第187話 海への道のり――水着の作成と貝殻
屋根のない場所で海から流れ込んだ塩水に浸かる、という経験が殊の外気に入ったクロエは、ターラントの街にいる間、毎日のように海水浴場に通った。
海水浴は皮膚病によく効くと知っている、領主から借りた使用人達は、お綺麗なのにポーションで治癒できないほどの皮膚病とはおかわいそうに、などと勘違いをしているが、湯治だと思われていた方が何かと便利だと、エミリアとフランチェスカはその勘違いを放置していた。
そして、そんなある日、海水浴場ではなく、広い海にも入ってみたい等と言い出した。
屋敷のダイニングでそれを聞いた一行は、また難しい注文を、と頭を抱える。
そして、まず、常識担当のエミリアが首を横に振った。
「あの浜辺は結界の中ですから魔物はいませんが、冒険者でもたまに沖に流されたりするそうですので海に入るのは危険です。それに海水浴は裸で行なうものです。浜で肌を晒すのはどうかと」
エミリアに止められたクロエはレンに
「何とかなる?」
と尋ねる。
少し考えたレンは、幾つかの案を提示した。
「漁師が蛸壺とかの罠を仕掛ける際に使う大きな浮きにロープを張って、それで広い範囲を囲めば、流されてもそれ以上沖には行けなくなる。肉食の魚もいるから、そういうのが入らないように忌避剤を塗布したり、網を張ったりしておくとなお安全かな」
続く、肌を晒すことについては壁でも作れば解決する、というレンの提案にクロエは、折角の景色が見えなくなると不満げである。
とは言え、女性が家族以外の異性に素足を晒すのは宜しくないというのがこの世界の一般的な考え方である。
湯浴み着という手も考えてはみたが、波のある海に入れば、浴衣やワンピースのようなものはあっという間にはだけてしまうことは想像に難くない。
体を洗うために各所を緩めることができる湯浴み着そのものでは駄目なら、緩められないようにすれば、とデザインを考えるレンに、エミリアは
「レン殿、そこまでして頂かなくとも……」
と告げる。
が、レンは首を横に振った。
「いや、英雄の世界にも海水浴って習慣はあって、あっちのやり方がクロエさんのリクエストに近いから、こっちでも再現可能かどうか考えるだけ考えてみたいんだ」
根本的に貞操観や道徳観が異なる部分があるため、同じような水着は受入れられる事はないだろうけれど、と考えつつもレンは思考実験としてそれを楽しむのだと答えた。
「
「例えば……英雄の世界では、良い所のお嬢さんが膝上のスカートで足を晒して歩いても何も言われない」
「そんなまさか」
とエミリアとフランチェスカは顔を見合わせて笑う。
ライカですら、まさか、と思いつつも、レンがこのような状況で嘘を述べる筈はないと混乱する。
リオだけが
「あたしら竜人は足を出したからなんだ、って感じだけど? 妖精も足は出してたし、その辺は種族によっても違うんじゃない?」
と述べ、それを聞いた一同はなるほどと頷くが、同時に、
「でもヒトの女性が足を晒すなんて」
と嫌悪感を露わにする。
生まれた時からそれが正しいと思って生きてきた、民族、種族の常識を無視して行動できる者は少ない。
それは、日本人の多くが、コオロギは食べ物ではないと感じ、コオロギを食べている者を見ておかしいと感じるのに似た感情である。
そう理解できる程度に文化の違いを味わってきたレンは、それは当然の反応だと思いつつも嘆息する。
「まあそうなるよね、だから、あっちの水着のデザインをそのままこちらに持ち込むことはできないんだ。素材も難しいしね」
濡れても伸縮性が変わらない、水捌けの良い布などあるはずもなく、作るとすればウェブシルクのような魔物素材製か、特殊な織り方をした布を使うことになる。
求められるデザインは、露出少なめでかつ体にフィットしつつ、その上で体の線をあまり出さない。
泳がないなら多少重くても構わないが、波に攫われてそのまま沖に流される事だってあるのだから、最低でもある程度浮かべなければならない。
「基本は細身の甚平っぽくして、胸元、腰をしっかり紐で結ぶ感じにして……これが英雄の世界の女性の水着に近いけど、どう?」
と、各部を紐で結ぶ甚平のようなデザイン画を見せると、エミリア、フランチェスカが絶句する。ひょいとレベッカが覗き込み
「ほとんど裸っすね」
と、照れたような顔で評価を述べる。
「いや、甚平だし?」
「肩とか丸出しっすよ。足も膝が丸出し。上半身は体に密着した上着で胸の形がはっきり分かるっす。あーしは猟師として甚平を着慣れてるっすけど、ここまでのは初めて見たっすよ?」
