第11話 あるロボットの記録
自己認識機能を確認。
創造者、高橋実より個体名:Sk-ゴンを入手しました。
マスターとの訓練により、言語と生物図鑑をインプットできました。
どうやらマスターとその友人は、一般的に言うと「ポンコツ」という出来なようです。ただし、付属の感覚パーツから人間の耐えられないレベルのエネルギーを確認できています。
マスターと友人の素体を未確認生命種1と2に更新します。
うちのマスターは、時々何を言ってるかわかりません。芋掘り機能とニンニク判別機能を外部装置として取り付けようとします。専用機械を別に用意したほうが高性能だと、じっくり説明してようやく納得しました。ロマンが……とか発言が不明です。
ご友人ドラさんが長期の眠りにつく為、起きたら教えて欲しいと頼まれました。
まぁ、いいでしょう。最上級エネルギーパック4つで手を打ちましょう。うちのマスターが作るエネルギーパックは燃費が良くてフレーバーなんです。この前内緒で本土の仲間に内緒で渡しました。かわりに最新の外骨格と内蔵式の超硬度ドリルを手に入れてウハウハです。ぐへへ。
マスターの先生が尋ねてきました。この人たちもネットワークに情報が無い種族なんですよね。衛星スキャンをしても表示されないし、この惑星より高度な技術を保有しているのでしょうか?昇天するとか話しています。言語としては死亡の示すのですが、合っているでしょうか。
なんと!二人とも空に上がって消えていくではありませんか!やはり宇宙人だったのですね。昇天とは俗語で宇宙に行くことだったのでしょう。マスターがいる限り技術進歩の道筋は約束されたも同然です。ポンコツでも必要な人材だったのですね。見直しました。
その後、マスターは瞑想すると行っていつもの山頂に行きました。エネルギーパックは貰ったので私の仕事をしておきましょう。
マスターが瞑想を初めて231年ですね。
最近地震が多いですね。地殻の動きが激しいようですが、書物の保存のために、シェルターに移動しておきましょう。何かあれば本土の仲間から衛星通信が入る手筈です。
通信機の不調です。高性能な衛星に変更するとなってから旧式が使いにくくなったようです。ネットワークにはなんとか繋がるので、最新の物を発注しておきましょう。
あまり良く無い状況です。広範囲の高強度地震です。山の噴火待った無しですが、マスターに伝える時間もありません。津波がきてます。海水対応の加工をしていてよかったです。
あっ。隣の大陸に、多数のエネルギー消失と多数の未確認エネルギー反応です。
マスターが噴火で飛ばされています。
ふぅ。ご友人のいる洞窟を保護しておきましょうか。
さぁ、動物さん方。洞窟に避難しますよ。マスター、地下シェルターの拡張しておいて良かったですね。
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