第5話 team MAK 新人とは

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 ◆ ◆ ◆


俺「教えてくれ、新人とは何を話したらいい?」

K「突然どうした?」

俺「社会に慣れはじめた今頃って、その後も続くか

 どうかの分かれ道かな、と思ってさ」

K「若者に関しては、まーくんが適任だな」

M「周りに多いだけだし。まあ、聞き出そうとする

 よりも先に晒したら?」

俺「やっぱ、それだよなー」

K「広く浅い情報を駆使して盛り上げる、得意分野

 だろ?」

俺「ちょっと待て、薄っぺらい人間みたいに聞こえ

 るぞ、訂正しろよ。それに巧く乗せたいんだけど

 周りのキャラが強すぎてさ」

K「アッキーの部署に強烈キャラなんて居たか?」

俺「いや、内輪の話じゃないんだわ。営業先のコ」


M・K「へぇ、営業先のコ……(子? っ! )」


K「別にそこまでして気を遣う必要ねぇだろ、飲め

 呑め」

M「無理してまで首を突っ込むのは止めたら、飲め

 呑め」

俺「まあ、そうなんだけど、個人事務所だから出入

 りが少ないし社会の先輩としては気兼ねなく慣れ

 させたいじゃん」


M・K「先輩ーー!(自分てめえにだろっ!!)」


俺「それにさ、お近づきになればウチの商品に興味

 持ってくれるかも、だし?」

M「むふふ、下心が見え見えだねぇ」

俺「あのな、このご時世に契約ひとつ取るのも大変

 なんだぞ、分かるだろ? 僅かでも希望があるな

 ら利用しない手はねーじゃんよ」


M・K「ふーん?(もう一つの下心には自覚無しな

 のがコイツらしい)」


K「どんな新人なんだ?」

俺「まだ直接話してないんだけど、大人しいながら

 も好奇心旺盛って感じで話を聞いてる。あと眼力めぢから

 が、こう……いや、まあ、そんな感じ?」

K「ほぉー」

M「そうなんだぁー」

俺「な、何だよ、その薄目のにへら顔は!」

K「美味いスイーツ店を教えてやるから、頑張って

 親睦を深めろや、おっさん」

M「うっかり男飯屋を紹介しないよう、お洒落な

 カフェ情報も提供しようか、おっさん」

俺「ギリ二十代だろうが、おっさん言うな!」

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