「あー、水の中で服と肌の間に隙間が多いと、そこに水が入り込んで溺れやすくなるんだよ。肩出しているのは、万が一、沖に流されたとき、袖が絡まらないためだし一応理由はあるんだけど……それにこれ、英雄の世界のと比べるとかなり露出抑えてるんだけど。あっちのは胸と腰だけ隠しとけばいいだろってデザインが多いし」
「そうなんすか? 英雄の世界の女性ってスゴいっすね」
言われて、レンは先の甚平の胸のあたりを隠すように少しフリルのようなものを描き加えてみる。
「薄い麻で、こんな感じに胸を隠すようなのを付けるくらいならいけるかな?」
水の中にタオルを浸けて、左右に振ると重くなるが、そのタオルが袋状だと更に重くなる。
だが、水が抜けやすいように、薄手の麻で、フリルを付ける分にはさほど問題にはならないだろう、と考えたデザインである。
それを見て、フランチェスカは
「上半身は許容できるようになりました……胸元を強調したドレスも割とありますし」
「ああ、言われてみれば確かに。胸を半分くらい出しちゃってるデザインや、胸の形を強調するのもあるね」
「エルフでも気になりますか?」
「好奇心だね。自分にないものだから……それはさておき、下半身はこんな感じでどう? パレオって布をスカート状に腰に巻いて、泳ぐときは外して腕に巻いたりするんだけど」
と、下半身部分のデザインに膝丈のスカートを追加する。
「パレオ? ですか? 泳ぐときに外すのでは、結局見えてしまいますよね」
とエミリアが言うと
「トグルボタンとかにして、海に入ってから簡単に外せるような仕組みにすれば良いかな?」
「異性の前でスカートを外す行為自体が破廉恥ではないかと」
「そこはほら、温泉の湯浴み着と同じで、特別な場所での特別な衣装ってことで……ライカは意見は?」
「……そうですわね……上半身はホルターネックにするのも面白いかと」
こうか? と、サラサラとデザインを描き起こしたレンはライカに見せる。
首の後ろで結ぶタイプの水着は地球にもある。
それを意識したデザインは、上半身に限ればかなり扇情的なデザインとなった。
「……もう少しフリルなどであちこち隠した方がよさそうですが、これなら背中が開いているので涼しいかと」
「ああ、涼しさってことなら、英雄の世界にはビキニってのもあったけど……ライカ?」
「ビキニは知ってますわ。英雄の時代、ビキニアーマーという女性用防具がありましたもの……本来守るべき腹部と腿ががら空きのアレですわよね?」
「あー、うん、防具間を魔力装甲で覆うタイプの超軽量防具だから、一見すると剥き出しの腹部や腿もしっかり守られてはいるんだけどね……あれ、元々は英雄の世界の水着のデザインなんだ」
「下着よりも面積の狭いあんな防具は、滅びれば良いと思うのです」
ああ、そう言えば昔のライカは魔法が苦手で、速度重視で育ててたから、超軽量防具って言葉に惹かれて着せたこともあったっけ、と、ぶつぶつと呪詛をまき散らすライカを前に、レンは遠い目をするのだった。
◆◇◆◇◆
材料があって、時間もあるなら、思いついた物を形にしないレンではない。
シンプルに赤、黄色、緑、黒の単色染め。
サイズはクロエ、リオあたりを基準としたフリーサイズ――紐で結ぶ形状のMサイズ。
上は、しっかり体に密着するように固定出来る甚平タイプで、胸元には体の線を隠すために大きくフリルを取り付ける。
パレオは日本で言う所のトロピカルフラワー柄の、透けるほどに薄い木綿――更紗。
その腰回りに木綿で編んだ紐をベルト代わりに縫い付け、片側をループにして反対側にはトグルボタンと、水中でも着脱が簡単にできるように工夫する。
加えて、リクエストにはなかったが、ふくらはぎ当りまでの編み上げサンダル。
更にそれと揃えた編み上げのアームカバー。
それらを数種類作成したレンは、商業目線のライカ、上流階級視点担当のエミリア、平民視点担当のレベッカを呼んで、完成した品とデザイン画を確認してもらった。
「あーしに善し悪しは分からないっすけど、このサンダルだけ売って欲しいって娘がいるかも、とは思うっす」
編み上げのサンダルを見て、レベッカがまず口火を切った。
「サンダルを?」
「足元でおしゃれって言っても、普通は靴の色を変える程度しかできないんすよ。これ、涼しくて、多少走っても簡単に脱げないっすから、街中でなら需要がありそうっす……風通しが良すぎるから、野良仕事や狩りには向きませんけど」
「なるほど……まあ、その辺の展開はライカに任せるとして、水着部分はどうかな」
