第7話 途中から路線変更した漫画
「おはよー☆ おきて♪ おはよー……ふ、ふふふ」
「そ、そんな……まさか……だって君はあのとき……」
目の前の怪人が、鳥頭を脱ぐ。
そこには、僕のよく知る顔があった。
「なんで……なんで君が『朝を告げる者』なんだ! マイフレンッ!」
「なんでだって? あのとき僕を見捨てた君が、それを言うのかい?」
「あの頃の僕は無力だった。どうすることもできなかったんだ。許して……許してちょんまげ、マイフレン……」
僕はかつての親友に、土下座で許しを乞うた。
「いいよ、親友の君の頼みだ。許してあげる」
「あ、ありが──」
「この僕を、止めることができたらね!!」
周囲の闇が凝縮し、マイフレンの体に集まる。やがてそれは、漆黒の甲冑として具現化され、マイフレンの全身を覆った。
「『夢装具現・混沌』!! これが僕の力……これが今の僕!!!!」
「待って、マイフレンッ! 君とは戦いたくない!!」
「黙れ! さぁ、早く君も『夢装具現化』しろ! 僕と戦えぇえええっ!!」
「くっ……! 『夢装具現・白滝』! ……やるしか、ないのか……っ!」
僕と親友の、悲しき死闘が始まった。
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