第121話 海への道のり――同行の目的と雷雨

 リオを載せた馬車は、東を目指す。


 リオは馬車の屋根の上にひょいと飛び乗って、座席の数の話を無意味にした。


「そこでいいのか?」


 とレンが問うと、


「風がある所がいい。天気が悪くなったら屋根のある所に乗せて貰う」


 と、リオは気持ちよさそうにそよ風に髪を遊ばせる。

 なお、ソウルリンクを解除した際の諸々は、見えないように革袋に詰め、旅費の名目でライカに手渡された。


「ああそうだラウロさん」

「どうした?」


 レンに呼ばれたラウロは、リオを警戒しながら馬車に馬を寄せる。


「あ、何かあった訳じゃなくですね。危険がないと言い切るには根拠は弱いですが、一応、ルシウスさんは、今の状態のリオにも、さっきのエーレンが入った状態のリオにも会ったことがありますと伝えておこうかと思いまして」

「それは聞いているし、恐らくは安全なのだろう、と聞いてもいる。しかしレン殿は、腹一杯食べたばかりで安全だと言われたからと、狼の檻に手を突っ込みたいかね?」


 ラウロのその物言いに、リオは無反応だった。


「あー、リオにそれほどの力があるだろう事は認めます」


 英雄の時代、竜人との戦いは、相手がネームドであればレイド戦となった。つまり、英雄が数人いる程度では相手にもならないのだ。

 名無しの竜人も、噛ませ犬というよりも中ボスクラスで、これはソロでも倒せないことはないが、楽な勝負とはならない。


 竜人の強さは、ソウルリンクする黄金竜の強さによって大きく変化する。


 そして竜の強さは重ねた齢に左右されることが多い。

 レンが見る限り、エーレンの年齢は最低でも800歳。もしかすると、一桁増える可能性すらある。


 そんなエーレンとソウルリンクをしたエーレン=リオの強さは、ネームドの竜人に匹敵する、とレンは考えていた。

 魔王戦争を途中でリタイアして錬金術で後方支援に回ったレンでは、そもそも相手にならない。


 戦闘でレンに合わせられるのはリオを除けばライカくらいだが、ライカも英雄の強さには及ばない。


 つまり、現時点ではエーレン=リオを倒すのはまず不可能だ。


「英雄でも苦戦するような相手を同行するのはどうなのだろうか」


 ラウロは恐る恐ると言った様子でレンにそう尋ねる。

 レンは、馬車の屋根の上で我関せずと空を眺めるリオに視線を走らせると、その心配はないだろう、と答える。


「確かに、エーレンとソウルリンクしたリオは英雄が数十人いないとまともに勝負にはなりません。初めて会ったとき、冗談みたいな手合わせはしましたが、思いっきり手加減されて、辛うじて攻撃を受け止められたって感じでした」

「レン殿は錬金術師としては桁外れに強いと聞いていたが、それでもかね?」

「それだけ黄金竜の力は強いんです。ただ、魔王戦争の後、それだけの強さがあっても、竜人たちは人間に対して不干渉でいました。ひっそりと森の奥に引っ込んだんです。そして、リュンヌに命じられるまで、ヒトの前には姿を表さなかった。リオ達が出てきたのも、結局の所リュンヌに命じられたからです。ですので、リュンヌが非道をよしとしなければ、リオ達は現状を維持するでしょう」

「……なるほど」


 不安げだったラウロの表情が晴れる。

 神の名を出しただけでこれである。

 この世界において、神はそれだけの信頼があるのだ。


 神々の有り様を疑う者はこの世界にもいる。しかし、その存在や力を疑う者は皆無であり、また、多くは神に対して尊崇の念を抱く。


 誰もが職業の恩恵という奇跡を得る世界であり、奇跡とは目の前に存在するものなのだ。

 職業の恩恵以外を願っても奇跡は与えられないが、たったひとつでも、奇跡は毎日のように疑う余地のない形で示される。

 加えて、死後の魂の安息をも保証する。

 そうすることで、神々はその存在を世界に示し、人間の信仰を得ているのだ。

 ある意味、とても分かりやすい利害関係である。


 そして、その魂の安息の場所――冥界は、リュンヌの管理するところである。

 リュンヌは月と冥府と知恵、それに愛を司るとされている。


 魔王戦争という瑕疵はあるものの、本来、リュンヌの性質は善なのだ。


 だからリュンヌに命じられての行動であるなら安全である、とラウロは判断した。


「ところでレン殿には、リオ嬢の同行の目的の心当たりはあるのだろうか?」


 ラウロのその問いに、レンは不思議そうな表情で首を傾げた。

 神々は間違うこともあるが、人間と比べれば間違える可能性は遙かに少ない。全知ではないがそれなりに未来を見通し、それに沿って行動をするのだ。余計な干渉がなければ、そうそう間違えない。

