第8話 大人の事情でもっと路線変更したアニメ
「お~は~よぉ~☆ お~き~てぇ~♪(野太い声)」
鳥頭の巨人が町を蹂躙する。
「な、なんてデカさだ……」
その大きさは埼玉古墳群を優に越えていた。
『ザ……ザ……少年、聞こえるか? こちら先生。奴に対抗するにはこの町の地下で秘密裏に開発された巨大ロボ、"バクスイジャー"の力が必要だ』
「先生ッ!? バクスイジャー?!」
『近くに公衆電話があるだろう? それがバクスイジャーのコックピットに繋がる直通エレベータになっている。急いでくれ、少年』
先生の指示に従い電話ボックスに入ると、僕の体は地下深くへと吸い込まれていった。
「これが、バクスイジャーのコックピット……」
『少年、まずは手元の操作盤にデッキをセットするんだ。今回はとりあえずこちらで用意したトライアルデッキを使ってくれ』
僕が操作盤のカードを並べると、バクスイジャーが起動する。
『いいぞ。カードにはそれぞれ特徴がある。しっかり覚えて戦闘を有利に進めるんだ』
僕は頷いた。
『ちなみにその辺りに、マスコットキャラの"オキナイモンくん"が転がっているはずだ。オキナイモンくんは何をされても絶対に起きないから、戦いに疲れたときは思う存分モフモフして癒されてくれ』
「プッフフゥ~、オキナイモ~ン(寝言)」
『あとは実際に動かして体で覚えてくれ。少年、健闘を祈る』
僕はオキナイモンくんを一撫ですると、覚悟を決め叫んだ。
「バクスイジャー、発進!」
前方後円墳を縦に割り、巨大ロボが大空へと飛び立った。
~次回予告~
ビギナーズラックは長くは続かなかった。次第に追い詰められ勝負の厳しさを知る少年。
しかし少年が諦めかけたそのとき、新たな戦士が……!
次回、『奇跡の友情合体、モーレツバクスイジャー!』デュエルスタンバイ!
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