第4話黒白拠点
セルに案内されると大きな鏡がある部屋に通された。
「鏡の通り道 ミラー・ドォワァー」
セルがそうつぶやくと鏡が波紋のように波打った。
セルの能力は触れた鏡を繋げられるという移動に便利な能力だ。
鏡を抜けると大きな広間にたどり着いた。ここは大きな森の中にある城の広間だ。元々廃虚だった城を修理したものだ。森の深くにあるためセルの能力のような移動系でなければこられることはまずない。
安心安全な俺たちの秘密基地だということだ。
「ご苦労だったなセル」
「いいえいいえいいんですよ」
よし!ついさっき買った本の続きでも読むか、 と部屋に戻ろうとしたところ「アレス様っ!」
そこには小柄で金髪蒼目でポニーテールをリボンで結び可愛らしいワンピースを着ている美少女がいた。
「?ん?なんだティアレか」
このティアレ、弟のティトスと双子の売れっ子のアイドルである。こんな可愛い子を捨てる親の気がしれないな。拾った当初は片足がなかったのでそれで捨てられたのだろう。足は俺の治癒の能力で治してやった。それからというもの俺によくなつきトップアイドルまでのぼりつめたティアレ達は純粋にすごいと思う。
「見て見てっ!ラヴィーの服、アデンが新しいの作ってくれたの!」
そう言って持っていた可愛らしい王冠の乗った猫のぬいぐるみを見せてきた。確かに可愛らしい服を着ている。
「可愛らしいな。アデンは相変わらず器用だ。良かったじゃないかティアレ。」
「えへへ〜、アレス様っまた今度私の買い物付き合ってください!可愛い髪飾りが売ってるお店見つけたんです!」
「あぁ、構わないぞ」
「やったーーー!絶対ですからね!セルじい様移動お願いできるかしら?お仕事が入っているの」
「はいはい、わかりましたよでは行きましょうか。」
「では、アレス様また今度!」
「あぁ、また。シン行くぞ。」
「はい、アレス様!」
よし、俺も部屋に行くとしよう。この屋敷は黒と白を基調とした屋敷だ。ところどころに金が使われていてまさに黒白という感じだな。俺の部屋は最上階にある。大きい建物だからか眺めもよく見晴らしもいい。最高だ。
俺の部屋につくと報告書がそれぞれから届いている。悪徳領主の情報だったりある財団の裏取引だったりとはたまた国の重鎮のあんな裏事情やれこんな裏取引なんかもよりどりみどりだ。俺の子ども達の情報量は計り知れないからな。
その報告書を見て今日襲撃するところを決める。どこにしようかとしばしの間悩んだが悪徳領主のところが1番ヤバそうなのでそこをせめるとしようか。この悪徳領主は情報によると多額の税金を民たちから巻き上げ。女たちをさらってきているらしい。この悪徳領主猫かぶりが上手いらしく国の方で問題になっていないのだ。民達の中には飢餓するものも少なくないらしい。急ぎ対処する必要がある。
人選をどうしようか、リシュトがこの前でたいと言っていたからリシュトとうーん。
「アレス様、紅茶です」
ここで紅茶を入れに席を離れていたシンがやってきた。
「シン、今日の仕事を誰に任せるか迷っているんだが誰がいいと思う。リシュトはもう決まってるんだが」
「それでしたらティトスに任せてはどうでしょう。ティトスは今日仕事が休みみたいですし体を動かしたいと言っていましたから。」
「ティトスか。いいかもしれないな」
情報収集員のリシュトと違ってティトスは可愛い顔をしてガチガチの戦闘員だ。ティトスは小柄なティアレの弟ともあって似て小柄だが武術センスは黒白一だ!
「よし!リシュトとティトスに連絡しろ!今日は存分に暴れていいとな」
「はい!お任せ下さいアレス様!」
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