 だから、多くの人間は神の意図を考えることはない。考えることすら不敬と捉える者もいる。

 普通であれば、リュンヌに命じられたと言えばそれが答えとなるのだが、ラウロは更にその意図を気に掛けて見せたのだ。


「ラウロさんは神の意図を探るのですか?」

「神の意図を知らずに行動する方が不敬ではないか、という話はレン殿が言い出したことと義兄ルシウス殿から聞いたのだが?」

「あー、確かに言いましたけど、それを実践できるヒトがいるとは思ってなかったので……なるほど。そういうことなら……リオ? 聞いてただろ?」


 レンが声を掛けると、馬車の屋根の上でリオがパタパタと片手を振った。


「あたしはただ、同行しろとしか聞いてないけどさ。今までのことを考えると、たぶん、リュンヌ様の目となり耳となり。なんなら口にもなるためだろうね」

「レン殿の監視が目的か? しかし口? 食らいつくと言うことか?」

「レンなんか噛まないよ。あたしの好みはもっとこう、力が強そうな男だし、竜人じゃない時点でレンは除外だね」

「いや待って、そういう話じゃないから。リオがいう口ってのは、言葉を伝えるって意味だろ?」


 レンに言われ、リオはぱちくりと目を瞬かせ、そのまま視線を空に向けた。


「あ、あたしは最初からそう言ってるし?」

「それにしても、監視の目的はなんなのだね?」

「知らない」

「あー、ラウロさん、たぶんクロエさんと同じですよ」

「神託の巫女かね? 同じとは?」

「世界を見て回ること。詳しくは知りませんけど、今まで話を聞いた限りでは、たぶん感じたことまで含めて、全部神には伝わるんでしょうね。で、リオが見聞きしたのがリュンヌに伝わって、口を挟みたい時はリオに伝言する、みたいな?」

「ああ、眷属は皆、神託の巫女のように神の言葉を聞くという話か……事実なのかね?」


 ラウロの問いに、レンは苦笑を浮かべた。


「それを確かめたことはないですね。確かめる方法もありませんし」

「む。それも道理か……そうなると、リオ嬢に対する警戒は、ほどほどとするが、良いかね?」

「良いと思いますよ。リオ達が本気で害そうとすれば、俺たちはほとんど抵抗できないんですから」

「レンのことは、エーレンは認めてるっぽかったけど」


 屋根の上からリオがそう声を掛ける。


「弱いなりに認めて貰えたって事かな」


 そう答えながらリオを見上げたレンは、馬車の後ろの空に黒い雲があることに気付いた。


 プレイヤーたちの調査によって、『碧の迷宮』の舞台は、おそらく北半球で、緯度は35度ほどだろうと言われている。

 そして自転の向きが同じなら、偏西風や貿易風の吹き方も大凡似たものとなるというもので、天候の変化の仕方は日本とそう違いはない。


 西の空に雨雲が出ているなら天気が崩れる可能性がある。


 だからレンは、街道沿いの森に視線を走らせた。

 だが、森は下までびっしりと灌木で埋まり、雨宿りに入り込めそうな隙間などなかった。


「ラウロさん、天気が崩れるかもしれません」

「む? ああ、西の空に雨雲が掛かっているか……あの暗さだと雷雨かも知れんな」

「次の村まではどれくらいでしたっけ?」

「次はコラユータの街で、まだ道半ばだな……5キロはある」


 ふむ、と首を傾げたレンは、空気の匂いを嗅ぐ。

 雨の匂いや雷の匂いが感じられないことを確認し、レンは馬車の天井のリオに声を掛ける。


「リオ、雨が来そうだから馬車に入った方が良くないか?」

「んー? あー、確かに少し風が重たいかな……うん。中に入るよ」


 そう言うなり、リオは屋根の上で逆立ちをして、少しだけ位置を整えると、屋根にぶら下がるように体を回し、馬車の扉を器用に足で開けて車内に入る。


 気配察知でリオの様子を窺っていたのか、中の護衛はほぼ無反応で、エミリアだけが


「扉は手で開けてください」


 と苦情を述べる。


「獣人は身体能力に優れると聞くが、走ったままの馬車で、器用なものだな」

「思い通りに体を操るというのは武術の基本ですし、竜人……というか、獣人系が肉弾戦で強いわけです」

「なるほど。それでどうする? 雷雨の程度によっては、走り続けるのは危険だと思うが?」


 レンは、馬車を減速させると、前後に馬車の姿がないことを確認の上、馬車を街道の真ん中で停車させる。


「しばらく様子を見ながら進みます。各自マントを取り出しやすい位置に。暑くないなら羽織っておいてください。雨足が弱いなら進みます。強く降るようなら、魔法で雨を避けつつ、適切に対処します」


