Japari Park History

Ibu -イブ-

~青いサンドスターに染まる日々~

とある日 僕は青いサンドスターに当たった


僕の名は...思いだせない

取り合えず仮として「ライン」と名付けておこう

そう僕ラインは青い色のしたサンドスターらしきものに当たった

それは体中に染み込むような気持ち悪い触感だった


当たった初日はそれぐらいの症状で済んでいた

むしろ今考えるとその時に相談しとけばよかったと思う


数日後、一週間が過ぎた辺りで初期症状として出始めたのは幻覚だった

地形、形、生き物、風景、何もかもがセルリアンの様に見える

こんなおぞましい光景を見た僕はパニック状態に陥った

全てがおどろおどろしい色に染まり沢山の目が私を襲った

当然フレンズも例外ではなくすべての見た目がフレンズ型セルリアンと一致していた

僕はそれに耐えきれず引きこもることにした

僅か数時間のことであった


たしか1時間が過ぎたときだったか 次の症状が現れた

それは突然の睡魔、そして確実なる夢の記憶

5分で終わるその夢には過去に見たサーバルの姿

追いかけようとしても届かず彼女はバスに乗り遠くへ行ってしまう

そんな夢をあたかも現実の様に捉えてしまう

苦しい日々が続いている現状を打破するため

僕は残り少ないヒトのいる所へ行った


そのヒトのいる研究所へ行きたどり着いた時

二人のフレンズらしき者と"かばん"と名乗るヒト

そのかばんというヒトは明らかに幻覚の条件を満たしてない普通のヒトだった

フレンズらしき人から辛いスープを頂き今までの経歴を話した


すると青いサンドスターについて疑惑の声が上がった

なぜ周りがセルリアンのように見えてしまうのか?

なぜ同じ夢を繰り返し見ているのか?

そもそもそのサンドスターは果たして本当にサンドスターなのか?


話を続けていると急に三度目の症状が現れた

体が変色し青色に染まり始めたのだ

あたかもセルリアンになるようなそんな現象がおき

周りがパニックになっていくのを感じた

だか、僕自身はそんなに気持ちが揺れることはなかった

むしろ、その場にいる人の中で一番冷静だったと思う

僕は落ち着かせるように「大丈夫」と一声あげた


そして、僕は一つ質問をした

「他にヒトはいますか?」

そういうと彼女は一つ答えた

「過去にはミライさん、カコさん、菜々さん、カレンダさん、園長さん、隊長さんと沢山いたが、

今ヒトとして確認できているのは私とキュルルというヒトだけしかいないんだ」

キュルル?と頭をポカーンとしたか、私はそのヒトのいる場所を教えてもらった

最後に体の一部を取り出して彼女に渡し、一つ質問をした

「なぜ、過去の事を知っているのか」

すると彼女は微笑みながら

「ヒトの事を調べていたら偶然知れただけさ」

僕は何となく納得し、キュルルというヒトのいる場所に向かった


キュルルのことを聞いた話だと

「絵を描くのが好きで誰よりも他人について"考え続けることが出来る"ヒト」らしい

おそらくフレンズであろう人に話を聞くと

「自己中心的でわがままで簡単に人を見捨てるようなヒト」ともいわれているらしい

僕は前者の事を信じたいと思う、きっと後者の印象がある人は彼を嫌いが好きになれない人であること

そして間違った見方をしてしまってるのではと思うからだ

彼もそれを抱えて"考え続けている"のではと思う

セルリアンになりかけている僕が言えた話じゃないか

そんなことを考えてたら目的地に辿りついた

この島そのものを自らの家といっていたので探すのにとても苦労したが

あのスケッチブック、そしてセルリアンの模様が無い、あれは間違いなくキュルルの姿だ


彼と会うと、とても驚いた顔をしたが今までの経緯を話したらすぐに納得してくれた

最初の目的である青いサンドスターをスケッチしてもらうことだ

今までの記憶を呼び覚ますように彼に伝えながらスケッチしてもらった

すると本来のサンドスターとは徹底的に違う特徴があった

僕がふっと話した「一つ目」の存在

これを聞いた時僕は確信した、あの青いサンドスターはセルリアンが模して造られていたものの可能性を

あくまで可能性だか少なくともセルリアンと関係が深いことは分かった

もう一度確かめに研究所に行く必要がでてきた

そしてもう一つの目的である、自分自身どこから来たのか、その相談をしに来た

キュルルさんは語る

「実は自分も何処から来たのか分からないんだ」

「でも、今ここにいるってことが大事なんじゃないかな」

「たとえ、どんな目で見られてもきっと

あなたのような姿や性格だったとしても好きでいてくれる人はいるから!」

そう語って彼と別れた

もう時間がない僕は急いで研究所に戻った


フレンズらしき人はいう

「遅いのです!いくら島中を探し回ったとしても遅すぎです!」

「そうですよ、あなたがまだ人であるうちにこっちはのんびりできなかったのですから」

「でも大丈夫です」

「「我々はこの島でも長なので」」

声から聴くに博士の助手の博士と博士の助手の博士の助手の二人だろう

道案内をしてもらい、先ほどとは違ういかにも研究室らしきところに連れられた


かばんさんは私の分け与えた部分を本物のサンドスターに触れさせると

どろどろしてた液体が元の体の部分に戻るのを確認させた

そして彼女は言う

「部分的ならすぐに治せるが、面積が広ければ広い程修復に時間がかかる」

続いて彼女は語る

「実はキュルルのことを調べていた時に

サンドスターが固体でまとまっている場所があることに気づいたんだ」

「その場所に完全にセルリアン化してしまう前に行ければ間に合うかもしれない」

「ただ、それをすることはヒトという生き物としてフレンズ化することにも繋がりかねないんだ」

「このままセルリアンになるかフレンズとして生きていくかは自分自身」

「だから、選択は君に託すよ」

そういって彼女は選択をした


だからこそ、僕ラインは昔きいた話を語った

「昔、セルリアンからフレンズ化した例を僕は知っている、僕も調べたがりだったからね」

「僕はフレンズとセルリアンを結ぶ線になりたいんだ!」

そういうと彼女は微笑みながら

「少し難しいことかもしれないけど、セルリアンになった後にサンドスターを浴びれば可能性は無くはない」

「でも一番大切なのはフレンズになるという勇気だよ、青いサンドスターについては他に例がないからね」

「頑張ってね、応援してるよ」

そう言い残し、僕は例の場所へ行った


僕はセルリアンになりフレンズになる

こんな例一回しかないけれど、多分今ならできると思う

元々は赤だった僕は青になり、この体を身に捧げようと思う

結局夢の謎は解けなかったが、きっと未来への予言みたいなものだろう

元々の名前は結局思いだせなかったけど、ラインという名前は意外と気に入っている

点と点を繋ぐ線になれるように、お休み






...長い長い夢だった気がする、今までで一番長かった気がする

私の名はライン、フレンズだ

私の得意なことは、この平和なジャパリパークを保つこと

セルリアンとだって仲良くできるよ!、何故かセルリアンの言葉が分かるんだ~

...本当に長い夢だった、まるで現実に起きたかのようにね

今日こそはサーバルとバスに乗って旅をするんだ!

噂で聞いたヒトという生き物がくれた日課帳に今日の夢を書きたいと思う

ちょっと分からないことがあるけど青い私ならクールに書けると思うんだ!

だからまずタイトルを決めないとね

名は

「青いサンドスターに染まる日々」

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