「その白い箱の中身」

そう言ってネコは、冷蔵庫を指差した。焦ったサクタが慌てて中を確認する。

「な、ない。俺の１週間分の食材が…」

サクタは額に手を当て、思わずヨロヨロと後ずさった。そのとき示し合わせたかのように腹の音が鳴る。

「仕方ない。俺もカレー食うか」

「もう無い。全部食べた」

「は⁉︎」

「この世界、魔力の消費が激しい。大量のチャージが必要」

唖然とするサクタを尻目に、物足りなそうな表情でネコのお腹がくぅ〜と鳴った。

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