
申し訳ありません。(*・ω・)*_ _) 御咲花すゆ花
作者からの返信
御咲花 すゆ花 さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
また、拙作を丹念にご高覧下さったうえ創作のヒントまでご教示下さり重ねて御礼申し上げます。
今後の創作の糧としていきたいと思います。
>不適合の確率が低いと思わしきラムドゥデモンまでもが同様の理由で禁忌とされているのかどうかは、ちょっと私には判然としません。
ラムドゥデモンは、暴走は滅多にないのですが、身体を「乗っ取られる」おそれはあり、そうなるとちょっと手が付けられない事が主な理由です。
加えて、「サタナエル石」製造のために非人道的なことがおこなわれるおそれもあることから、禁忌とされているという設定デス。
この点は、詳しく触れていないので、あとで、こっそりどこかに加筆します💦
>魔石刑はラムダンジュにとっての切り札になるのではないでしょうか。端的に言えば、不適合者の始末は魔石刑によって大幅に易化されると考えられるのです。
まさに、ご指摘のとおりなのです。時折、名前だけ登場するメルヴィス・クィンも同じように考えていたようです(実は、彼女は魔石刑の段取りを知っていました)。ただ、これを明らかにすると、自分の一族が、たとえば「魔石」の資源になるおそれもあります。諸刃の剣です。
それに加えて、
>不適合者も十分に強力なはずなので、うまく暴走する時期を把握できれば、敵国に対する時限爆弾のような使い方ができるのではないかと思いました。幸か不幸か、未発現のスキルは鑑定の能力が高くないと発見できないようですし、潜入させておいても見つかる危険は低いでしょう。
というご指摘のとおり、「自爆テロ」?要員のように扱われる可能性もありますね。
実は、この辺ところは、「なぜラステルが無事亡命でき、また今頃になってサタナエル石が流出したのか」という、もうひとつの謎に関係しています。
引き続きご笑覧いただければ幸いです。
ごきげんよう、サタナエル石にそんな悲しい過去があったとは、驚きより以前に、シュパルトワさんの当時の無念を考えると涙がでそうになりました。
斜陽の帝国、腐敗した上層部の権力争いに巻き込まれて、愛し合ったふたりが引き裂かれその上命まで失ってしまうなんて。ラステルさんもご先祖様のお話とはいえ、そんな禍々しく悲しい経緯に包まれた魔石を研究することになった因果に打ちひしがれているのではないでしょうか。
問題は、今になって、だれが、何の目的でこのサタナエル石を表に出してきたのか、ですね。
ドキドキしながら次回をお待ちしていますね。
作者からの返信
おだ しのぶ さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
第1章で簡単に紹介したシュパルトワのニンゲン時代。
サタナエル石と絡めて描いてみました。
>ラステルさんもご先祖様のお話とはいえ、そんな禍々しく悲しい経緯に包まれた魔石を研究することになった因果に打ちひしがれているのではないでしょうか。
最期のラステルの表情の描写から、ここまで読み込んで下さり感謝です。
じつは、草稿段階では、
「彼女のココロのなかは、かなり複雑だろう。見方を変えればサタナエル石は、自分の祖先がサタナエル人を大量虐殺した副産物だったのだから」
という一文を入れていました。まさに、おだ さんのコメントどおりです。
読者の皆様に伝わるか、ちょっと不安だったのですが安堵しました。
さて、つぎは、いよいよ「今頃、誰が、何の目的でサタナエル石を表に出したのか?」の話になります。ブッ飛んだ新キャラも登場予定!
が、少しの間、本作の見直し期間をいただきます。
よろしければ、八月中は『ノベリストンアロウ2021』あるいは『貸金業務取扱主任者試験に合格するぞ📕』をお楽しみいただければ幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
サタナエル石に隠された恐ろしい秘密と、悲しい過去。
思わぬ形でシュパルトワがエリザベスが再会できたのは運命といういうべきでしょうか。
自害という悲しい結果でも、虹色の美しい輝きを見せているのは、エリザベスのシュパルトワへの想いが強かったからかもしれませんね。
作者からの返信
篠崎 時博 さま
いつも応援コメを賜り、ありがとうございます。
運命ならば、どのような形となっても巡り合うことになるのでしょう。
そして、シャノワたちが手に入れたサタナエル石には、さらなる秘密が隠されているのですが、それはまた後のエピソードで。
引き続きご笑覧ください。