 皆が雨具の用意するのを横目で見つつ、レンも若草色のマントで体を包み、細剣レイピアだけは抜ける位置に配置する。

 用意を終えたレンは、馭者席の後ろの小窓をノックしてリオに声を掛けた。


「リオ、これからもしも大雨が降るようなら、エーレンを街道から見えない程度の位置に呼んで貰えるか?」

「あたしは構わないけど……あ、待って。どうしてかとエーレンが聞いてる」

「エーレンがいてくれれば、魔物も獣も逃げ出すからね。獣避けに使っちゃって申し訳ないけど、雨だと接近に気付けない事もあるから」


 雨足が強まれば、視覚と聴覚が阻害される。

 加えて、リオの嗅覚も鈍くなる。

 その状態で、風雨を避けるために森の木々に馬車を寄せれば、どのような不意打ちを食らうか分からない。

 もちろん、土魔法で壁を作って一定の安全を確保するつもりのレンだったが、魔物や獣に対して後手に回ることは避けたいのだ、と主張した。


「……エーレンは、理解したと言ってる。協力はやぶさかじゃないって」

「助かるよ。天候が保ってくれれば、こんなお願いをせずに済むんだけど」

「あたしだって多少は天気を読めるけど、これはすぐに降るよ。エーレンも早めに避難場所を見付けた方が良いって言ってる」


 レンが馬車を走らせながらリオと会話をしていると、ラウロとレベッカが馬を寄せてきた。


「レン殿、雨雲が予想外に早いようだ。それに肌寒くもあるし、雲の色もおかしい……これはもう降ると思った方がよいだろう」

「あー、小雨なら突き進むつもりだったんだけど……やめとくべきかな?」


 レンがそう尋ねると、ラウロはレベッカに視線を向け、レベッカは頷いて口を開いた。


「あーしは狩人として天気を読む訓練を受けてるっすけど、この辺の天気の変化があーしの知ってるのと同じなら、結構な大雨が来るっすね。短時間に強風と雷に豪雨っす」


 レベッカがそう言うのと同時に、遠くでゴロゴロと雷鳴が響いた。

 レンがそちらに目を向けると、深緑に濃紺を混ぜたような、あまり見ない色の雲が目に入る。


「妙な色の雲だな」

「あーゆー雲は風も強いっすから危ないんす。竜巻になることもあるっすから、早めの避難を推奨するっす」

「……様子見は止めるか。全員停止! リオ、エーレンを呼んで!」


 馬車を止めたレンは、小窓を叩いてリオにそう頼む。

 それを待っていたかのように、リオは返事を寄越す。


「呼んだよ。あっちは嵐だって」

「しかしレン殿、避難するにも周囲は森なのだが」

「あー、ライカ、馬車から出てきて森の一角の灌木を薙ぎ払って。馬を含めた馬車三台分の面積。素材確保は無視で威力と速度優先。太い木は放置」

「承知しましたわ」


 レンの言葉に耳を傾けていたライカは、馬車から降りるなり、左手の薬指を噛んで血を流し、その手を高く掲げた。


「汝、つばさべし風の王よ、我が古き名のもとに交わせし盟約により、その力をここに」


 風の精霊がライカの周囲に集まって渦を巻く。

 短時間であれば、これだけで並の魔法や矢はライカに到達できないほどの障壁となる。


 ライカは少し考えてから、馬車から20mほど前方の右手の森を指差す。


「……風なるやいばもて、我が願いし範囲を切り刻め。風の剣シルフズブレード!」


 ライカの精霊闘術は、ライカが指差した先の灌木を細かく切り刻んだ。

 だが、切り刻めるのは太さが4センチ程度の木々までだった。

 灌木はすべて塵と化したが、太い木々は残る。


レンご主人様、灌木は排除しましたが、太い木はどのように?」

「太いのは残ってていいんだ」


 レンは馬車から降りると、ライカが作り出した広場に近付く。

 灌木を細切れにしたため、青臭い臭気が鼻につき、レンは鼻に皺をよせる。

 同時に、その青臭さのお陰で、嗅覚がリセットされ、空気に含まれる水の匂いが強まっていることに気付き、少し慌てて地面に手をつく。


「……護衛は全員距離を置いて警戒。ライカが切り開いた土地の土をひっくり返す」


 指示を飛ばしたレンは、皆の様子を確認した後、土魔法でかなり深い場所から土をひっくり返す。

 木の根はもっと深くまで張っているが、土の圧力で大半がブチブチと切れていく。

 地面の下にいた魔物が飛び出してくるが、ジェラルディーナとレベッカの手で即座に排除されていく。