「狩人なら色が派手、以外の抵抗はないっすね。元々、狩りするときはズボン履くっすから。でも村人なら、うーん……スカートで膝上が隠れるのは良いんすけど、これ、足の横が片方見えちゃうっすよね。その辺、はしたないって言われそうっす」
スリットは受入れられないかも、とレベッカが言う。
それに対して、そうか、と納得しかけたレンだったが、思わぬ所から擁護される。
「……クロエ様に着ていただくと考えると少し考えてしまいますが、貴族のドレスを基準にすると、この程度なら許容範囲かと。足の形を見せませんし……実際、側面に切れ込みがあるデザインは見たことがあります。それにこれを結ぶと」
エミリアはパレオを手に取り、腰に巻いた。
「……このような形になるわけで、下が素肌では無く、膝丈のズボンなら、許容範囲かと……ただ、殿方の前でスカートを外すのが受入れられるかどうか」
「まあ、そこは腰まで海に入ったら外すって前提で……ライカは何かないか?」
「この、腕に付けるものはどういう目的のものでしょうか?」
「あー、足のサンダルに合わせた装飾品だけど、控えめな防具でもあるんだ」
水着部分もだが、ウェブシルクを使っているため、斬撃にはそれなりに強い。ただし刺突武器にはあまり強くない。
とレンが答えると、ライカはアームカバーを手に取ってまじまじと観察する。
「なるほど、防具になるのですね。ビキニアーマーよりは遙かに宜しいかと……これ、手首にはエンチャントを掛ける余裕もありそうですわね」
「お、目利きの腕が上がったな。水着とサンダルと合わせて、全身の日焼けを防止するようなエンチャントを考えてるんだけどね」
「日焼けを? 日傘などにも付与できるなら、貴族に受けそうですわね」
「あー、体の表面をある程度覆わないと難しいんだ……で、エミリアさん、これでクロエさんは海で遊べるようになるかな?」
「……はい、一度、私達が試した上でなら。このような準備をして頂き、感謝します。費用については後ほど相談させてください」
「ん。お金はいいよ。こっちが勝手に作ったんだ。これでお金取ったら押し売りになる」
そう言って笑うレンに、ライカは溜息をついた。
「
「あー、分かった、任せる」
「かしこまりました」
◆◇◆◇◆
水着を提供したその日のうちに、水着の試験は行なわれ、胸元の固定をもう少ししっかりできるようにして欲しいというリクエストと、波のある海で溺れないような仕組みが欲しいという要望があった。
なお、その試験の待ち時間で、レンはクロエとリオ、レベッカ、ラウロ、ファビオを伴って商業ギルドを尋ねていた。
「貝殻ですか? 麦などと同じ大袋で販売していますが、何袋くらい必要でしょう?」
受付で貝殻をできるだけ多めに、と告げると、受付の男性はそう尋ねてくる。
「在庫の半分くらいで」
レンがそう告げた瞬間受付の男性の顔が強張った。
いきなりやってきた客が、在庫を確認もせず、その半数を寄越せと言えば、それも当然かとレンは補足する。
「……申し遅れました。俺はレン。黄昏商会、暁商会のライカ・ラピスの義父で、黄昏商会の会頭って立場です。突然、在庫の半分と言って困惑させたこと、お詫びします。出来るだけ多く、ですが、他の業者の分まで買い占めるつもりはありません。ライカの滞在については、先日こちらで渉外のソニアさんと話をしていて、その場に俺もいましたので確認してください……ああ、ソニアさんにはライカが口止めしてますので、俺が話をしても良いと言っていたと伝えて貰った方が良いかもしれませんけど」
「こ……これは申し訳ありません……在庫は、かなりの分量になるので、少々驚きました……黄昏商会の……会頭様でいらっしゃいますか?」
男性はあたりを見回すと、奥にいた女性にソニアを呼ぶようにと告げ、レンには
「そこそこ大きな商いとなります。渉外の者……前回同様ソニアを呼びましたので、奥へどうぞ」
と応接室に案内する。
応接室に通されて余人がいなくなると、レベッカは笑いながら
「思いっきり疑われてるっすねぇ」
と言い、その言にレンは肩をすくめ、身分が怪しい者を相手にした割には、上等な扱いだと笑う。
「俺の身分証は冒険者ギルドのものしかないからね」
「レンにはマリーがメダルを渡してるはず」
クロエがやや不機嫌そうにそう言うと、レンは、あれは切り札だから、と困ったような表情で答える。
「それにほら、メダルには俺の名前が書いてあるわけじゃないから」
「それは……」
とクロエが何かを言いかけた時、ノックの音が響いた。
「どうぞ」
「し、失礼します。大変、お待たせしました」
