第10話 紫野田 舞さん作


「誰かー! 助けてー! 変態に脱がされるー!」


見事なまでの棒読みでネコが叫んだ。


「⋯⋯ッ!?」


正直、それでアパートの隣人が駆け込んでくるかなどサクタにも分からない。


「お願い! 助けてー! ロリコンに脱がされるー!」


証拠がなければ構わないだろうが、本当に脱いでいるものだからタチが悪い。


「⋯⋯クソッ」


渋々、サクタはネコを押さえつけることを選んだ。


ネコから逃げるために部屋を出ようとして、どうして彼女を押さえつけているのか。


頭が追いつかないことばかりが連続している。



しかし、最も最悪だったのは━━。

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