 それを横目に、倒れた木を土で覆って圧縮し、木が混じった平たい板を作ったレンは、そのまま、向かい合う壁を2枚作って、その壁で最初に作った板を押し上げる。

 1分ほどで、木を取り込んだ屋根と、高さ3m程の壁2枚が完成する。


レンご主人様、地面が低くては危険ですわ」


 壁と屋根を作るために土が奪われたため、屋根の下は窪みになっていた。

 今は問題ないが、雨が降って流れ込めば小さな池になってしまうため、馬車を止めるのは危険だというライカの言葉に、レンは、土でハニカム構造の板を作って穴を埋め、その上に床板を生み出す。

 床板もハニカム構造の板も、軽く、空気を含んではいるが、しっかりと地面に食い込んでいるため、雨が降ってそうそう持ち上がらない。


 天井、床、壁に硬化スプレーと地面用の虫除けスプレーを吹きかける頃には、近くの森で魔物達の大騒ぎが始まった。


「エーレンが近くに降りたみたいだ。全員、屋根の下に待避。魔物が突っ込んでくるかも知れないから、魔物が静かになるまでは警戒を継続」


 護衛達が屋根の下に入るのを確認すると、レンも馬車を移動させる。

 そして、壁のない側に、土を使って腰の高さほどの柵を作り出す。


「レン、終わった?」


 レンが柵を作って振り向くと、クロエとエミリア、フランチェスカが馬車から降りていた。


「クロエさん、単に避難しただけだから、馬車に乗ってた方が良いよ? 雨になったら吹き込んでくるだろうし」

「いい。見る。これも仕事」


 クロエはそう答えると、レンが即興で作った避難場所を見回し、壁に手を触れ、興味深そうに床を眺めたりする。


「これ、私たちがいなくなったら崩れる?」

「ストーンブロックってわけじゃないから、いつかは崩れるけど、たぶん10年かそこらは保つんじゃないかな」

「なるほど……」


 とクロエが言った途端、稲光と轟音が響き渡る。

 光ってから雷鳴までの時間はほぼ0で、腹の底に響くような雷鳴と、地響きのような感覚。に、レン達が驚く間もなく、続けて大粒の雨が木々の梢の葉を叩く音が聞こえ始める。

 雨粒が細かな霧となって、体感温度が数度低下する。

 同時に、周囲がまるで夜のように暗くなり、レンは慌てて馬車に備え付けの魔石ランタンを点灯させる。


 それに遅れて、雨の匂いと、オゾンのような匂いが森に広がる。


「……雷、落ちたかな?」

「エーレンが、近くに落ちたけど、火はすぐに消えたって言ってる」


 馬車からリオが顔だけ出してそれだけ伝えるとすぐに顔を引っ込める。


「ライカ、天然の雷って、対策あるのか?」

「魔法の雷なら対策はありますが、天然のものだと難しいかと……」

「まあ、周りの木の方が高いから、そうそう直撃はないと思うけど、横から貰っちゃうのが怖いよな……手探りになるけど、仕方ないか」


 レンは、ポーチから鉄のインゴットを取り出すと、屋根の上に放り上げ、屋根越しに錬成で薄く広げ、屋根と二枚の壁の外側表面に薄く広げ、壁沿いに地下まで鉄の薄膜を繋げる。アースである。


「レン、それは何をしてるの?」

「あー、街について落ち着いたら教えるよ。さて、レベッカさん、この雨はどのくらい続くと思う?」

「雨期でもないっすし、あーしの知ってる所と同じなら、そう長くは続かないと思うっす……実際、雨粒は小さくなってるっす」


 屋根の外を指差すレベッカ。

 その指差す方を見たレンは、確かに、と頷く。


「だけど、いつ止むかは予想できないっす。すんません」

「いや、それはそうだよね……そうすると、ラウロさん、雨が長引いた場合、街を目指すべきでしょうか? 必要なら、四方を壁で覆う事はできますし、魔物忌避剤とかはたっぷりありますけど」

「……ふむ……私見ではあるが、壁で四方を覆い、エーレン殿が近くにいてくれるのであれば、ここに留まる方が安全ではないかと思う……移動する場合、エーレン殿は離れることになるだろうから、魔物や獣に襲われる可能性が高く、かつ、雨で見通しがきかぬ中では、十分な対処ができるとは思えないからだ。避難小屋を作ったときの杭や結界棒に余裕があって、それを使うなら、雨の中動くべきではない、止むまではここに留まるべきだ、となるな」


 なるほど、と頷いたレンは腕組みをして少し考えてから、決めた、と顔を上げるのだった。

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