冷茶を載せたお盆を持ったソニアが部屋に入ってくると、レンとクロエの前にお茶を置く。
「貝殻の御買い付けと伺いました。わざわざご足労頂かなくとも、誰かを寄越してくだされば、こちらから伺いましたのに」
「とは言っても、現地で話を聞いてってのも大事だからね……さて、この前見ているから知ってるだろうけど、こっちには魔法の旅行鞄があるから、荷馬車4台くらいの分量を持って行ける。この街に拠点もあるから、入りきらなくても保存に問題はない。だから大量に、ただし他の商人の迷惑にならない程度に貝殻が欲しい……ああ、あと扱っているなら海砂も」
「貝殻はかなり余っています。主な用途は肥料や飼料ですね。昔は建材として使われていたそうですが、最近はそちら方面の利用がかなり減っているそうです。在庫は先ほど確認してきましたが……問題無くお売り出来る量は荷馬車10台分ほどかと……海砂は建材としてたまに出ますが、供給量が少ないので品薄状態です。この街の砂浜は保護されていますので」
「……この街の? それなら近隣の村とかで買い付けは可能かな?」
「それは可能です。砂浜の保護なんてやってるのは、この街くらいですので」
その答えを聞いたレンは首を傾げた。
「保護って、どういう目的でやってるのか聞いても?」
「海辺の景観維持のため、英雄の時代から保護されていると聞きますが、誰がどのような経緯で決めたのかは存じません」
「では、景観を崩すようなことを誰かがしでかした場合にそれを判断し、裁くのは?」
「強制執行能力のある冒険者ギルドですね。ただ、難しいものは領主様の判断を仰ぐこともあるかと」
好奇心が満たされたレンは、なるほどと頷くとソニアに礼を述べ、貝殻と砂の買い取りについての詳細をまとめるのだった。
◆◇◆◇◆
エミリアたちの試着の結果、水着のデザインには大きな変更はなかったものの、いくつかの課題があった。
胸元をしっかり固定できるようにして欲しい、溺れないようにできないか、というもので、前者は固定のための紐を増やせば対処は可能である。
後者の溺れないように、というのは、顔が海面に出やすくしておけば良いだろう、とレンは考えた。
「浮き輪が簡単かな?」
溺れないように、というリクエストから、レンが考えたのは、妖精たちをオラクルの村に運ぶ際に使った馬車の浮き輪だった。
布の内側に樹脂が塗布されていてそれなりに丈夫で空気は漏れ
だが、あの浮き輪は馬車が着水した際に馬車を水平に戻すためのものであり、展開後に圧力が掛かれば短時間で萎んでしまう。完全気密というわけではないのだ。
流された際に一定時間、浮力を維持する必要があると考えると、布の浮き輪では不安が残る。
「安全性を考えると、コルクで作るのが無難かな」
レンはコルクの板と工具と金具、紐などを取り出し、コルクの板を掌サイズになるように切り出し、その表面に防水と硬化のための樹脂を塗る。
それを幾つか用意して、それぞれを紐で繋げ、数本の長い紐を取り付ければ完成である。
「
「うん……ライカ、ちょうど良いところに。これを両方の二の腕に巻いてみて」
「はい? はい、こんな感じでしょうか」
受け取ったコルクの板を繋げたものを二の腕に巻いたライカは、端の部分にある紐でそれが緩まないように固定する。
それを軽く動かして、割と簡単に手首の方にズレていくのを確認したレンは、溜息をついた。
「……はぁ……やっぱり、ずれるよなぁ……水着の肩の部分に輪っかを作って、そこに縛り付けるとかしないと駄目か」
「それで
「浮き輪……浮き腕輪かな? コルクで出来てるから水に浮かぶ。腕の部分が浮くと、普通なら人間の頭部は水面に出るから、それを付けておくとたぶん溺れない、筈」
それは、地球では子供がたまに付けている腕用の浮き輪だった。
レンが作った腕用浮き輪は材質がコルクであるため、地球のそれよりも浮力は劣るが、元々、人間の体はほんの少し浮力を足すだけで水に浮く。海水の中なら尚更である。
だから、二の腕に浮力体を付けておけば、頭部すべては無理でも顔くらいは海面に出しておけるだろう、とレンは考えていた。
(まあ、もしも足りなければ、水着の肩甲骨のあたりに浮力体を増設すればいいだけだし、コルクを詰めた浮き輪タイプって手もあるか)
「ライカ、水着の手直しが終わったら、実際にその腕用の浮き輪を試して欲しいんだけど」
「かしこまりました。せっかくなので、明日、皆にも試して貰いましょう」
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