第17話 とある男の日記 四

◯月×日


 ここに立て籠ってから数日が経った。

 救援が来る様子は一向にない。食糧も底を突きそうだ。


 外からは相変わらず陽気な唸り声が響いている。俺もいずれはああなってしまうのか……?


 嫌だ! 外をうろつくあいつらみたいになるなんて御免だ!


 なのに、どうして日の光がこんなにも恋しいのだろうか。

 奴らに噛まれた腕の傷が疼く。くそっ、一体何だってんだ……


 早く誰か来てくれ。気が狂ってしまいそうだ。

 俺はこんなところで…………俺? 俺は、おおおおおれはおはおはおはおはおはよー☆ おきて♪




(日記はここで途切れている……)

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